風になる犬、風にならない人、風を好む犬

木下龍也さんの「愛された犬は来世で風となりあなたの日々を何度も撫でる」という短歌を知りました。

『あなたのための短歌集』という本をふとめくったまさにその頁にこの歌があり、その瞬間、まめ子の毛のふんわりがそっと首の後ろあたりを掠めていったのを感じました。

 

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先日11/29が、まめ子の九年目の命日でした。

九年の中で、おそらく細かな記憶は薄れつつあるのでしょうが、それでも大気中に混入した犬がふと撫でてくるような感覚はたしかに繰り返し訪れます。

特にまめ子がいなくなって初めての三月、訪れた春の気配の中に濃厚な「まめ感」を感じたときの、ぶわっという感じは忘れがたいです。

犬を亡くしたすべて人々の心のお守りになるような美しい歌であるなあと思いますが、もともと『あなたのための短歌集』は、求められたお題に応える形で特定の個人のために作られた歌を集めた本。この歌は、夏生さえりさんの「いつかやってくる犬との別れを思うと胸がつぶれそうになる、そんな私のお守りになるために」というリクエストに応えて作られた歌だそうです。さらに、その後、この短歌をもとにして絵本が作られていたことを知りました。絵はくまおり純さん。

この方の絵はときどきSNSで観ていまして、素敵な犬の絵であるなとずっと思っていました。京都の方でもあるらしく、絵を見ると、まめ子と散歩したそのへんの角々が、湿度を伴って思い出されます。

 

そしてまた、自分も犬と暮らしていたとき、毎日幸せであったけれど一方で毎日のように犬との別れを思っては恐れていたことを思い出します。犬は彼岸に移籍しそのことは大変大きなことではありますが、しかし、犬の此岸在籍時に感じていた幸福の記憶は今でも薄れることがなく犬の存在は(実体として失われたとしても)消えることはないのであるから心配することはない、と当時の自分に伝えたいと思います。

 

 

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風に犬を感じる一方で、「風にも星にも僕はならないよ」と歌う「立派な浮遊霊」(トモフスキー)も好きな歌。この部分は「千の風になって」へのアンサー(?)であると思われますが、たしかに自分自身は死んでも風という軽やかなものになれる気がしないな……。

先日、TRADの最終日にトモフを観たのでしたが、最終日の感慨もあいまって泣いてしまいました。トモフの歌って一見オモシロに見えて、われわれが死すべき存在であるということをどう受け止めるか……ということを歌い続けているから……。「立派な浮遊霊」は、生きているみんなのためにそこらへんをブラブラしつづける浮遊霊の歌。生きてる間の私たちは自分のことばかりだけど、もしそんな自我から解放されたら……って想像がはかどります。トモフの死後ソング(死後ソング!?)だと「作戦会議」も好き。次の星でも会えるように今のうちにだいたいの集合場所とか目印とか決めとこうぜ!って歌。聴くたびに、次の星があるとすればまめ子がいるのはどこであろうか、と想像します。

しかしそんな想像をするときにいつも浮かぶのは、再会するわれわれの姿ではなく、ひとり気ままにそこらへんをぽてぽて歩いては草の匂いを嗅いだり犬仲間と挨拶したりするまめ子の姿。現世では人間社会の事情により我が家という仮の住まいに籠めてしまったから、仮にアザーワールドがあるとすればそこでは気ままに過ごしてほしいしもう俺たちに飼われてくれなくていいよ、って気持ちがあります。犬と人の縁は、いっときのかりそめのものであるからこそ良いものなのでしょう。そんでそんな自由の犬を、立派な浮遊霊として見守る私。

 

それにしても、短歌とか、絵とか、音楽とか、そもそも死後の世界の想定とか、犬を亡くした人は結局人の作るもので救われたり心を慰められたりするのであるな、と思います。

犬逝去前後の日々のことは当時にブログに記録しており、読み返すと今でもつらくはありますが、思い出すために時々読み返すことがあります。するとその中でもいろんな音楽の歌詞であるとか文学作品であるとかお好み焼き屋の皿であるとかに慰められていて、普段はファッキン人類めと思っているけれど、有難う人間の作ったものたちよ、という気持ちになります。(当時の犬記事は以下です。mourning work の参考になればとも思います。犬存命時の犬ラブ記事も「犬愛」カテゴリから辿れますのでよろしければお読みください)

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木下龍也さんの短歌から、なんか「風」つながりであっちこっち話が飛ぶ感じになったので風ついでにもうひとつ温風の思い出を。

まめ子は、主張をしない犬ではありましたが、ひそかに常に家で最も快適な場所を知っていました。夏には最も風が通る土間にぺったりと伏し、冬には温風の通る「くだ」の前を好んでいました。

この「くだ」は、ヒーターから炬燵に温風を通すために或る年から導入したものです。たしか、暖房より電気代がかからないとかなんとかで、ホームセンターで買ってきたのでした。これを導入するや、まめ子は「くだ」の傍にはりつくようになり、しまいには、くだに寄り添いくだに顎を乗せくだを占領するようになりました。これをされると、くだの位置が少しずつ逸れて温風はまめ子に独占され、われわれ人間はまったく温かさの恩恵を受けることができず、空虚な炬燵の中で足先が冷えてゆく一方なのでありました。

 

京街道の続きを歩く:樟葉-中書島25km記

前回、「大阪から京都まで歩きたい!」という急な徒歩欲により京街道を41km(約6万歩・9時間)歩いたのでしたが、雨・暮れ始めた日・膨れ始めたふくらはぎ……などにより、京都府に入ったところでのリタイアを余儀なくされました。本当は京都市に入りたかったのでしたが仕方ありません。

で、後日、早速続きを歩くこととしました!

 

前回の記録:

 

今回の装備。(徒歩後に京都で仕事があるためふつうの格好をしております)

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前回はべつにウォーキング用でもなんでもない踵付きストラップシューズだったのですが、「スニーカーならもっと歩けたのでは」と人から言われ、今回はスニーカーにしてみました。カラーリングがカワイイというだけの理由で買った激安物ですので期待はしません。前回は膝サポーター(100均)も装着していましたが今回は忘れました。

 

徒歩には関係ないですがともえさんからいただいた福祉施設御影倶楽部のバッジ。気分が上がるので着けてみました。ピンクと若草色が良い。

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前回はまだ暗い時間に出発しましたが、今回は朝9:00前に出発。樟葉スタートとしました。

 

■ 樟葉~橋本(歩き直し)

樟葉-橋本間は前回も歩いたのですが(前回後篇参照)、前回は日が暮れて暗くてなにも分からなかったので再度歩きたい!ってことで樟葉スタートとしました。

京阪電鉄樟葉駅には「京都志津屋」など「京都」を冠したお店が入っており、前回に比べ、既にかなり濃厚な「京都」の気配を感じながらの出発となります。

 

志津屋の並びで見つけた吊られサンタ
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前回雨から逃れて身体を休めたくずはモール前。今回は前回と打って変わっての晴天です。

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徒歩情緒(そんな言葉はない)を誘う歴史街道
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ひらっきー! また会えたね!
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前回歩いた樟葉-橋本間の道は京街道ではなかったことが判明したので、正しい道を通っていくこととしました。歩き直し甲斐があります。前回歩いた道より川側の細い通りが街道でした。

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枚方らしく「くらわんか」の名を冠する肉屋ありf:id:kamemochi:20241116213622j:image

