さあ、新しい出発だ

阪神野田名物(?)「さあ、新しい出発だ」です。

 

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さあ、新しい出発だ!

 

君には今いろんな苦しみがあるだろう いろんな悩みもあるだろう

だからといって 自分を投げだし 自分をごまかし

弱い者いじめをして 学校をさぼり それでいいのかい

悩みや苦しみ消えたかい むなしさは残らないかい

 

目をとじてごらん 君がまだ幼かったころの

父さん 母さん 姉さんそして友達の笑顔

見えてこないか

耳をすましてごらん ほら懐かしい人たちの 声が聞こえるだろう

 

素直になろう 心洗おう

どうだ 何だか体が熱くなってこないか

まだまだ世の中捨てたもんじゃないよ

逃げてはだめだ ぶつかるんだ

自分の個性を生かすんだ 自身(ママ)を持とう

君の未来のために

 

さあ新しい出発だ

ゴールはまだまだ見えないけれど

君の頑張りしだい

栄光のテープは確実に近づいている

 

福島少年補導員連絡会

福島防犯協会

福島警察署

 

 

…………何故????

 

ツッコミどころがありすぎる!!

おそらく一定のタイプの非行少年を想定して作られた詩(?)なのでしょうが、

・「自分を投げだし自分をごまかし」とか全体的に決めつけがすごい。

・親がいない場合もあるだろうに「父さん 母さん」とか言われても。そして何よりなんで「姉さん」だけやねん! 非行少年には姉さんがいる法則でもあるのか?

・第三連からの独りよがりがすごい。

・しかし「何だか体が熱く」とか「頑張りしだい」とかすべてが茫漠としている。

・「ゴール」ってどこに向かってるの?

・「ゴールはまだまだ見えないけれど」から「栄光のテープは確実に近づいている」への適当な飛躍がすごい。

 

いったいいつ頃のものなのでしょうか。私がこの看板に初めて気づいたのは5、6年前だと思いますが、おそらくそれより以前から存在しているのでしょう。かなり古いタイプの非行少年が想定されているように思いますし、かなり古いタイプの人間が呼び掛けている気がします。(今だと「こんな上から目線の支援じゃダメですよ」とか「学校をサボってる子が弱い者いじめしているとは限らないでしょう」とか会議が紛糾しそう……会議を通しているのかどうか知らないけど)

 

この看板についてネットで検索してみたところ、現時点では特に情報は得られなかったのですが、四条畷の住吉平田神社にどうやらこれとほぼ同様のものがあると分かり、私は山の麓のその神社へとチャリを走らせたのでした。

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めちゃ見晴らしイイ!

長い石段を息切れしながら登り、傍目にはとても信心深い人に見えたかもしれませんが、まさかその者が求めているのは「『さあ、新しい出発だ』の別ヴァージョン」であるとは誰も思うまい。

 

石段を登り切ったところに早速看板があり、思わず「やった~~!!」と言ってしまいましたね!


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こちらは「住吉平田神社 四条畷警察署署員一同」となっています。一体作者は誰なのでしょうか?

阪神野田のものとは字体が異なり、こちらの方が古そうです。看板のボコボコ具合も年季が入っています。むかついた不良少年が蹴りでも入れたのでしょうか。

文言は上のものとほぼ同じです。相違点は、

 

・冒頭の「君には今」が無い。

・上では「だからといって 自分を投げだし 自分をごまかし それでいいのかい」となっている箇所が「だからといって 暴走族にはいって シンナーすって それでよかったかい」となっている。

・上では「自身を持とう」となっているがこちらではちゃんと「自信を持とう」と表記。

・ラストの「近づいている」がこちらでは「近づいてくる」。

 

程度でしょうか。

これを設置した後で阪神野田のものが設置されたのか、阪神野田にもかつて旧ヴァージョンがあったが新ヴァージョンに差し替えられたのか、不明ですが、いずれにしても後者は前者が改訂されたものであると思われ、そうするとその際、「暴走族」や「シンナー」は既に下火になっていたのでしょう。もっと他に直すところがある気がするのですが……。せっかく改訂したのに「自身」の誤字が生じてしまったのも謎です。

 

この看板については、ねここんにゃく同様ひきつづき調べていきたいと思います。(ねここんにゃくほどの魅力は感じませんが……。)

 

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サジタリウス全77話を観たよの巻

ちょっと前に、『宇宙船サジタリウス』配信を観ているよというのを書きました。

 

全77話、期間内に見終えることができるか!? と思ったのでしたが、その後なんとか見終えたので感想を書きます。もう無料配信は終わってるのに今更ですまぬです(誰に対してすまぬのかよく分からんが)。

 

まず、全体の感想です。

 

・異常に疲れる!!

1話30分(実質25分くらい?)のアニメのはずですが、1話観終わったら2時間経ったくらいのぐったり感がある! 何コレ! これはdisっているのでなく誉めています。内容が濃い。毎回が劇場版みたいな感じです。

 

・なのに内容を覚えられない

なぜでしょうか……。次観るときだいたい前に観た回の内容をスッカリ忘れています。子どもの頃好きで観ていたはずなのにぜんぜんお話を覚えていない、と以前書きましたが、むべなるかな、と思いました。

これは内容が濃すぎるせいかもしれません(一話の中でいろんなことが起こり過ぎて複雑だから)。また本作の特徴として「キャラの行動原理がなんか一貫しない」ということがあり(下述)、それも混乱する一因かもしれません。あるいはこちらの記憶力の低下かもしれません………これが一番濃厚かも、最近読んだ本とかも一瞬で内容を忘れてやばい。

 

・とにかく物騒

「宇宙船サジタリウス」で検索すると「トラウマ」というワードがサジェストされるのですが、たしかに基本的に物騒。「死刑」言い過ぎやろ。こんなん19:30からやってたのか!

