5月・6月は、津軽に行ったほかに、人と会うたり美術展に行ったりこまごまとうごうごしました。愉しかった思い出は記録しておくこととします。
■ 5月初旬 ポテトちゃんを連れて鶴見緑地公園へ
天気がよかったので、大阪鶴見緑地公園へ出かけました。その道中、今日オープンするというお店(なんの店かは不明)が開店準備をしておられ、店頭に商品が並べられていたのでしたが(なんの店かは不明)、その中にモルカーが!!
できるだけぬいぐるみの類は買わないようにしているのですが(家が終わるため)、5月の陽気に乗せられてついつい購入。なんの店かは最後まで不明でした。
鶴見緑地公園は、90年の花博跡地です。マスコットキャラ花ずきんちゃんが比較的最近きれいな姿で再建されました。ミャクのやつも将来こういうポジションになるのだろうか……。
ここは広い池があるので好きです。鯉がみっちみちしてました。
ホルっぽい目のブタたちが! 子どもたちが遊んでいました。
当時の建造物が残っています。大階段に沿って宇宙風に作られたモザイク状のオブジェ。90年代の遺物という感じ。手作りぽくごてごてした感じはけっこう好みです。
鶴見緑地は、かつての施設が廃墟のように朽ちているのが、個人的には趣あって好きだが勿体ない気もします。新しいもの建てるんに金を遣うより古いものを直して大事にしてやったらええのに……と思ったりするのですが、そういうのはあんま儲からんのかな。海外パビリオンは権利関係のため手入れも難しいと聞いたし。
ポテトちゃんは家に帰った後おふろで洗ってあげました
■ 5月初旬 古代メキシコ展@国立国際美術館
友人に「古代メキシコ展、あんたが好きそうな感じやった」と聞き、へーそういや広告見て気になってたんやった、と思い出し調べてみたらば会期がもうすぐ終わり! 急いでぎりぎりに駆け込みました。人多いのでは……とビビりながら行ったんですがそれほどでもなくてホッとしました。
去年、国立民族学博物館で観た「ラテンアメリカの民衆芸術」展がめっちゃよかったのですが、その際、あー西洋以外の文化芸術ってぜんぜん知らないな、と思い(べつに西洋の芸術に詳しいわけではないがついつい「西洋=中心/その他=周縁」みたいに捉えてしまう、みたいなこと)、今回のも気になっていたのでした。
写真OK展示(最近増えましたな)だったので、いろいろ撮りました。
いろいろありましたが「マヤ文字」関連の展示が一番よかったです。文字好きなので。
複製ですが「メンドーサ絵文書」も気になりました。
スペインによる征服後に先住民が記録したものだそうです。wikiによると、スペインにアステカの文明を知らせるために描かれたもの? これはテノチティトラン創設の場面だそうですが、他の頁も見たい。
この日はGW中でして、お昼からは遠方から子連れでやってきた古い友人に会いました。友人の子は鉄ヲタとして育っており、一緒に乗り鉄したり車両基地を見に行ったりしたのでした。
■ 5月初旬 OTODAMA'24 に誘ってもらった
昨今いろいろと音楽フェスに行くような気分になれず直前まで行く予定はなかったんですが、お友達と一緒に行こうということになって、OTODAMAに行きました。OTODAMAとは清水音泉によるフェスです(初めて行ったときのレポはこちら)。行ってみるとやはりええもんでした。
ロックフェスなのになぜか「北酒場」で幕を開け、あ~~こういうイベントやった!と思い出しました。特によかったのは、いつかOTODAMAで観られたらええなと思うてたら今回初登場であった台風クラブ(新曲「京都市南区」!!!)、野外にぴったりできもちよかった never young beach(長年気になっていた『YASHINOKI HOUSE』をこの後やっと買って聴きました)、そんでもう感無量のピーズ。特にピーズは、35分の持ち時間のはずがなぜか1時間くらい演奏していたことも含めもうすべてが最高でした。なんでオレいつもピーズ終わった後ちょっと泣いてしまうんやろ。
そして、初めて観た清水ミチコがかっこよかった!「KICK BACK、TELL A LIE、金はもう 戻らない」(替え歌)に、今日いちばんロックやん!と思ってしまった。
お友達は少し前に愛犬を亡くして悲しみの時であったのですが、GWに愉しい思い出も作りたいということで、お互いに「一緒に行くなら行こうか……?」みたいな感じで行くことになったのでした。誘われないと行かなかったかもしれないので感謝であります。
旧ヤム邸のカレーを食べました。
よい写真も撮れました!!!