 

われわれのための店あり(私は水瓶会会員です)
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捨てられハイチュウあり
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回収しづらそうなところに立つポストf:id:kamemochi:20241116213332j:image

 

それっぽくなってきたな~~と思ったら、京街道がありました! ちらほら古い建物の残る閑静な家並みが続きます。

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前回歩いた道にも今回歩いた道の入口にも「樟葉宮表参道商店街」とありましたが、街道から少し離れたところに継体天皇の宮の伝承地があるようです。今回は寄りませんでしたが気になる。『椿井文書』(中公新書)で馬部先生がこのあたりの事情に言及されていたような(現在父に本を貸しているため確認できず)。

 

 

お寺のほそーい参道があったり黄色いブロックがあったり用水路があったり、ええ感じの街並みが続きます。
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前回は大通り側から見えた水道施設の反対側に出ました。紅葉がきれい。
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いったん京阪電車の線路横に出ます。特急が来た!
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夏の情緒を感じさせる行き止まりです(秋だが)
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前回真っ暗でなんも見えんかった樟葉砲台場跡に出ました! 
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黄色い看板に八幡市の文字があります。砲台場自体は枚方市ですが、この石段からは八幡市らしい。さりげない府境!!

 

砲台場は、松平容保の建白により異国船が淀川に侵入した場合の防衛として(しかし実際は尊攘派からの京都防衛として)作られた、との解説がありました。今ちょうど『夜明け前』(藤村)のそのあたりを読んでいるので感慨深いなあ。だだっ広い草地が広がっていて、お掃除の方とかランニングしている人とかがおられました。天気もいいし気持ちのよいところ。近くに住んでたらしょっちゅうここに来て、ベンチに座って読書したり電車を眺めてぼんやりしたりしたいな~~。ひろびろとした光景の中を、京阪ミャクミャク電車が走ってゆきました。

 

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草っぱらのすぐ背後が高台になっています。いつも電車から見える風景です。

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なぜか道を間違って無駄に高台に登ってしまい体力を消費しました。しかし高台から見える景色も知りたかったのでちょうどよかったです。

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本塩釜に出ました。あっ、この交差点、5年前の大阪-京都チャリ往復の際に道に迷ったときにも通ったところだ~~! ラーメン屋さんの塩看板は、「塩釜」だから?

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先日暗い中で痛いふくらはぎをひきずりながら見たこんもりゾーンも、晴れた朝に見るとこんなに良き風景。

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道なりに線路を渡ると府道13号に出ました。堂々たる京都府」看板があるっ、府境らしい府境だ、やったあ!! 

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府道13号は淀川沿いに伸びています。ここをずっと歩けばいいのかな……?と思ったけれど、歩道は無いし横断歩道も無いし交通量はすごいし(上の写真では分かりませんが)、これは人が歩く道じゃないっぽい! 人影のない中ただ一人働いておられたガードマンさんに道を尋ね、橋本駅の方へ出ることができました。前回のゴールだったところです。よし!ここから新規徒歩や!

 

■ 橋本-御幸橋

京阪橋本駅のあたりから京阪石清水八幡宮駅(旧八幡市駅)あたりを目指し、そこから御幸橋を渡ればどっかで京都市に入るはず!

 

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やたら趣きありげな建物が並んでいるな……と思ったらば、このあたりは橋本遊郭跡地があるのでした。

 

「水嫌地蔵」というお地蔵さんがありました。川沿いであるから水害から守る的な意味なのかな。お顔が塗られているお地蔵さんは京都市内でよく見ますが、八幡にもおはすんですね。

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道標あり

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この道標からちょっと引き返して再び遊郭の方へ。

 

昔ながらの看板を掲げたお酒屋さんがあると胸を締め付けられます(昔我が家にもあったので)

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川に面した並びが旧遊郭らしく、昔に五条楽園で見たのと同じような装飾の建物が残っています。好きな感じのステンドグラスなどがありました。

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現在は中国茶のお店や旅館になっていました。ネットで調べると、歴史的価値ある建物を残すために中国出身の方が購入されたのだそうです。遊郭ってけっして古き良き煌びやかだけではない世界であったことを知識としては知っていても、一方でその建築や装飾には惹かれてしまう(もちろんそうした世界であるからこそ人を惹きつけるように作られているわけでしょうが)、人(私)の感性って因業であるのう、というアンビバレンスをいつも感じます。キラキラ遊郭消費みたいなやつにはできるだけ関与したくないとは思っているのですが(こうした文脈での「消費」って言葉は曖昧なのでもうあんま使いたくないのですが便利なので使ってしまった)。あ、そういえば招き猫をよく見ました。五条楽園の金魚みたいにこのへんのシンボルやったりしたんでしょうか?

 

橋の袂には山崎・愛宕・柳谷を示す道標がありました。ここから渡し船が出てたんかな?

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あちゃ、また車びゅんびゅん府道に出てしまいました。仕方ないので川沿いの街並みを観ながら歩いてゆきます。


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この写真は車が途絶えたときに撮ってるので分かりにくいですが、両側を川に挟まれたこの道を車がびゅんびゅん通り、歩道はこれっぽっち。

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基本的に歩行者や自転車の通行は想定されていない道であると思われますが、草の中にストロングゼロの空き缶が複数棄てられておりびびりました。誰がどんな状況で?

 

あまりにびゅんびゅんなので再び細い道に入ることとしました。これちょっと珍しい?(「この〇の中に止まってください」f:id:kamemochi:20241116213533j:image

 

廃ホテルがあった!!

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洋館みたい! 蔦が凄い! 

写っていませんが、洋館のようなホテルの隣には和風の石灯篭が立ってました。住宅街の中にこんなホテルがあるのもふしぎ。

 

歩いていると二宮忠八飛行器工作所跡が。f:id:kamemochi:20241116213553j:image

わああ。「飛行機」でなくて「飛行器」だ!! そういえば八幡には飛行神社もあるんでした。

しばらくずっと京阪の線路と並行して歩きます。そうそう、このへんは木々のもこもこする中を電車が走っていくのです。

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ん?

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架空の生き物!!

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11:00前、京阪石清水八幡宮駅あたりに到着! 歩き始めて2時間ほどです。良い感じ。

 

可愛い珈琲屋さんがあったので撮りました。f:id:kamemochi:20241116213611j:image

 

■ 橋を渡る

このあたりは木津川・宇治川桂川の三川が合流する地点でもあります。これらが淀川となって海に注ぎこむわけで、激アツ地点です。私は一時期「川の合流点」に凝っていた頃があり、自転車で合流点を見にきたりもしてたんでした。

 

石清水八幡宮も観光客が増えたんでしょうか。新しそうなきれいな広場ができていました。


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防災パーゴラ&かまどベンチ

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御幸橋。まずは木津川を渡ります。京阪の民がみんな大好き「京阪の赤い橋」も見えて最高。

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橋を渡ったところにある「さくらであい館」に入りました。展望台に上ります。

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展望台から三川合流が眺められるのです! 川の合流、萌え!!!