二話で早速主人公一行が捕まって死刑になりかけるんですが、この後、「捕まって死刑になりかける→寸前で助かる」パターンが十回くらい繰り返されます。製作陣に捕まりマニアがいたのか?? しかし子供の頃の私は捕まり話が好きだったので、おそらくこういうところに惹かれていたのだと思います。

あと「地割れに落ちそうになる」シーンもやたら多い。子どもの頃「地割れ」をめちゃめちゃ恐れていたのですが、その原因の一端はこのアニメだったのかもしれません。

・登場人物がなんかめちゃくちゃ

登場人物は皆、ダメなところもあるけど正義感あるいいやつ……みたいな話として最初は観始めたのですが、けっこう本気でダメなときがあり、とりわけシビップいびり回(後述)ではコメント欄にガチ怒りコメントが並ぶ始末。

そして、行動原理がころころ変わる! 一応、ラナは金に汚いとかジラフはアン教授のことばかり考えてるとかの設定はあるんですが、それも一シリーズの中で二転三転するんですよね。これって昔のアニメならではの現象なんでしょうか。今だと「ラナはラザニア好き」みたいなキャラ付けをしたらもっとそれを擦り倒す気がします(最後の方はラザニアあんまり出てこなくなってた)。

 

・とはいえ名作

とはいえやはりこれは、野心作にして名作なのだと感じました。一貫していないところも含め登場人物はやっぱり魅力的だし、宇宙船の作画もかっこいいし、なぜかどの星も地球っぽすぎるとはいえさまざまな異星の設定も奇想天外で面白いし。また、多くのお話が、国際関係や国家権力の風刺になっています。直接的な風刺でないにしてもそうしたものについて考えさせるものになっています。コミカルでありながらリアルで、今こそ観られるべき作品なのではないかと思いました。

 

せっかく全部観たので、以下、各シリーズの感想をまとめておきましょう。話数とシリーズ名はwikipediaの表記に準じました。

 

* * *



■ ムー大陸の謎編(第1話 - 第13話)

やはり最初のシリーズが一番面白くインパクトがありました。

第一話は、これからSFアニメが始まる!って感じでわくわくします。トッピー、ラナ、ジラフ、アン教授という個性的なキャラクタが出揃い、第二話では謎の宇宙吟遊詩人シビップが一行に加わります。中小企業で働くトッピーたちのライバル役、大企業の嫌な奴らもTHEライバルって感じでいい。「ライララ村でなんで脚気が治ったのか?」からの展開とか、ほんとうに面白い。

前に書いた通り子供時代の私はラナが好きだったんですが、今見てもやっぱりラナが一番いいですね。関西弁のおっさんのカエルなんですが(知らん人は意味がわからんと思いますが検索してください)くたびれたセクシーさがあり、子供ながらにそれを感知していたのだと思います。「嘘をつくときは標準語」という設定も好きだけど、後半はこの設定あんまり出てきませんでしたね……。

 

印象的だったところ:

・やはり第6話。「アン教授の恋の秘密兵器」という昔の洋楽の邦題みたいなサブタイトルからは想像できない硬派な話。「ガーレン」率いる「メリカ国」「ゴルバ」率いる「ソビエ国」の対立と、それに翻弄されるひとびとが描かれます。当時の冷戦を明確に風刺してるんですよね。ガーレン国に戦争協力を強要されるアン教授はどうするのか……?という話ですが、この問題(戦争に協力するのか)はこの後も何度も描かれます。

・「とらばーゆ」という語彙。今の若者は知らんよね。

・ラスト、急に登場人物らが覚醒して「僕たち生きてる!」「みんな誰かを愛してる!」と言い始めるのがちょっと面白い。シビップの歌の謎が解けたけどメロディが変わってしもてるやんか!! でも「完全な正義なんてなくてもなんとかやっていける」というのはこのアニメ全体のテーマなのかも。

・前も書いたけど、4話に出てくるさつまいもみたいな生き物(8話にも色違いみたいなやつが出てくる)かわいいよ~~。この子のグッズがあれば売れると思う。

 

 

 

■ スイード編(第14話 - 第19話)

最終兵器「スイード」をめぐるお話。ムスカみたいなやつが出てきます。第一シリーズは宇宙での意思疎通に翻訳機が必要だったり地球と環境が違ったりしたけれど、このへんから宇宙の宇宙感がだんだんなくなってゆくような……。

第16話はひたすら30分間サイケデリックでした。薬物の摂取によって見るような映像……。第17話は、たまにある「ラナがかっこいい回」であると同時に、この後頻繁に発生する「崖に落ちそうになって手を掴んで耐える」回。

 

■ ザザー星編(第20話 - 第26話)

「僕たちは失業者!」という子供向けアニメらしからぬ次回予告で始まった第20話、おそらく大人になって本作を観直した人が最も心にしみる回ではないでしょうか。やはり今回の配信を観ていた友人も、この回が一番印象的だったとの由。

ここまで意外になかった地球での日常回であり、登場人物たちの家庭生活が描写されるのですが、ラナの「二十代の希望、三十代の幸せ、四十すぎたらただの人や……」という台詞は、我が家ではしばらく流行語になりました。「四十代になって思うような再就職なんてない」。やめてくれ~!! 何故子供向けアニメで四十代の悲哀を見せられなあかんのや〜! 

特筆すべきこととしては、第22話にトッピーの色が間違ってるカットがあったこと。こんなことあるのね。また第23話「美女になったラナ子さん」はなんとなく記憶にある! みんな大好き女装回。しかし女装に特に意味はなく、「抽象画より具象画がウケる」という話……?? 家族を人質に取られて殺し合いさせられる話は現実世界と同じですね。放映当時、孫と一緒に見ていたおじいちゃんおばあちゃんの中には、戦争経験を思い出す人もいたかもしれません。

このシリーズから終わり方がやたらあっさりになってゆきます。またヒロインはだんだん人間ぽくなってゆき、美少女ブームの影響を感じさせます(やや高橋留美子みも感じます)。

 

■ ダイム編(第27話 - 第32話)

かわいい小動物とかピンクのゾウとかフランケンとかが出てきます。このシリーズも突然あっさり終わった!

 

■ デルタ星編(第33話 - 第36話)

防寒服がかわいいです。第36話がまたも超サイケデリックでした。このあたりから「サブタイトルでめちゃくちゃネタバレしてくる」のが定番になります。あとラストでシビップが歌って解決するパターンが続きます。

 

■ 物体Z編(第37話 - 第39話)

第38話のネタバレすぎるタイトルとカオスすぎる展開にめちゃ笑ったけど、これ、チェルノブイリ事故の直後に放映されてるのですね。物体Zは植物を突然変異させる物体。そして、死の商人と核のボタンの話でもあります。すごい。だがラストは力技でした。最初の石はどこへいった??