■ 五月上旬 「よろぼう少年、かなたの道をゆく ――〈俊徳丸伝説〉であそぶ」展@東大阪市民美術センター
ちょっと前に『説経節』(東洋文庫)を買って小栗判官やらしんとく丸やらのことが気になってたんですが、そこへちょうど俊徳丸伝説を題材にしたアート作品の展示が東大阪であるというので、これは~~!!と思って行ってみました。そうか、俊徳道って俊徳丸伝説の街道なんですよね、なぜかこれまで意識してなかった!
東大阪市民美術センターははしもとみおさんの彫刻を観に来て以来。くまがカワイイ。
中野裕介/パラモデルによるインスタレーション。看板の足もとのプラレールは実は展示の一部。
現代美術音痴のわたくしには難解であり、ちゃんと理解できたか分かりませんが、文字や身体や声の断片たちといった対象aめいたものたちが織り成す世界は馴染み深いものである気もしました。特に、展示室に流れる「語られる声」が気になりました。周縁化されたものたちの声、なのかな。
宇城市の展覧会の際に制作されたという作品もあり、キャプションに東大阪と水俣のつながりについて書かれていました。それを読んで、資本主義下での工業発展は破壊を伴っても突き進んでしまう強大な機械のようなものであるけれど、それに対してよろぼう少年(と犬)は、やはり機能や器官を失いながらも旅を続けるひとつの道行き機械のようなものでありながら、違う原動力をもつエネルギーであるのかな、などというようなことを考えました。ちょっと「わたしは真悟」みも感じたのですが、ネットで検索した作者の方がまさに真悟Tシャツを着ていらして、おおお~~!!と思いました。
エントランス入ったところには、「アトリエライプハウス」(東大阪の障害者生活介護施設)とのコラボ。複数の作家さんの作品がある中で、紙とビニール(かな?)で一体一体つくられたびっしり人形がとてもよかった(作家さんの名前を記録しそびれた)! ツチブタさんみたいな形の子もいたっ。
外に出るとお茶室があり、お茶室にも展示が続いています。
これはAI生成された画像がプリントアウトされたもの。
そういえば生成AIによる画像にもまた私の好きな「文字の断片」や「身体の断片」のようなものがたくさんあるのでした。偶然に産まれる(産まれそこなう)それらは、そういえば水蛭子のようだなあ、と以前から思っていたことを思い出しました。
なんかいろいろ自分の中でもよもよしているものがつながりそうなインスタレーションであったと同時に、郷土的展示でもあったことで、俊徳道はじめ大阪の街道もっと歩いてみたいな、と思ったのでありました。
■ 五月中旬 ロリィタ少女とともに久しぶりのライト商會
嶽本野ばらさんのサイン会イベントのため、東京からお友達がはるばる京都へ。イベント前のわずかな時間、京都で会おうということになりまして、ちょうどサイン会に合わせて野ばらコラボをしていたライト商會さんへGO。すごくひさしぶり……!!