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さくらであい館では土産物とともにちょっとした軽食も売られています。小腹が空いたのでなんか食べようかな、そうか飲み物とお菓子で小休憩を……と思いましたがまだ時間は11:00頃。京都での仕事は15時頃からだし、ここから市内入りして12:00~13:00頃に伏見あたりでゆっくり昼飯&お茶にすればよいでしょう。ということで展望台だけ見てさっさと徒歩を再開しました。しかしこの判断は誤っていたことが後に明らかとなります。

 

さくらであい館を出て、今度は宇治川を渡ります。
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良い天気の日に大きい川を徒歩で渡るのは本当に気持ちよい! 但しこの橋は明治期以降の木津川の付け替えにより架けられたものだそうで、このへんの地形は本来の「京街道」があった頃とだいぶ変わってるんだろうなあ。

 

道なりにゆくとでかい高架がそびえています(京滋バイパスと石清水大橋=国道478らしい)。巨大構造物のふもとを通ると畏怖でドキドキする。

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京守歩道橋ってのがありました。

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「京守」って、このあたり=京都への侵入口を守るってことでついた地名なんでしょうか? って思ったけど単に「京都守口線」の略?

 

広い敷地の工場や倉庫が並びます。

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好きな感じのお店がちらほらありました。
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入ろうかな~?と思ったけれど、もうちょっと歩こうと思ってスルーしてしまった。ここで飯を食っておけば……

マップによるとどこかで京阪の線路を横断せねばならないようでしたが、すっかり道を見失ってしまいました。やはり、巨大構造物・巨大河川・巨大駅などが入り組むと突然道が複雑になり迷ってしまう。歩道橋があったのでそれで渡ることができました。車両基地が見えました!

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青空にふさわしい落書き

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いつの間にか京都市入りしてました! 


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■ 淀

あとで確認したんですが京都市八幡市の市境て非常に複雑なんですね。車両基地を跨ぐと、美豆(みず)という地域に出、畑が広がっています。またも道に迷いグーグルマップに頼るとおよそちゃんとした道路ではなさそうな通路を指定され……


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でもなんやかんやで京街道の続きに出ました!

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京都市内でよく見る「南部公園管理事務所」の犬だ~。

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ここは河津桜で有名なあそこですね。淀の桜は以前見に来たのでした。

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橋の袂の色とりどりのお花がなんか可愛かったので撮りました

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クジラ

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知ってる界隈に出ました! 淀駅や競馬場の近くです。以前淀城跡を見たときに散歩した界隈ですが、その時(数年前)には健在だった郵便局がなくなってました°(°´ω`°)°

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ともあれ、やっと淀駅! 12:00頃。さくらであい館から1時間くらい。道に迷ったこともあり、長かったな~~。

駅の西側に出て、マップに従いいったん府道13号へ。

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納所(のうそ)に出ます。趣きある地名。「唐人雁木旧跡」という碑があります。

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説明板によるとかつてこのあたりが京都-大坂をつなぐ港で、皇族に納める穀類の倉庫があったらしい。へ~~。「雁木」というのは朝鮮通信使の上陸用の階段のことらしいです。昔の川の様子、水運の様子って、今想像する以上のものだったんだろうな~。

 

さてここでまた道間違え。

マップによると「いったん府道13号に出たのち再び京阪線路沿いに戻る」ことになっているのですが、なぜか私はこの碑を見た後府道13号沿いに歩き始めてしまい、京阪線路からどんどん離れていったのでした。15分ほど歩いたところでやっと気づきウググ……と引き返しリカバリ(競馬場との位置関係がおかしいことで気づいた)。これは地図苦手人あるあるでもありワーキングメモリかなんか分からないがそういうのがホワッとなりがち人あるあるでもあると思われますが、「いったん府道13号に出たのち…」という情報を理解はできるもののこのうち「いったん」「に出たのち…」部分が次の瞬間には蒸発しており「府道13号」だけがインプットされ勝手な思い込みが生じてしまうのですよね。今回、長い距離を歩いていると、このパターンが何度も何度も何度もあり、自分の認知特性がよく理解できたのは収穫でした。これをお読みの同族の方はたぶん解ってくれますよね? まあ別に目的地があってないような徒歩なので、地図を読み違えたところでたいした被害もないのでいいのですが。

あとまあ、道を間違えたおかげで、なんかファンキー(?)な畳屋さんとかこういう旧モーテルみたいな建物とかに出会えたのはよかったです。

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鳥羽伏見の戦いの供養塔もありました。

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◾️淀ー中書島ひとり修行

さて来た道を引き返し、再度マップにある道へ。しばらく京阪の線路に沿って歩きます。

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ここにも戊辰戦争戦死者供養の碑がありました。

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グーグルマップによると、ここだけでなく、この近くの複数のお寺に戊辰の戦死者が埋葬されており供養碑があるようでした。二年前会津に行ってからますます、戊辰の頃の延長線上に今の世があるのであるなあ……と感じますわ。供養塔の裏側が下野第二公園という小さな公園になっており、少しだけベンチに座りました。

 

歩行者が少ない道をひたすらしばらく歩きます。今回はなんか、歩行者の通らない道ばかり歩いています。前回と違って晴れているのは気持ちがよいが、11月にしては暑いほど。いや、暑い!! 上着を脱いでも汗ばむし陽射しがやばい! もっと日焼け止め塗ってくればよかった……。


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踏切が出現。ここで線路を渡ります。

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宇治川沿いに出ます。

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しばらく宇治川と京阪の線路の間の道を歩き続けます………歩行者がいない!! 線路の向こうに見えるのはゴミ処理場・さすてな京都。今年6月に紫陽花見に来たところです。

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道間違いでだいぶ時間をロスしたため、時刻は既に13:00頃。かなり空腹になってきましたが御覧の通り飲食店のようなものはありません。八幡か淀でなんか食うておくべきであった………。ひと気はなく、お仕事中の車両がときどき通るだけ。トラックの運転手さんに不思議そうに顔を覗き込まれました(なんでこんなとこ歩いてんの?的な)。日除けもない道なので太陽がひたすら暑い。なんで毎回修行のターンが挟まれるのか? 前回は樟葉でしたが、今回の修行は淀-中書島か。今回、樟葉-八幡が案外順調であったので楽勝で昼過ぎには伏見宿あたりについているだろうと考えていたのでした。淀-中書島って京阪電車だとひと駅だけだし。しかし淀-中書島間って、京阪電車で最も駅間の距離が長い区間なんですね! 手元にあります京阪電鉄のすべて』(「旅と鉄道」編集部編、山と渓谷社)という本によると、駅間の距離はここがダントツで4.4km(二位は石清水八幡宮-淀間の3.5km、ここもなかなか)。線路沿いのひと気の無さも加味するなら、おそらく京阪沿線で最徒歩苛酷区間はここではないでしょうか? 歩く人いるんかな?

 

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そして……さらに徒歩苛酷状況が発生しました。

宇治川大橋(=1号線)が現れたのですが……横断できない!!!

 

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見渡す限り、横断歩道が無い! 横断歩道があるところまで歩こうかと思いましたがどうも徒歩10分圏内に横断歩道があるようには見えない! かといって、交通量が凄まじく(写真ではあまり分かりませんが)横断歩道のないところを横断するのは非常に危険。両側は線路と川。線路側には通れるところはなさそうだし、川沿いも土手に歩道はなさそうだし、どうすれば……?

途方に暮れ、橋の袂で立往生しつつ来た道を振り返ると――

土手に先人が切り拓いたっぽい一筋の道が!!

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先人たちよ~~~

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よく見ると川でなんらかの作業をしているらしき人たちがいました。

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草を踏み分けて橋の下をくぐり1号線を越えられた~~やった~~!!