■ ブリルの宝編(第40話 - 第43話)

ジラフとアン教授の口論では、「養育費」とか「つまらない(男の)プライド」とか、現実過ぎる男女の争いをこれでもかと見せられます。なんちゅうSFアニメや。ジラフは妻であるアン教授より稼ぎが悪く、アン教授はそれを気にしてなくて自分の給料で生活していけばいいと言うのですが、ジラフはプライドから逆ギレをして無茶をするんですよね。厄介すぎる。でもこういうのあるよね。過去の嫌な記憶が思い出されます。

野菜嫌い王の話はホ○エモンの野菜話を思い出しました。あとサジタリウス号の不時着&刑場破壊のところがコベニカー的趣きがあって好きなので、ここだけ繰り返して見たい!

 

■ ルナ王女編(第44話 - 第46話)

第44話「ウッソォ! ジラフが二重結婚!?」が有数のカオス回だった……というメモをしてるんですが、もう内容が思い出せません。カオスすぎたのでしょう。

 

 

■ パラドン編(第47話 - 第49話)

ガミン大統領夫妻の悪辣さがめちゃめちゃリアルでした。怪鳥パラドンを国の象徴としたうえで民衆を愚民化し、パラドンを祀る儀式に民衆を没頭させて飢えさせたうえで搾取する……という、現実でもそこここでありそうな話。でも悪事が明るみに出て革命が成った! 日本もこうなってほしいっす。

この害虫が出てくるのもこのシリーズでしたっけ? こいつ気色悪くてちょっと好きです。なんか吹いてるときの形態が性器すぎる。繭も好き。

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■ 宇宙カコ編(第50話 - 第52話)

「命の洗濯してるペポ」というシビップのひどい台詞が輝く第50回。日々に疲れた労働者たちを薬物依存にさせて働かせるという話で、中毒状態を表わす際の絵がすごい。

 

■ カリン登場編(第53話 - 第55話)

ミンキーモモっぽい髪型のカリンちゃん。男の子かと思ったら実は女の子だった、というあんまり意味のない設定がありますが、これは力の入った新キャラだったんだなと思います。

これもまた「兵器を作るのに協力するかどうか」というテーマなんですよね。今見ても非常にタイムリーです。しかしその描かれ方を見ていると、当時の日本は未だ、戦争協力が絶対ありえない忌避すべきこと、という価値観がデフォルトだったのだなあと感じます。今もこの価値観に立ち返るべきであると考えます。

しかし、そのテーマに親子の情とかなんかものすごいスピードの移動技術とかが絡み、実に複雑なストーリー……。どうでもいいんですが、異星にアメリカっぽい国(メリカ国)があったのに地球にもアメリカっぽい場所(ハンマッタン島)があって笑う。



■ シビップ身売り場編(第56話 - 第58話)

すべてを観終わった後、もっとも忘れ難いのがこのシリーズだったりします。youtubeのコメント欄でガチギレしてる人々がいるのもこのシリーズ。

なぜか突然、トッピーやラナがシビップのドジっ子ぶりに苛立ちいびりまくるのですが、それまでシビップがドジっ子なんて設定は一切なかったのに、何故!?!? それどころかこれまで一同は何度もシビップに命を救われているのに!? 急な設定捏造で意味がわからんし、主人公たちの好感度は大きく下がるし、何もいいことがない回。そこへシビップは故郷のお母さんが病気であることを知るものの、故郷へ戻る金がなく、皆に迷惑をかけていることを気にして誰にも相談できない……本気で胸が痛みます。

そんなシビップにハードボイルド人買いが接近し、言葉巧みに騙して芸術かぶれの金持ちに売り飛ばそうとするんですが、この人買いによるグルーミングがめちゃリアル。実際に人買いってこんなふうに言うんだろうなあ……という感じでこわい!! 「高く買ってもらえれば里帰りもできる」とか「気を入れて働きゃいいことがあるさ」とか「おまえさんは買われてゆくんじゃなくて働きにいくんだ」とか。わーーっ!! この回の脚本の人、やばない!?!?(なぜか勝手にシビップをドジっ子設定にしたことも含めて)

ラストは特になんも解決せんままなんとなくいい話になって終わりました。

 

■ デルダン編(第59話 - 第61話)

怪物として恐れられているものが実は先住民やった……的な話。先住民族を祀りつつ悪魔化して迫害する話! 『進撃の巨人』みたい!

 

■ 国境の壁編(第62話 - 第64話)

サジタリウス号が不時着した場所はある星の壁の上。そこでは壁で国がふたつに分断され、東西に分かれて争っており、トッピーたちは東西それぞれの国に分かれて捕虜にされる……という話。明らかにベルリンの壁をモチーフにしていると思われます。

トップが戦争を始めたせいで物資がなくなり民衆が困る様子も描かれていて、まさに今の日本やないか!

非常にシリアスなテーマであり、かつ女王らのキャラも立っていて、終盤ではウルトラCの快キャラが登場……!というシリーズでありながら、なんと最後は尺足らずみたいにして急に終わる!

 

■ カニロボット編(第65話 - 第67話)

突然の美女。なんというか……こういう女の人、いましたよね。ちょっと蓮っ葉でクールで心に傷を秘めた……。制作陣の好みを感じます。ストーリーは妙に複雑。

 

■ アンドロメダの雫編(第68話 - 第70話)

ブラックホール回がすごい!! 前衛的! これ、子供の頃見たの怖かっただろうな。

それにしてもシビアな金の話が多い!!