ううう。かつてときめいたものがいっぱいある……。
『ハピネス』漫画版の原画や映画版の台本が飾られていました。
わたくしは大学生の頃に、(なぜか)大学生協で『ミシン』を買ったのが野ばら作品との出会いでした。自分(たち)のための文学が現れた!と驚いたものです(「たち」を括弧に入れたのはまだ当時自分たちを複数として認識できていなかったため)。好きな作品の話とか初めて読んだときの思い出とか「『メゾン』ってワードが使いこなせない」的な話とかで盛り上がりました。
お友達はイベントに合わせて、Innocent worldの白いドレスを着ていて、白い大きなリボンもつけていて、バッグはMILKのハート型で、とても素敵だったのです。お店に似合いすぎでした。友人とはいえ私はちょっと緊張しました(素敵な人を前にすると異常に緊張する習性がある)。
わたくしめも久々に Metamorphose のケープを着用したのでした。意外にいろんな服に合うのです。(隣の草を紹介している的なポーズ)
その他、最近の美容の流行を教えてもらったりしました(「中顔面」という概念を学んだ)。短い時間でしたが、五月の京都で久しぶりにこうした世界に浸れて可愛いものの話などできて愉しかった~~!! ライト商會さんは猫ちゃんもいるのですがこの日は会えず。またお邪魔したいです。
■ 六月上旬 母と京都府立植物園
津軽から帰ってきた後、津軽よかったなあという話を母としつつ、散歩がてら京都府立植物園へ行きました。しばしば無性に行きたくなるので、これもまた良い季節に訪れることができてよかったです。
薔薇園がきれいでした! 終わりかけの頃で、だいぶ枯れていましたが、それもまた良し。母は、着ていたニットと同じ色の薔薇があって喜んでいました。
去年に来たときは時間が遅くて食べられなかった、ソフトクリームを食べました。バラ風味。
此処は小さい頃から馴染みの場所であるので、ここでどうしたこうしたあそこでああした、なんぞと昔を振り返りつつ歩けたのがよかったです。
そして、何度も来ていながらなぜかこれまで見たことがなかった半木神社の場所も分かりました。神社の前の池では蛙が鳴いていました。
台風で倒れた巨木がそのまま残され展示されていました。
昔と違ったのはキッチンカーが出ていたところ。昼飯に、タンドリーチキン的なものを買いました。母はあまり食べたことのない類の食べ物で新鮮だったようです。
紫陽花が見たかったんですが、この日はまだ五部咲き程度でした。
むしろ、行き帰りのそのへんの道の紫陽花のほうがよう咲いていました。紫陽花は、植物園で観るのももちろんよいのですが、路傍で出遭うのが一番いい気がします。
■ 六月中旬 偶然バスフェスに遭遇
旧友らと梅小路で会うついでがあり(周辺にホテルと飲食店が増えててびっくりしました)、せっかく来たしと梅小路公園を散策しようとしたらば、偶然、バスフェスなるものが開催されていました。
さまざまなバス会社・鉄道会社のブースが並びすごい熱気! 各社グッズやレア部品を売っており、 京都市バスのブースにはトミカ列ができていました。バスの遮光カーテンやらバス停看板やら買いそうになりましたが思い留まりました。鉄道忘れ物市をやっていたブースで、日傘と雨傘を300円で買いました。ちょうど傘を買わねばと思っていたので助かった~~!!
私は鉄ヲタではないんですが、なぜか、鉄ヲタが集まるところに来ると心和みます。何かが好きな人たち(人間以外が好きな人たち)の中にいるのが落ち着くのかもしれません。
ブースだけでなくリアルバスも並んでいました。途中行き江若バス!
おなじみ? 京阪バス
運転席に乗れるものもありちょっと乗ってみたかったんですが行列できていたので断念。
梅小路公園には「市電ひろば」もあり、かつての京都市電の車両が展示されてもいます。私はギリ市電知らない世代なのですが、最近市電のレコードを買ったりDVDを買ったりと市電づいているので、ここはまた来たいな、隣接の鉄道博物館にも来たいな……。
この日は「ロックの日」だったのですが、こっちのロックの日を初めて認識しました。