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記念撮影

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前回は残念ながら橋本でリタイアしたのでしたが、橋本で切り上げておいて賢明でした。日が暮れてからこの道をゆくのは流石にちょっと大変すぎたかも。土手が歩きやすくなったので次の巨椋大橋は問題なく越えられました。

 

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なんかいい感じの道に出ます。

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宇治川から東高瀬川が分岐しています(というか東高瀬川宇治川に流れ込んでいる)。マップによると「細い緑の橋を渡る」とあり、あれかな……? と思われる橋があったのですが……

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老朽化のため通行止めになってた!!! わあああ!!!


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今回「橋が渡れない」と「歩行者がいない」が多い! (※今、京街道サイトを確認してみたところ、宇治川大橋も緑の橋も迂回するコースが示されていました。最新の状態に更新されたようです。どうやら私は更新される直前のマップをダウンロードしてしまったのでしょう。)

仕方なくあたりをうろうろします。

 

京阪の線路

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京都大学防災研究所への憎しみの落書き

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鼓月がある……お腹すいた………千寿せんべいをくれ……

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腹は減っているがよい光景が続きます。

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このへんはまあまあ土地勘があるので、なんやかんやで、三栖閘門に着きました!

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十石舟のお客さんたちがいて、観光地を感じます。周囲は公園になっており、何か管楽器の練習をしている人がいて、その音楽を聴きながら歩きました。

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そしてこの橋を渡る予定だったのですが………また通行止め!! 

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閉店力に加えて通行止め力まで身につけてしまったのでしょうか? この後もあらぬ方に進んでしまいまたも歩道のない道路に出てどうしようもなくなり引き返しを余儀なくされ……いうてる間に、飯を食わぬまま時間は14:00に。やばい、仕事の時間が迫っている。中書島駅で電車に乗ろう。しかし、中書島駅が近くにあることは分かるのになぜかたどり着けない………カフカの城や。


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観月橋処暑橋)が素敵だなあ。でも中書島駅のほうへ行きたいんだ……

 

道に迷いつつも、好きな看板があったので撮りました。

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ガードマンのおじさんに遭遇して道を教えてもらうことができ、無事、伏見港公園を抜けて駅のほうへ出ることができました。今回はガードマンさんに世話になってばかり。


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駅に向かう信号待ちでふと見ると、ズボンにくっつきむしがめっちゃついてました。

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ナメクジみたいないもむしさんいた

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当初の目標としては伏見宿あたりまで行きたかったんですが、時間切れだ、仕方ない!

中書島駅周囲を少し歩き、「京橋」を見て締めることとしました。なぜならこの徒歩は前回大阪京橋から始まったから……。

 

いい名前の公園

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京橋だ~~~


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伏見口の戦い跡でもあります。ここは以前にも当ブログにupしたところですね。灰皿はなくなっていました。

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周囲は美しく紅葉していました。

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寺田屋の周囲には人が群がっていましたが、いよいよ電車の時間になったので目もくれず中書島駅に向かい、14:30頃徒歩終了。なんとか仕事に間に合いました。結局昼飯は食べられませんでした。また続きを歩きたいです。

 

 ・今回の記録: 5時間12分、24.47km、34678歩

そんなもんか……という感じです。なんか前回の6万歩を思えば普通の散歩に思えてしまいますね。まだまだ歩けそうでした。

 

・今回の学び:

(1)まだまだ歩けそう、と申しましたが、前回3万歩あたりで既にちょっと脚の付け根が痛かったことを思えば、やはりスニーカーは徒歩に適しているようです。そんなことはほとんどの人が既に知っていることであると思われ40を過ぎた人間がわざわざブログに太字で書くことでもないのですが、私はスニーカーがなんか苦手で、かつ昔から踵のある靴でけっこうな距離を歩き回っていたため、スニーカーが歩きやすいという実感がなかったのでした。(スニーカーが苦手なのはべつに美的な理由ではなく、子どもの頃に「靴ひもが結べない」という理由で怒られまくったことが未だに尾を引いていると思われますが、今回やっとスニーカーへのわだかまりが消えた気がします)

(2)淀-中書島間が苛酷すぎる。

 

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或る別れ

物持ちの良さにだけは定評のあるわたくしですが、高校時代から穿いている靴下がついに破れたので流石に棄てることとしました。繕って履き続けることも可能ではありますが………いや、もういいでしょう!! 前世紀より、お疲れ様でありました!

 

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わたくしの世代はおそらくルーズソックス第一世代であり、高校時代は女子のほとんどがルーズ派だったのですが、私は花柄ソックスを愛用しておりました。理由は特に無いですが。これはその頃の生き残りでした。

たぶんこれが現存する最古のソックスですが、まだ前世紀の生き残りはチラホラ存在しているので、そやつらを順次履き潰していこうと思います。前世紀ソックスがすべて破れるのが早いか、オレがくたばるのが早いか、どっちだ!

 

 

 

眉毛か瞼か分からないまなざしちゃん

シンプルまなざしちゃんです。

 

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シンプルですが、目の角度に個性があるし、まつ毛、瞳の輝き、と人間らしいものが一通り揃っているまなざしちゃんです。

ところで、この、目の上の線は眉毛なのでしょうか? それとも二重まぶたの線なのでしょうか?

 

私は自分が眠そう系二重まぶたなので、二重まぶたまなざしちゃんには親しみを覚えるのですが、そういえばまなざしちゃんは一重の子/二重の子、どちらが多いのでしょう。眉毛のある子/ない子、まつ毛のある子/ない子……などの多寡も気になります。いずれ集計をしてみたいと思います。

 

 

まつ毛に気合が入ったまなざしちゃん

 

高架下の駐輪場。なんか視線を感じる……と思ったら、

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いた! まなざしちゃん!!

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「見てるぞ!」という直球の脅かしメッセージ。上目遣いに緑の虹彩がモード感を醸し出すまなざしちゃんですが、最大の特徴はまつげの凝り方でしょう。

上まつ毛だけでなく下まつ毛にもしっかりマスカラが施されています。まなざしちゃん界屈指のまつ毛ではないでしょうか。自転車だけを見るにはずいぶんトゥー・マッチなまつ毛ではないですか。彼女(彼?)が見ているのはほんとうに自転車だけなのでしょうか。私たちの心の底を見透して、魅惑の沼にひきずりこもうとしているのではないでしょうか。

 

街道を……ゆく? 京街道41km徒歩記・後篇(枚方~京都に入れるか!?)

【前回までのあらすじ】なんかしらんけど大阪から京都まで徒歩で行ってみた~い!という思い立った筆者。「京街道」を上ることとし、午前6:00前に京橋駅大阪市)を出発、方向音痴のため道に迷うなどしつつも午前11:00頃枚方市に入る。この時点で2~3万歩。

 

前篇はこれです:

光善寺から枚方大橋へ

「木 家 家」という微妙な目印(前篇参照)に従って淀川沿いを逸れ、川と一号線を横断し、光善寺を目指します。

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マンホールが菊の模様だ! 

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枚方といえば菊。私は学校から枚方パーク大菊人形」を写生に行った世代の者。

 

細いひっそりとした坂道をずっとゆきます。由緒ありげなお屋敷が並ぶ街並みはいかにも街道沿いという感じ。

蔵の窓の装飾(この部位、なんか名前があると思うが分からない)が蝶の羽のようになっているのを見つけました!