 

■ カメの赤ちゃん編(第71話 - 第73話)

人びとをA級~C級で分断する社会の話。子どもの頃に「学歴社会」についてのドキュメンタリーみたいのを観てすごく怖くなったのを思い出しました。

そして、「今回のテーマは差別社会か~」「おお、生殖技術の問題にも触れるのか!」と思っていたら、ほ~畑工場……ん? プランクトン? 変なやつ出てきた! 宇宙船小さくなった! カメ可愛い! ………で、突然カメの産卵を見て皆の気持ちが変わってゆく(!?)という予想もつかない展開。(舞台は異星なのだが普通に地球ぽいカメがいる)

最後、星の人たちが「あの人たちが教えてくれた……」とラナたちを思っていい感じになるのですが、ラナたちは特に何もしていなかった気がします。

 

■ フェロー編(第74話 - 第77話)

こ、こんな終わり方ある!?!? 最終回のタイトル「別人? 記憶喪失? うりふたつのトッピー」が、最終回感皆無ですごい!!

 

***

こうやって書いていると既にかなり内容を忘れています。有料で観られるようなので、みなさんもぜひ観てみてください! 特に人買い篇の衝撃を語り合いたいです。

 

 

大阪と京都の桜

新潟に行く前、京都会館の前を通るとやっとちらほらと咲いていて「今年は遅いね、満開はまだやね」と言っていたのですが、旅の間に急に開花しまくったらしく二泊三日から帰ってくると満開になっており、その後雨が降ってまたたく間に散ってしまいました。

でもその隙に少しだけ、大阪の桜と京都の桜を見ることができました。

 

・大阪

大阪城公園です。この日は雨でした。

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しかし、都会の桜は雨が似合う気がします。

都会はパアアアーッとしてるから、桜が咲いて天気までよかったらパアアアーッとしすぎて疲れてしまうのかもしれません。あまり元気のないときであったので、雨がこちらの心に寄り添ってくれているようにも感じました。

 

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大阪城の石垣が雨で烟って見えるのも風情があってええな、と思いました。

ここはいつも花筏が綺麗なところ。今回は花筏にはまだ早かったです。

 

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ここはお気に入りの見下ろしスポットです。雨なのにけっこう歩いてしまいました。

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桜以外のお花も可愛かった。

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京都

京都に行った日は薄曇り、でもだんだん晴れて、最後は見事な晴れでした。

何年も何年も見ている、なじみの場所を歩きました。

 

鴨川

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川端通り

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冷泉通り。疎水の桜って一番好きかもしれません。

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前日の雨のせいか激しめ。

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植込みにかわいい陶器のハト?がいました。他にも何かいろいろ…

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虚無の借景

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下鴨まで歩いてランチしました。めちゃ素敵店。おじいさんが一人で切り盛りしておられるようです。なぜかこの定食550円(なぜ?)

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昼ご飯を食べている間に晴れていました。賀茂川。ここからの眺めもとても好きだった。

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高野川。高野川も好きなんですよね。(こればっかり)

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デルタ。大文字も、そこにかかる雲も、よく見えました。

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駅前でケーキを買いました。ここもおじいさんがひとりでやってはります。こういう店が私は好き。

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桜に合いそうかな~と思って、ひつじ(仮)さんにもらったコアラのマーチ指輪をつけてきました。

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ガシャポンで出して重複したというやつをひとつ分けてくれたのでした。赤羽の喫茶店で「指輪を撮ろうとすると毛穴が厄介」とか言いながら写真撮ってたのを覚えています。
おそろいでつけて、その後赤羽の街を散策したのでした。最近清野とおるの赤羽の漫画を読んでいますが、そのとき歩いたとこが出てきて「ううう、教えたい~~」となっています。私は赤飯配りのエピソードが好きです。変な人ばかり出てくる作品というのはなぜ心がなごむのでしょうか。

 

旅の記(主に自分用)

三月が終わりました。新学期か~~ 非フレッシュの民には苦手な季節ですね。

 

前々回のブログに書いた通り、三月の初め頃に友人の訃報を知り、そこからはそのことばかりでした。何をしていてもそのことを考えていました。仕事をしていても、なんか愉しいことをしていても、フッと気の抜けた瞬間に「ほんまにもういないの?」「マジかよ~」という思いがよぎります。まだ落ち着かぬ気持ちが続いております。

 

月の終わりに、友人の住んでいた街に行ってきました。べつに行ったとて何かが解決するわけでもないんですが(人の死という現象には解決策というものが存在しないため)、これから時が流れて悼むよすがが欲しくなったときのために、できることはしておこうと考えました。友人を知る人と会うことができました。以前案内された場所に行ったり、以前教えてもらった名物を食べたりもしました。

以下、その二泊三日の旅の記です。ふだん、ブログに旅行の写真を載せるときは、おもろスポットとかおもろ物件とかを紹介するために載せてるんですが、今日のはただ単に自分の心を慰めるためだけの自分用記録です。プライベートの日記で書けばいいようなものですが、こうしてweb上に漂わせておけば誰かいつか思い出を共有してくれる人もあるかもしれんな、という思いでupすることとします。というか、本来なら本人に「ここに行ったよ、こんなことしたよ」と話したいんですが本人がいないのでここに放流するか……って感じです。

そんな感じの自分用(あの世用)日記なのでめちゃくちゃ冗長で自分らにしか分からんことも書いていますが悪しからず。悪しからずの「あしか」の部分。

 

 

* * *

1日目

早朝に出発しました。これまでの旅の中で最も複雑な気分になる出発でしたが、バスに乗って空港へ着いて手荷物チェックしてバタバタ売店見て……という手順はいつもの遊びの旅行の出発と同じなのが不思議でした。

 

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見事な晴れで、飛行機の中でアナウンスがあり、富士山の先っぽが見えました。通路側の席でしたが、窓側の女性に会釈して写真撮らせてもらいました。「こんな旅でも富士山の写真撮るんやな」と可笑しく思いました。

飛行機は苦手なので、いつも本を読んでやり過ごします。今回は、中野孝次『実朝考』(講談社文芸文庫)を持ってきました。実朝は気になる人物です。70年代らしい文体や言葉遣いも印象的な本でした。

 

到着しました。もっと複雑な気持ちになるかと思っていたけれど、やはり到着すると「嬉しい」という気持ちになります(単純に地上に降りることはうれしいし)。

 

「待ち合わせ場所」だ!!

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前回――4年前もこの「待ち合わせ場所」を見たのを覚えています。そのとき私は以下のようなtweetをしていました。

幸福な待ち合わせ場所。死んだらここで死んだものたちと待ち合わせたい。盆だからかそんな空想をしてしまう。まめ子は別にそんなに我らに会いたくないと思うが。

4年前に書いたことを思い出しながら、4年前とはまた違う気持ちで、前を通り過ぎました。

 

 

出口を抜けると「米るくん」というキャラがあちこちにいました。かわいい! お腹がぽんよりしてる!

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撮影用パネルもありました。「ちゃんとこういうこともしよう!」と言いながら、ペグレス(仮)に立ってもらって撮影しました。湿っぽくならんように、観光っぽいことも愉しもう! というのをこの旅のモットーとしました。

 

変わった形のベンチだな~と思ったら、県の形になっているのですね。 郷土愛を感じます。佐渡島もある!

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やはり来てみると「会いにきたよ~!」という気持ちになってしまいます。もう会えないのに「会いにきた」などというのは欺瞞的でイヤだ、と日頃なら思うはずなのに。魂の実在とかでなくてこちらの感じ方の話だとは分かってはいるのですが、そこに彼女がいるような「気配」を感じるのがふしぎなことです。まめ子が死んだときも思いましたが、亡くなるとその人(や犬)は大気になるんやなあ……と考えて、それって千の風のアレやんか! 彼女は千の風とかひどい替え唄にしそうやのに!と思いました。――「彼女」とか「友人」とか呼び続けるのもアレなので、以下、「ひつじ(仮)さん」とでもしておきましょうか。(ひつじ(仮)さんはこれまで当ブログに別ネームで登場しているのですが、一貫した私のストーリーの中の登場人物みたいになってしまうのがイヤなので、今日は仮にこのように呼ぶこととします)

 

いきなりICカードの残額不足でモタモタしながらリムジンバスに乗り駅前へ向かいました。前もこの道を通った、と思い出しました。バスの中でペグレス(仮)に「マシュマロピアス勘違い事件」の話を聴いてもらいました。訂正する機会がなかったなあ。あと「珍しく出てしまったお国言葉」のことを思い出しました。こんなことずっと忘れてたのに、やはり現地に来るといろいろ思い出すものです。

 

バスに揺られながら、私が地元までやって来て、ひつじ(仮)さんはうれしいやろか? と考えました。うれしいとかうれしくないとか感じる主体はもういないはずなので意味のない問いのはずです。しかしそこでわれわれは、「もし彼女が生きていたら喜んでくれたはず」という不毛な仮定をしたり(生きていないからこそ生じた事態について考えているのに「生きていたら」という仮定は奇妙)、「私だったら、私が死んだ後に友達が京都に来てくれたらうれしいはず」と自分ではない人を自分に置き換えたうえでかつ自分が既に存在しない設定をするというややこしい操作をしてみたり、さまざまのこころみをします。此岸にある者が彼岸の者について考えることは(考えるということがそもそも生者だけの試みであるので)どうしたって無理が生じる奇妙なことなのです。にもかかわらず人間はそうしてさまざまな方策で以て古来から、なんとか死者との対話を模索してきたのでしょう。

 

駅に着きました。前に教えてもらった「タマ公」がいました! 

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この子は乳があるのですよね。以前、私が熱心に乳を見ている写真をひつじ(仮)さんに撮られました。

 

市民歌があることを知りました。(今youtubeで聴いてみたら北国らしいメロディでした)

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駅で少し迷いました。あとで分かったのですが、前回は駅前の改修工事が行われていたので、前回と勝手が違ったのでした。そうそう、前回はまだ古く風情あるバスターミナルがあったのですが、「今度来るときはもう変わってるんだろうね」と言っていたのでした。

 

レンタカー屋で車を借りました。私の免許で運転するという手もありますが、この旅で事故るわけにはいかないので、運転はペグレス(仮)に任せます。カーラジオをつけるとHapa「Lei Pikake」というハワイアン?の曲が流れました。なんかよかったです。

朝食を食べていないので、「みかづき」に行くことにしました。みかづきはひつじ(仮)さんが、新潟人の愛するローカルチェーンとしてわれわれの初新潟上陸後真っ先に案内してくれたところです。味・価格・店舗のデザイン・「イタリアン」という謎名称、すべてが気に入り、その後リピートもしたしペグレス(仮)はみかづきTシャツまで買いました。

今回は、カーナビで出てきたAPITAというショッピングモール内のみかづきに行きました。

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APITAって前も来たなあ!と思ったのでしたが、これは勘違いで、前に来たのは「Pulse」でした。広々とした駐車場がそっくりだったので間違いました(新潟には広々した駐車場のあるショッピングモールがいっぱいある)。

APITAは立派モールでしたがPulseはもっと寂れた感じでした。でも個人的に好みのレトロさで、みかづきも「子どもの頃連れられた夢のファーストフード」みたいな感じでとてもよかったのでした。Pulseはその後イオンになったことを今回知りました。

ともあれ、APITAのみかづきで、ホワイトソースのイタリアンを食べました。相変わらず美味い。ポテトとセットにしたら流石にお腹がふくれました。写真を見たら前回もホワイトソースイタリアンを食べてました。

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少し必要な買い物をした後、広い道を走り、用(?)を二件済ませました。その間ずっと天気が良く、樹々や水路やガスタンクがぜんぶキラキラしていました。ひつじ(仮)さんはこの光景を見て育ったんやなあと思いました。独特の形をしている山もありました。「角田山」という山のようです。暖かくて上着が要らないくらいでしたが、やはり関西より少し寒いのか、桜の開花にはまだ早いようでした。

こちらのコンビニではアウトレット米菓が売られています。ひとつ買いました。あと雑誌コーナーでは田中角栄ムックもよく見かけました。

 

 

今日の用は済ませてしまったので行くところがなくなりました。美術館に、ほしかった図録を買いにいくこととしました。こんなときでも買書の牛です。

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目当てはこないだまで催されていた「路傍小芸術」展の図録。まさにひつじ(仮)さんに教えられ、行きたく思っていた展示でした。残念ながら会期は終わっているので図録だけでも得ようとしたのでしたが残念ながら品切れ。が、通販可能との旨を親切に教えてもらえました。代わりに、ずっと気になっていた式場隆三郎展の図録を買うことができました……! そう、式場隆三郎も新潟でしたね。「アナタニツナガル」展というのの図録も気になったので購入しました。