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素敵だなあ。他にも、珍しい瓦の装飾をたくさん見ました。写真を撮っていませんが、亀の形になっている瓦が美しかった!

 

蓮如の腰掛け石」、思ったより小さい。光善寺蓮如が開基だそうです。

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坂道をしばらく上ったところに光善寺がありました。京阪電車の駅名になっているので、名前は知っていましたが、こんなお寺だったんだな~。(ちなみに駅からはだいぶ遠い)

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瓦にも菊?(蓮如菊?)

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少し境内を眺めたところで……雨が降ってきました! 予報では昼過ぎより雨と聞いていたがまだ11:30。思ったより早かった。どうしよっかな~としばし軒を借りて思案しましたが特に周辺に雨宿りする場所もなさそうなので、引き続きふつうに歩くことに。


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ここから枚方大橋までは特に目立つランドマーク的なものはなさそうです。そしてこういう道は、迷う! 雨の中、また同じ道を行ったり来たり。古い街であろう光善寺付近は小径が複雑でやたら行き止まりにぶつかって難儀しましたがやがて新しそうな広い道に出ました。延々続きそうなニュータウンめいた広い並木道。晴れなら歩きやすかろうが雨の中はひと気もなくてなかなかしんどい。ここで知らん老女に「●●小学校ってどこ!?」と呼び止められ、地元の者やないのでアレですがたぶんあっちモゴモゴ……と答えているとキレられてしまいました。

 

イイ感じの川に出ました! 欄干がかわいい。

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「水面廻廊」と名付けられた水路沿いを歩くと枚方宿へ着くっぽい! わ~い。

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公園に出ました! 良き広場。雨だけど。三十石船を模したやつがありました。

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斬新なキャラ。ひらっきー

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ひらっきーのプロフィール:

まち美化シンボルキャラクターひらっきー | 枚方市ホームページ

 

絵画みたいな壁

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適当なところで地上にで出ると、そこが枚方宿」のはじまりでした!

 

枚方宿散策

枚方宿は一度ゆっくり歩いてみたかったのですが、なぜかこれまで機会がなかったところ。今回ここを歩くのを一番楽しみにしていたので嬉しい。枚方って、京都人にはひらパーでおなじみの土地ですが(私にとって遊園地といえばUSJでもデズニーでもなくひらパー)、宿場町がこんなにきれいに保存されてるなんて最近まで知らんかったのでした。

 

どの建物の前にも菊が置かれていました。

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時間はちょうど12:30。やや空腹。

資料館を見て、その後、なんかオシャレカフェなどもあるらしいから宿場町で昼食を……と思っていたのですが、あいにく鍵屋資料館は休館日、そのためか周囲のお店もだいぶ閉店していました。閉店力!!

 

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開いてるお店もあったんですがなんか入りそびれ、しかしまあプラプラ街並みを見て歩くだけでも充分楽しいので。雨の宿場町の風情もまた良きでした。

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ところどころに説明板や昔の写真が掲示されており、街道沿いの人々の、この地域を大事にしている様子が伝わります。ふと抜け道の向こうに淀川の堤防が見える風情も素敵。

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そーいえばくらわんか餅を買いたかったが買いそびれた……。

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茶色いコカ・コーラがあった! 京都人は「セピア化された看板」の類が好き。自販機の向こうに見えるのは京阪の線路かな。

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こういう「歴史というほど古いものではないが微妙に古いもの」が残っているのも好き! サワノツル自販機のデザイン、すごくいい。

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歩いていたらば京阪枚方市駅前ショッピングモール「ビオルネ」がありました。いつも京阪特急の窓から見えるやつだ~~。この日は「京都に着いたら妹に誕生日プレゼントを渡す」という影のミッションもあったので、ここの雑貨屋で買い物をしました。

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ビオルネをちょっと過ぎたところが駅前。チェーンの飲み屋や牛丼屋に囲まれて、道標が残されています。

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かつては安居川が流れていたらしい枚方橋」跡がありました。

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引き続き東見附のほうへ歩きます。


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古い住宅を見て写真撮ってると、「若いのにえらいお好きですねえ」とご婦人に声を掛けられました。雨の様子を見に外に出てきた地元の方でした。えらい由緒ありげなおうちがあったので、あれは記念館かなんかですか?と尋ねてみたところ、普通に人が住んではるおうちとのこと。「ここらへんはどこも百年、二百年続く建物で、うちも建物の一部は慶応年間に建ったもの」とご婦人。この方は遠方から嫁入りでやってきて当時はそれはそれは大変だった……というお話を15分くらい聴きました。

 

ここが宿場町の端っこ。東見附跡。(地元の方によるとここで外飲みしてゴミだらけにするやつが後を絶たないらしい)

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東見附から歩いてきた通りを振り返るとこんな感じ。保存されている古い建物と新しいおうちが混在しています。

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■ やっと昼飯

さて、ここから鵲橋を渡ればよかったんですが、なんか建物(新しいショッピングモールみたいなやつ)に迷い込んでしまい、気づけばまたももと来た方向に大回りして戻っていたらしく、枚方市駅に戻ってきてしまいました。??? 「地図の読めない女、話を聞かない男」てあやしいベストセラー本が昔ありましたね。私は地図も読めず話も聞かないので無能面における両性具有といってよいでしょう。しかしええ感じの駅ビルで昼飯を食べることができたので結果的にはよかった!

 

喫茶エリート

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このビルは好きな感じの喫茶店がたくさんあって、「木馬の館」と「エリート」とでめちゃめちゃ迷ったんですがこっちに入ってみました。厭味なインテリセレブみたいなやつが出てきたらどうしようと思ったのでしたが(※勝手な「エリート」のイメージ)、とても良い感じのお店でゆっくりできました。

 

「エリートセット」を頼みました。

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ビル・エヴァンスのレコードがいっぱいあった。f:id:kamemochi:20241107234500j:image

このお店はまた来ようっと。超歩いてきたものだからなんかすごく遠方に来たような気になっていましたが、実際は電車でいつでもスグに来れる距離ですからね……。

エリートに落ち着いた時点で、時間は14:00前、スタートから8時間が経過。やっとまともに座った! 距離は約29km、歩数は約42000歩でした。膝は大丈夫だけど、「脚の付け根がやや痛い」という症状が生じており、脚の付け根は盲点でした。

 

■ 樟葉へ(修行)

思いのほか昼飯が遅くなってしまいました。京都府に入りたいなぁ……できるかな……と思いつつ、枚方市駅から樟葉方面を目指します。駅からどう出ていいかさっぱり分からんかったのでエリートの店員さんに道を訊いたところ親切に教えてもらえました。

 

天の川にかかる「鵲橋」を渡ります。

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このへんは天野川の名前にちなんで、ロマンチックな名前の建物やらなんやらがあちこちにあります。

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守口市枚方市間は、京阪電車のルートと街道は解離していましたが、このあたりからはほぼ京阪電車と並走する形になります。そのため、景色もなんとなく電車の窓から見たことがあるような感じで安心感あります。でもやっぱり、走る電車の窓から見るのと実際に歩くのは違うなあ。


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怖い何か & よき電話マーク

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15:00頃、御殿山駅を通過。降りたことないけど夢に出てきたことある駅だ!