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新潟市美術館は静かで落ち着いており(企画展の時期ではなかったため人が少なかったせいかもしれませんが)、良い雰囲気でした。これまでの図録を見るに、ちょっと渋くてでも勉強になりそうな面白い企画が多く催されているようでした(あとポストカードがめちゃ安かった)。近くだったら通いたい。

昨今、美術館・博物館への「稼がなあかん」圧力のせいか、馴染みだった美術館はなんかやたらうわついた感じになっていて、こうした堅実で静かな佇まいの美術館を長らく見ていない気がします。

 

このあたり、周囲の環境も緑豊かで落ち着いた感じで、これって前に来たどっぺり坂の近くじゃないの? と思ったらば当たりでした。ひつじ(仮)さんにどっぺり坂周辺を案内してもらったのは、前回の旅の良い思い出のひとつです。海に近いからか、少し神戸に似た雰囲気やわと話した記憶があります。「どっぺり坂」の由来は「留年(ドッペる=ダブる)」。ひつじ(仮)さんと最後に会ったのは、ペグレス(仮)の運転で深夜の高速を金沢から新潟まで爆走したときだったと思いますが、深夜1時頃仮眠を取るペグレス(仮)の横で延々と「留年する人は信頼できる」「留年する人ばかり好きになる」「『夢のマイアミ』は留年ソング」などの話をしたのを覚えてます。よってここは留年の聖地(違う)。

 

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近くに車を停め、まずは坂のふもとのお菓子屋さんに入りました。前回、教えてもらったお店でした。店内にはいかにもひつじ(仮)さんが好きそうな(そして私も好きな)こまごまとした装飾がたくさん。壁に掛けられたカレンダーのタペストリーを見て「あっ!」となりました。これ、前回もあった! そう、ちょうど前回来たのは2022年でした。なぜか当時からカレンダー変わってない!

 

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ショーケースにはドイツ風の素敵なケーキが並びます。前回は「どれも可愛い!!美味しそう!!!」とテンション上がりながらも食べなかったので、今回はイートインすることにしました。

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迷った結果、オパ(オペラ)、マローネン(モンブラン的なやつ)、ホワイトチョコのやつ(名前が難しくて覚えられず)、を食べました。ふたりなのに3つ選んだのは陰膳……的なことでなく、単に絞り切れなかったからです。クッキーもついてきました。見た目は美しいし美味しいし素晴らしい。「なんで前は食べへんかったんやろう」「食べればよかったのにな」と言い合いました。「でもわれわれが食べへんかったということは、よほどそれまでに食いまくって膨満してたんやろうな」。

何かこの店でお買い物をしたくなって、最近ずっとひつじ(仮)さんの話をしている共通の友人にお土産のお茶とクッキーを買いました。自宅用も買いました。そういえば前回は「どっぺり坂ブレッタ」を買ってひつじ(仮)さんに分けたんだったなあ……と思い出しました。

 

ケーキを食べているときにペグレス(仮)がスマホを見て「えっ!」と言ったので、どうしたのかと思ったら、「佐藤シンイチロウが亡くなった!」と言うのです。しんちゃん!? 驚きました。pillowsはじめいろんなバンドでドラマーをつとめてきた人ですが、私はなんといっても「Theピーズのドラマー」として馴染みがありました。武道館の舞台で皆で手をつないで輪になってくるくる踊っていた姿や、磔磔の開演直前までパチ屋に行っていたことをライブで暴露されていたことが思い出されます。人知れず闘病していたのが、しんちゃんらしいようにも思えます。しばらくすると、XのTLにはファンや仲間のお悔やみの言葉が溢れ始めました。

 

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お店を出た後、周辺を散策しました。どっぺり坂を上ると海の方向に「海まで●m」という表示が続いています。それに沿って歩くことにしました。

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民家や建物が並ぶ中を少し歩くと、やがて下り坂の向こうに海が見える光景が素敵でした。防風林?の中になんか銅像がありました。佐渡を指すモニュメントがありました。そういえば前回も三人で海を見て「佐渡島がぼんやり見えるような気がする」とか言ってましたっけ? 前回は海際に車を停めた気がするけれど、あれはどのあたりだったんだろう。

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しばらく海を眺めて戻りました。坂でジャンプしました。

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ちゃんと犬糞看板も撮りましたからね! 涙目の犬と猫と、錆びた犬たち。

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再び坂を下ります。手すりのところがアンカーになっているのも素敵や。前回も同じアングルの写真撮ったよな。

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以前入った砂丘館や、安吾の「風の館」の傍も通りました。砂丘館では阿賀野川の写真を撮っている写真家さんの展示を見たよね。「風の館」では安吾の税金滞納の話で盛り上がった。文学館といえば室生犀星記念館に一緒に行ったこともあったな。あれは金沢だったけど。当時ふたりとも金カム読んでたから、尾形のモデルにされた猫ちゃんのポストカードを買ったなあ。萩原朔太郎との交流がテーマのプチ展示をやってて、その後私が萩原葉子を薦めたんですよね。あと、受付で「高校生料金もありますけど」と言われて、さすがにそれはないわとびっくりしたよな(全員30代と40代だった)。

このゾーンには他に「北方文化博物館新潟分館」もあることを今回知りました。今度来たいな。金井写真館というのはすごいいい感じの建物だけれど、今は内部は公開してないみたいね。建物の前に縄文土器みたいなオブジェがあってびっくりした。「オギノ通り」まで歩いたんだけど、前にわいわい言いながら写真撮った看板とかがまだあったよ。

 

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オギノ公園は、「オギノ式」の考案者である荻野久作先生の像がある公園で、ここも近所だったらちょくちょく読書でもしにきたいような良い雰囲気です。前回は木の葉がわさわさと茂っていて、銅像の近くにいこうとしたらひつじ(仮)さんに「こういうところは絶対に毛虫が落ちてくる、経験上分かる」と止められたので遠くから見るだけにしておいたのですが、今回は葉っぱがなかったのでオギノ先生の近くに寄りました。


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銅像って面白いな、って最近思います。その人が実際どんな人だったか知らないけど、銅像になってしまうと「こんな服装だったんだな」とか「こんな仕草の人なんだな」とかそれでイメージが固定されてしまう。ほんまは銅像なんか作られたくなかったかもしれんのに、偉そうな人みたいなイメージになっちゃうし。それはそれとして、私は「自分だったら銅像なんて作られたくないな」とずっと思ってましたが(誰も作るなどとは言っていないので完全に不要な心配ですが)、最近、銅像作ってほしい人の気持ちがちょっと分かるようになりました。ひとりだけの銅像でなくて、仲の良いものとわちゃわちゃしていたり、犬や人と睦まじくしてたり、そういう姿を「こういう者たちがいて楽しくやってたんだよ」的に後世に遺してもらったらそれはそれで嬉しいかもしれん。まあ誰も私の銅像など作らないので、この文章とかがそれの代わりなわけですが。

 

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歩いていたらそれなりの時間になったので車でホテルへ向かいます。車内では、ペグレス(仮)があいほんでクロマニヨンズの昔のアルバムを流しました。「ペテン師ロック」が流れて、ひつじ(仮)さんはこの曲が好きだったという話をしました。ファンシーな見た目に反してゴリゴリ好みの人なのです。「ごくつぶし」でも盛り上がってたなあ。「ペテン師ロック」を聴くと思い出す人がもうひとりいます。かつて、ヒロト&マーシーが好きで関西のクロマニヨンズライブには必ず来ていたおっちゃんがいたのでした。しかし病と闘いながら亡くなってしまい、それが「ペテン師ロック」がリリースされる少し前のことであったので、この曲を聴くとわれわれは「ぷっちんさんが聴けへんかった曲や」と思ってしまうのでした。ひつじ(仮)さんも毎週読んでいた漫画の最終回を読まないままになってしまって、あの世に届けてあげたい、と別の友人も言っていました。

でも本人はもういないのだから「読めなくて残念」という感情もないはずなんだよね。いないとはどういうことなんだろう。当たり前なんだけれど、世界が連続している限り、人は必ず「途中」でいなくなってしまうことになって、それがずっとふしぎでしょうがない。逆に言うと、世界を感じる主体が、世界のはじまりであるはずのこの私の存在がなくなってしまうというのに、世界が続いていくということがずっとずっとふしぎすぎる。

 

車窓からカラフルパンダが見えました。もう日本にいない動物。

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(車で侵入できないところに入りそうになって難儀しながら)駅前のホテルに着きました。ビジホなのに広めの部屋でした。明日の準備をし、持ってゆくお花を買いにいくこととしました。ホテルの周囲にいくつかお花屋さんがありました。賑やかな駅前に昔ながらっぽいお花屋さんがあるのはよいなと思いました。淡いピンクとブルーの可愛いお花があり、それに白い霞草を添えたらちょうどひつじ(仮)さんがよく着ていた服のような色合いになりました。店員さんが花束にしてくれるのを待っていたら、実感が湧いてきてとてもとても悲しくなってしまいました。ピンクのは、ふんわりしたシフォンのスカートのようで、ブルーのは、遠目には淡いブルーだけれど近くで見ると花脈が濃い蒼に染まっていて綺麗でした。可愛い花束にしてくれて嬉しかったです。でもお花の写真はここにはupしません。選んだお花の花言葉がお店の前に書かれていて、他のお花は「前進」とかギラギラした感じだったのにそうじゃなくてちょうど良いなと思ったけれど、でもわれわれにはちょっときれいすぎかも? ほんとは「優しい思い出」じゃなくて「しょうもない思い出」とか「アホな思い出」とかのほうがわれわれらしいよね。そんな花言葉ないか。

 

ホテル部屋の暖房の当たらないところにお花を立たせて、晩御飯を探しにいきました。

「郷土料理」の看板がたくさんあったメイン通りにいったのですが、ここはキャッチがすごかったです。「キャッチを許さない街」という貼り紙がベタベタ貼られている前でキャッチがガンガン声をかけてくるのですごい。まともに店を吟味することもできん。ペグレス(仮)がカラオケ屋の呼び込みの人に声をかけ、「このへんでキャッチがいないところってありますか、キャッチってウザいじゃないですか」と訊き始め、コミュ力すげ~~と思いました。

カラオケ屋の人が「比較的キャッチのいない通り」を教えてくれたので、そちらに移動しました。

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歩いていると、なんか見覚えあるホテルに遭遇しました。これは! 前回泊まった微妙ホテル!!

前回は駅前のちょっとよいホテルを予約し、ひつじ(仮)さんもそこを予約し、夜に皆でホテル部屋で酒盛りするつもりでいたんですが、なぜか予約したはずができていなかったのでした。結果、私とペグレス(仮)が微妙ホテルに泊まる羽目になったのは仕方ないとして、ひつじ(仮)さんは「地元人のはずなのに意味なくホテルにひとりで泊まる」羽目になってしまい、非常に申し訳なかったのでした。それなのに「いいよ、いいよ、前からここちょっと泊まってみたかったから」と許してくれたのだった。基本的にええ人なんすよね。(その数週間後金沢で「同じホテル酒盛り」を果たすことができました。ベッドでゴロゴロしながら最悪な話をしまくった。なぜかみんなで「矢部浩之のHOWEVER」を聴いたりした。)

そのホテルの近くに良さそうなお店があったので入りました。おかみさんと大将と常連さんがわいわいやってる小さなお店。なんかどこかでそっくりのお店に入った気がするけど初めてのはず。ペグレス(仮)は「新潟のお酒どれですか?」と尋ねて、教えてもらった日本酒を頼んでいました(アルバイトと思われる人がいくつか教えてくれたのですがあとでおかみさんが「全部新潟のお酒です」と訂正に来て笑った)。ホタルイカ、舞茸の天ぷら、それから前にひつじ(仮)さんに教えてもらって知った「栃尾」を頼みました。栃尾はあれから生協カタログでも頼んで家でもときどき食べてるんだよ。前に一緒に食べた栃尾は大葉と大根おろしがかかってたっけ。ここの栃尾は鰹節がかかって生姜と葱がはさんであったよ。

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最初、食べながらしんみり話してたら、ペグレス(仮)が隣に座ってた二人組の常連さんにいきなり「バンドやってます?」「甲本ヒロト?」と声をかけられ吃驚。なんでわかるんだ! 同じ職場だというお二人のひとりはメロコア好きで自分も若い頃なんかやってたとの由、「どこからですか?」と訊かれ「大阪です」と言うと「大阪の人は怖いから!!」と言いながら大阪人顔負けのツッコミを繰り出し続けるメロコアの人。もう何を話したか忘れたけど、なぜかわけのわからん盛り上がりになり、そこまでのしんみりが吹き飛んでしまいました。私も「AVの女教師みたいな眼鏡かけて!」というツッコミにめちゃめちゃウケるなどしました(※私の眼鏡はふちが赤くてフレームが細い千円のやつ)。「そんで新潟には何しにきたんですか?」と訊かれた頃にはもう、しんみりと答えられる雰囲気ではなくなってしまっていました……。最終的に彼らはわれわれの飲み代を全部払って去っていきました。旅の一期一会すぎる!