 

焼そば定食安いな……ええな……

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三栗のあたりでいったん裏道に入り、さらに線路の向こう側に抜けます。三栗と書いて「めぐり」。

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坂道を上ります。このあたりは「黄金野」というらしい。きれいな地名。

 

なんかニュッと立ってて面白かったやつ。

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黄金野の名にぴったりな風景。名がついたときはこの植物もこの風景も無かったでしょうが……

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ここで、やってきたほうに「大阪」、進むほうに「京都」と書かれた灯篭に出逢い、おおお~~ついに京都か!! と一瞬テンション上がりましたが、よう考えたらまだまだ枚方市でした。


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ここはなんだか分からなかったので後で調べたら、片埜神社の鳥居跡らしいです。石に書かれてる「一宮」は神社の通称なんですね。

 

再び坂を降りると、穂谷川に出ます。


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川へ向かう勾配を下から見上げるこういう風景、「普遍的に好きな風景」だなあ……と思いました。「夏のぬけがら」感を感じます。

 

とても有料に見えない駐輪場

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気になるケーキ屋さん、気になる商店街などを横目に見ながら…

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15:40頃、牧野駅通過! 駅前に京都銀行があり「京都」を感ずる!

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樟葉まであと一駅分です。枚方-樟葉間は京阪特急だと一駅で一瞬ですが、歩くとこんなに遠いのか!

 

ここからはひたすら線路沿いをてくてくゆきます。

 

なんかいい看板

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いったん線路を逸れて船橋川にかかる「樟葉橋」を渡ります。そーいえばチャリで走ったときもこのあたりは淀川に流れ込む支流がたくさんあったのでした。

 

普遍的に好きな風景その2:

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うーん、雨が強くなってきました。

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川を渡るとひたすら、右手には線路、左手には交通量の多い道路と広大な河川敷、という景色が延々続きます。そしてよりによって、雨宿りする店なども特にないこのあたりで、雨と風が激しくなってきた!!

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雨の日は雨の日でいいさ、と言うたものの、別に防水ではない足元は濡れるし貧弱な折り畳み傘が風で何度もバッシャーンと裏返りそのたびに飛沫がバッシャーンとかかるしこら堪らんわ。基本的に歩いて通る道ではないのか自分以外に歩行者の影もなく、左右はわたくしめの心象風景のような景色が続きます。


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レーダーによるとこの後に雨はやみそうではあるがそれを待つ軒もないのでひたすら歩くしかありません。思えば以前もチャリで淀川を走った際、樟葉にさしかかる手前で後輪の空気がすべて抜け、走れなくなった自転車をひきずって自転車屋を探し歩いたのもこの道だった!! 他、諸々省略しますが樟葉にはろくでもない思い出もあるし………なぜ樟葉はいつも修行になってしまうのか!?

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このあたりは傘を支えるので手がふさがっていたためLINEに入力することもできず、以下のように、音声メモを利用して記録しました。

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あとで聞いてみたところ、「よりによってなんにもないところで雨。この道は以前にも来た道。毎回修行のターンが入ってしまう。『走れメロス』を思い出すが、セリヌンティウスも待っていないのに何故に私は歩き続けるのか?」というようなことを申しておりました。

 

■ 樟葉から京都府に入れるか!?

ようやく樟葉の駅の端っこが見え、くずはーーーー!!! となりました。16:30頃。スタートから10時間が経過しようとしています。ここまでで約38km、54000歩

とりあえず濡れてんのをなんとかしたいのと妹の誕生日プレゼントを買いたいので(まだこのミッションが終わってなかった)くずはモールに入りました。「妹の誕生日プレゼントを買いたい」ってちょっとメロスぽいな……。

モールに入ってソファに座ると、それまで意識していませんでしたが、ふくらはぎが腫れたように痛いことに気づきました。実際見た目には腫れてないのだけど、まるでボール状になっているような感覚。a very merry Christmas and a happy new year……が流れてきました。今年初めてのクリスマスソングや……。せっかく樟葉モールに入ったのでいろいろお店みよーっと、と思い少しうろうろしたのでしたが、「それ自体を目的として行くショッピングモールは楽しいが、エクストリーム徒歩の途中に立ち寄るショッピングモールは異常に疲れる」という学びを得ました。

 

さて、樟葉駅は特急も停まることだし、ここで京阪電車に乗ってリタイヤしてもよかったのですが、ここまで来ると京都府に入りたい!!

モールを出ると17:00、すっかり暗くなってはいますが、まだ行ける! ってことで徒歩再開。


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縁もゆかりもない空手道場のポップな書体のお言葉も私を応援してくれている……

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なんかかわいい中くずは

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このへんいろいろ気になるけれど暗いのでなんも見えませんでした。f:id:kamemochi:20241031165506j:image

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途中から完全なる住宅街を歩くことになります。日の暮れた後の住宅街ってなんであんなに不安を覚えるんでしょう。人々が住んでいる土地のはずなのに。昔々、赤羽駅から荒川土手に出たくて延々と真っ暗な住宅街を歩き続けたときの気持ちを思い出しました。そして、「そろそろ京都か……?」と期待して住所表示を見るんですが、見るたびにまだ大阪府大阪府! なんぼだけ広いねん!」と(勝手に歩いといて)キレ始めるオレ。行けども行けども枚方市。この世ってほとんど枚方市なの?

 

やがて樟葉砲台場跡に出ました!

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暗くてなんも見えない! しかしここ、京阪電車から見えるあそこだよね! わああ。

 

なんかの竣工

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線路が見えて、いつも電車から見る風景、いつも電車から見えるしまむらとスーパーマツモトが現れました。

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ここでまたも道を誤って迂回! なんかこんもりしたところに隔てられ線路から離れてしまいました。

こんなささやかなこんもりも、日が暮れると果てしなく見えます。f:id:kamemochi:20241107234229j:image

 

 

そして……なんかうごうごしてる間に、知らん間に京都府に入っていました!

うわーい! 八幡だ~~マンホールに「やわたし」の文字が見える! 


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嬉しすぎて「京都」と書かれたものの写真をすべて撮る。

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橋本駅前の西遊寺

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渡舟の碑がありました。ここから柳谷観音や善峯寺へ参詣する人もいたんですね! 

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ポストさえ美しく見えますf:id:kamemochi:20241107234152j:image

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欲をいえば京都市に入りたいところでしたが、もう暗いし足も痛いしここで打ち止め。妹の誕生日プレゼントも渡さなきゃだし……。ってことで、橋本駅から電車に乗ることとしました。橋本駅で間違って逆のホームに入ってしまう最後のミスがあったものの、無事京都方面へ。「電車速えええ」とびっくりしてしまいました。

最終的なstravaの記録としては、

・9時間30分(止まってる時間除く)

・41.33km

・60574歩

あとで調べたところ参勤交代ではだいたい1日3~40km歩いたらしいので、いつ参勤交代を命じられてももう大丈夫です。しかしフルマラソンの人はこれよりちょっぴり長い距離を走るんですよね。異常では? 今回京都市入りできなかったので、続きは近々歩きたいと思います。ふくらはぎは寝たら治りました。

 

街道を……ゆく? 京街道41km徒歩記・前篇(京橋~枚方)

最近は、徒歩にハマっています。

ここ数年は自転車で長距離を徘徊するのにハマっていましたが、この夏なんやかんやずっとぼんやりしていたため、これでチャリで無茶したら事故ってしまう……ということで徒歩に切り替えました。

ってかもともと歩くのは好きで、けっこうな距離を歩くほうです。思い出せば、高校の内申書にも「趣味は散歩」って書かれたんだった。(内申書って本来は見たらあかんやつやったと思うんですが、もらっていた内申書がある事情で不要になったため「どんなことが書いてあるんやろ……」とドキドキ中を開けてみたらば、「温和で温厚、趣味は散歩」という他に取り得のない隠居老人のような評が書かれており、「大学に伝える価値一切無い情報やん!!」とめちゃ笑いました。でも担任はすごくいい先生だったのです!)

 

なんかいきなり話が逸れましたが(いつものことですが)、さいきん大阪市から京都市まで徒歩で行ってみたい……という気持ちが生じ、「府境あたりを歩いている」という夢をやたら見るようになったため、先日歩いてきました! 結論からいうと残念ながら京都市には入れなかったのですが、京都府には入ることができました。せっかくなので前から気になっていた「京街道」を辿ってゆくこととしました。以前に、自転車で京都-大阪間往復をしたことはあるのですが、その際は主に淀川沿いを走ったので、また違う道です。本当に「京街道」が京へと続いているのか知りたい!!

 

このサイトのマップに沿っていくこととしました。

ただし私は地図を見る能力が非常に低いため、「多少街道から逸れてもOK」というルールにしました。

 

装備はこんな感じ。べつにウォーキング用でもなんでもないがなんか歩きやすい靴(かつてコレで奈良を3万歩あるいたのでたぶんいけると判断)、ソーシャルメディアとか書いてあるカッコイイ鞄

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あと一応100均の膝サポーターを装着しました(長距離チャリの際に膝を傷めたので)。

 

道中のあれこれは、LINEのひとりグループ(自分しかいないグループ)に記録しながら進むこととしました。

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では、まいりませう!

 

 

■  京橋から守口市

京街道の起点は天満橋付近らしいですが、諸事情により、ちょいとカットして京橋駅からスタートすることとしました。時間は電車の走り始めた5:45頃。駅近くには、「京みち」を示す道標もあり、昔の旅人になったようでテンション上がります。

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JRの高架に「京街道」の文字。「京橋」の名がそもそも、京へ続くことに由来しているんですよね。

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例の真実の口のある商店街へ入ってゆきます。夜は酔っぱらいたちがひしめく商店街ですがこの時間はひっそり。少し歩いた広場に「京かいどう」の説明板があります。

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ここから北東へ、住宅街の間を縫っていきます。柴犬の早朝さんぽに連続遭遇して嬉しい。

 

かっこいいY字路

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ねこちゃんが横切っていった
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野江水神社横の交差点に出ます。6:00頃。夜が明けてきました。ここは五叉路なので、京都碁盤の目脳である私は思考が早くもストップ。f:id:kamemochi:20241031163256j:image

 

ここから関目へ出るのですが、早速道が分からなくなりました。道が分からなくなるの早すぎる。たぶんマップにある道とは違うであろう道をとりあえず抜けてゆきます。

 

なんか素敵なお店
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エリ先生
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良い看板

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BIG BOY の隣には半円形のステンドグラスが素敵な建物。関目の交差点です。
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素敵なY字路に素敵な喫茶店。その傍らに京街道の碑があります。

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大通りから離れ、細い道へ入ってうねうねとゆきます。このあたりは「関目七曲がり」と呼ばれ、城下町ゆえ意図的に複雑に作られた通りなのだそうです。へ~~。

 

自己LINEで尿意を訴える私。珈琲飲んで出たからね…

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短い間隔で「京かいどう」の碑がたくさん建っています。これ、大阪市過ぎると見かけなくなったので、市が建ててるんですかな?

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エエ感じの商店街に出ました! まだ店はどこも閉まっていますが。

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ここは森小路京かい道商店街。商店街の名前に「京かい道」(なぜか混ぜ書き)が冠せられています。心惹かれるお店が多かったので、今度店が開いてる時間に来ようっと。

森小路には「森小路遺跡」ってのもあって、古い土地のようです。近くに「千林」もあるし、かつては鬱蒼としたところであったのだろうなあ。

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気になるお店がいっぱいあるな~~。どこも看板が素敵!

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一瞬千林商店街を通ります。千林商店街は大好きなところ! 喫茶店の一角に灰皿とともに囲われている京街道碑が、「飼い京街道碑」みたいで可愛かったす。

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このへんのコンビニでトイレ借りました。出てきたら空が明るくなってました。さんぽ中の柴犬に挨拶されました。かわい~~。

 

貸店舗の札が出た建物の壁のレリーフ。元は何のお店だったんでしょう?

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木犀の陣屋跡
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かつてここにあった邸宅に立派な木犀が三本あり、蒲生や関目まで香りが漂ったとあります。ほんまに!? 蒲生から小一時間くらいあるけど! それを愛でた徳川家茂がその邸に宿泊したんだとか。この一帯は古そうな蔵とかも建っていました。

 

このあたりは細い裏道と広い表通りを行ったり来たり。

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で、7:00、守口市に入りました! ひとつめの市境を越えたぜ。うわ~~い!

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■ 守口宿

大阪市内はなんとなーくの土地勘はありますが、守口市は駅前以外ほぼ何も知りません。わくわく!

 

歩いているときって何らかの音楽が頭を流れ続けることがよくあるんですが、こんときはピーズ@TRADを観た直後であったのでこうなっていました。

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車や自転車だと何気なく通り過ぎてしまう街角にも、歩くといろんなものがあるなあ。実悟上人荼毘所旧跡。93歳まで生きてはったん!? ほんま??

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京阪中通り商店街。ここもいいな。

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この日はハロウィン前だったんですが、ここで今年初めてクリスマスの跫を感じました。忙しないよォ。

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寄ってきた猫。さくら耳だったので地域猫でしょう。この後、地元のお年寄りに呼び寄せられていました。

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少し歩くと京阪の守口市駅。そして駅前が文禄堤」跡であり京街道守口宿でもあります。以前、守口駅前はなんかのときにウロウロしたんですが、そのときはここが宿場町だったのぜんぜん知らなかったな~~。(どうでもいいんですが、中学生の頃にナメちゃんたちと塾をサボって「とにかく地元から離れたくて手持ちのお小遣いでギリギリ一番遠くまで行ける京阪の駅まで行って帰る」というのをやっていたときに守口市駅まで来て、駅前のデパートの本屋で初めて遠藤ミチロウ詩集を手に取り「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」の詞を読んで大衝撃を受けたという思い出の地でもあります……なんの話や。)

 

以前はたしか、駅前に線路と併行に伸びているこの商店街を歩いた気がするのですが、この分岐で坂のほうへ上るとそこが宿場町なんですね。

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色のついてるほうを上っていきます。

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妻籠でもこういうの見た! 宿場町っぽいやつ! 高札場を再現したものです。

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文禄堤ってのは秀吉が作らせたもので、その上が京街道になってたんだそうです。実際は枚方から長柄まで(!)続いてたそうですが、今はこの守口にだけその地形の跡が残っているとのこと。古そうな建物が残る静かな通りでした。

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「BUNROKU」てお店がありました。この東海道五十七次のぼりはこの後枚方宿でも出会いました。

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駅側との高低差の分かる石段。こういう細道の石段ってなんか好き。

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古そうな看板!

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新しそうな説明板もありました。現在との比較図で当時の水路の様子が分かります。右下の子は守口の「もり吉」守口大根を首に巻いてるらしい。

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ここから交通量の多い通りに出ました。めっちゃふつうの駐車場みたいなとこに、本陣跡の看板あった!

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大塩平八郎ゆかりの書院跡というのがありました。ここにあった門弟の家の一室で大塩が農民たちに講義したらしい。なんと、現在はマクドの一角になっていました。また乱とか起こしたいですね。

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難宗寺。蓮如創建の寺らしい。すごい巨木があった!f:id:kamemochi:20241031164853j:image
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浜町という交差点で大通りを横断します。ぜんぜん知らないところなのでマップだけが頼りですが、京街道マップ(前述)は縮尺が大胆すぎて小さな道がぜんぜん分からない! ほぼ勘に従って歩きます。途中、一里塚跡がありました。このあたりが守口の出入口だったんですね。(なぜかタヌキと犬に守られていました)

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八雲という地域に出ました。いい名前。学校や商店や中小の会社が並ぶすごく普通の道路という感じの道路を歩きます。

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守口の忍者!? と思ってワクワクしたら単に「ハットリ」って名前の候補者の事務所だった。なんなんだよ! 大人の恋ならキャリアが必要。

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正迎寺。

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このへんまではマップ通り進んでいた……のですが……、このあたり(浄水場があるあたり)で道に迷いました。そもそも地図を読むのが超苦手なうえ、マップが二枚目に突入したことで一枚目とのつながりが分からんようになったのも一因。地図を見てもなんも分からず「???」となり続けていたのですが、今、自分の歩行ログ(Stravaでログを取っていました)と地図を照らし合わせたところ、どうもどこかで勘違いして大回りし来た方向へ戻ってしまっていた模様。道理でなんか、高速道路の下を二回くぐった気がしたんだ……。ともあれなんとか方向転換できました。

 

 

道迷い時の自己LINEログ

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「小学校がこわい」「怒られそう」ってのは、小学校の前を通ったところちょうど小学生たちがぞろぞろと登校してきて先生が校門で迎えていたのですが、もう(かなり)大人であるのに反射的に「先生に怒られる!」と思ってしまった……ということです。一生このままなのかな…

 

■ 淀川沿いを寝屋川へ

ともかく、淀川に出ましたぞ! なんかすごい樹のある神社の横を、堤防へ上って……

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空が広い~~!!

 

以前チャリで京都まで行った際は淀川沿いを走ったんですが、淀川沿いのチャリコースはイケズ門が林立していて非常に走りづらかった! たぶんそういう気持ちをぶつけたと思われる落書き発見。

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モノレールの線路を下から見られるよ!

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この時点で9時頃、16000歩。歩き始めて既に3時間余り経っています。ここでちょっとベンチに座って景色を見ました。歩き始めるときは「適宜休憩しながらゆるゆるいこう」と思っていたのに、歩き始めると休みなく歩いてしまう……。


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堤防はけっこう風がありました。

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左手に川、右手に一号線沿いの街を見ながらしばし堤防を歩きます。

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堤防を歩くのは気持ちいい……はずなんですが、風があるからかなんかスグ疲れてしまいました。空気は良くなくても店とか看板とか見るものがいろいろある一号線のほうが愉しいかもしれん。ということで佐太のあたりで道路側に降り、ちょっと寄り道。

 

「出水十二尺以上暴風雨渡舩止」、これ何かなと思ったら、ここに渡し場がありその碑らしい。普通のおうちの前にありました。

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「佐太天神宮」に寄りました。佐太は守口宿と枚方宿の間の「合宿」として賑わったところらしい。

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撫で牛さんが二体いた! 「牛社」の提灯が可愛いな~。頭をなでなでしておきました。牛、頭をよくしてください(香菜、頭をよくしてあげよう)。

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筆塚だ~~と思ったら森喜朗の書で若干興が醒めました。でも意外に綺麗な字。f:id:kamemochi:20241107212055j:image
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隣は来迎寺というお寺です。松すげ~~!!(アホのような感想)

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素敵な道標!
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ここからはしばらく、淀川と並行して走る一号線沿いの水路の横を歩きました。まだ夏のようでもある一方で、このあたりはずっと金木犀の香りがして、歩道には落ち葉が散っており、今年はずっと暑い暑いと思うてたけれども知らんうちに秋は来にけり、と思ひました。


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犬のしつけ屋さん(?)とかあっていかにも国道って感じの道を延々。鳥飼仁和寺大橋ってのを越えまして(「にわじ」って読むらしい)、守口市から寝屋川市に入ったーーー!! 9:30頃。

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■ 寝屋川から枚方

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引き続き水路沿いをゆきます。この水路はまるで、夢によく出てくる水路のようです。晴れていればまた印象も違うのでしょうが、曇りの日もまた良し。昔はどっかお出かけしてお天気が悪いと「あ~~もっと天気がよければな~~」と思っていましたが、最近は、曇りも雨もそのときしか見られないそれぞれの光景なんだよな、と思うようになりました。紫外線もマシだし。

 

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ここでもよしおに出遭いました。

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ラブホテルを背景にするよしお

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連結詐欺(c:ナメちゃん)に遭ったりもしつつなんとかリカバリ。なんかええ感じの遊歩道!

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鳥と蛙の声がずっときこえてました。淀川新橋の袂に出ました。

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マップによるとこのへんに「茨田堤の碑」があるらしいがどれか分からず、とりあえず再び淀川に出ます。

 

なんで二重音声みたいになっているの~~~。怖い!

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またしばらく堤防をゆくと、マップにあった場所とは違ったものの、立派な樹の下に茨田堤の碑がありました。茨田は「まんだ」と読みます。難読や。

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茨田堤って知りませんでしたが、日本書紀に登場する日本最古の堤らしい。解説によると「工事が難航したため武蔵強頸(むさしのこわくび)と茨田衫子(まんだのころもこ)が人柱に選ばれ、強頸は犠牲になったが衫子は機転を利かせて助かった」とのこと。エッ、そんな話なの……。助かったほうの名前が残ってるんだ!

 

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木屋というところで、また堤防を降りて国道のほうへ。

 

めっちゃこんもりしたところに工場があってカッコよかったです。
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国道を渡って少し歩いたところに鞆呂岐神社という神社があり、名前がかっこいいので行ってみました。

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赤穂浪士の子孫が寄進した鳥居が「寄進の鳥居」として有名だそうですが、私は忠臣蔵知らずなのであまり有難みが分からず……。しかし神社周辺は、細い水路が流れエエ感じの住宅街でした。

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再び堤防へ。でかい道と脇道があり、なぜかでかい道がしんどかったので脇道を歩きました。

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途中で街道が堤防から逸れるので、堤防から降りる場所を間違えないように進まねばなりませんが、この地図の目印、無理じゃねえですか!!?? 「木 家 家」て!!


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地図と合ってるかどうか分かりませんが適当なとこで堤防から降りました。周りが見えないのでちょっと不安になるタイプの道。

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黄と青に混じって光る赤いお花がきれい。


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適当に歩いてたら「枚方市」の文字が見えました。やったー!! 


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11:00頃、枚方入りです!! 大阪市守口市寝屋川市枚方市。午前中に4つも市を跨ぐことができたっ。

 

疲れてきたので残りは後篇に回します。

後篇予告: 雨がめっちゃ降ります。