なんだったのだ……! と言いながらホテルに帰りました。

 

前に「ふるさと村」で買ったにゃーがたTシャツを寝巻きにして寝ました。夜、NHKが統一教会の番組をやってて「がんばれ!」と思いました。

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2日目

変な夜が明けました。早朝に起きました。

夜中、何度も目を覚まし断続的にしか眠れませんでした。

午前中、ひつじ(仮)さんを知る方に会ってもらえることになっていました。

一応ホテルのビュッフェに行ったもののあまり食べられず。ヤスダヨーグルト(新潟名物)とかきのこポタージュ(これはべつに名物じゃない)とか美味いものがいろいろあったのですが。そんなに緊張していたのにバタバタとして結局遅刻しそうになったのもわれわれクオリティでした。

 

車で「田中角栄が通した道路」(とひつじ(仮)さんが言ってたやつ)を走りました。途中ですごいまなざしちゃんを見つけたけれど写真は撮れず。走っていると広大に広がる土地の中にガスタンクが見えました。

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一緒にフェスに行ったとき、私とひつじ(仮)さんはまさかのガスタンクでTシャツがかぶったことがあります。私はマニアパレルのうさタンクT、ひつじ(仮)さんはニコタンTで、「双子コーデや!(なんか違う)」と言いながら写真撮ったんでした。しかし地元にこんな立派なガスタンク景があったとは! 思わず「ガスタンクガチ勢やないか!」と天(?)に向けてツッコミました。

 

緊張のせいか冷えていたのか頻尿に陥り、道中のコンビニでトイレを借りまくりました。こちらのコンビニはどこも駐車場が広いね。コンビニの隣の公園に虚無動物がいたよ。

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詳細は省きますが、この日の午前がこの旅のメインの時間でした。緊張していましたし来るまでは重たい気持ちもありましたが、来てよかったと思いました。この街でひつじ(仮)さんが生活してたのだな~と分かり、彼女を覚えているのは自分たちだけではないのだと知ることができました。われわれは一緒に旅行したり川の字で転がったり(なぜ??)もしたけれど、いうて文字上の交流が主であったし、他の共通の友人も遠方であるから、地元での生活や交友について詳しく聞いたことなかったんだよね。そこへ、地元で彼女を知る人に会えてホッとしました。私は文字人間だから、文字だけの交流でも充分心は通い合うのだとむしろその方が通い合うのだと信じてきたけれど、こうしたときはやはりその人と紐づいていた「土地」とか「人間関係」とかを欲してしまう。弱さですやろか。本人がそうしたものから自由になっているというのに皮肉なものではあります。

彼女を知る人が一緒にアルバムを見てくれていろいろ話をできたのも嬉しいことでした(連絡を取った当初われわれはめちゃ怪しまれていたので「本当に友人なんです」ということを示すために写真を持っていったんでした)。彼女にとっては地元の知り合いと私はぜんぜん別コミュニティの人間であっただろうから、両者が邂逅するなんて考えてもなかっただろうし、知ったらウケるんじゃないかな、と思いました。前に遊びに来たときも「見馴れた場所にホルたちがいるのウケる」と言ってたし。私は当初、こんなに早くこの街に来るつもりはなかったのです。来るとしてももっと時間が経ってショックが薄れてから、と思っていました。ペグレス(仮)が促してくれて各所に連絡を取ってくれたこと、また、共通の知人が「しんどいと思うけど行ってあげてください」と言ってくれたことに励まされて来る気になったので、それは彼女のためというより自分のために感謝です。

 

ところで、この初対面の方にまで「なんか、●●さんと似てません?」と言われて驚きました。われわれが似てるとか分身だとかいうのは半分くらい身内の内輪ネタのようなところもあると思っていたのでしたが、「今日、最初お会いしたとき、あれ?って」「本当に●●さんと喋ってるみたいで……」と言われ、ほんまにそうなんやなあ、と。嬉しいか知らんけど本人にも教えてやりたい。

「形見」という言葉は今では遺品の意で使われることが多いですけれど、古語ではもっと広く「いなくなった人をしのぶよすが」くらいの意味で使われますよね。「あの人も見た月をあの人の形見として眺めよう」的な和歌もあった気がします。その用法で言うと、私は私の姿をひつじ(仮)さんの形見と思って眺めることにしましょうか。ひつじ(仮)さんはわれわれのことを「ほぼ同じ人間ですから…」と言ってたし(※自他境界オワ太郎)。

しかし一方で、他人の醍醐味は自分ではないことであるのですから、よく似ていながら自分ではない他人がいなくなってしまったことは、どうあっても埋めることのできない喪失です。

 

ともあれ非常に有難い時間を過ごすことができました。晴れた日でよかった。「せっかく来たのだから、●●さんと一緒にいるつもりで観光してください」と言われ、退出しました。どっと緊張が解けて、コンビニで飲み物と菓子を爆買いしてしまいました。

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まだ午前の早い時間。この後どうするか、なんも考えてなかったので、ともかくこの街の海際を車で走ることにしました。

カーステで『リハビリ中断』を流しました。Theピーズのね。

最近、SNSでなんか書いたりLINEグループに投稿するたびに、ついつい「ひつじ(仮)さんからリプライあるかな」と思ってしまって、ああそうだった、NO REPLY……ということを繰り返しています。NO REPLY、反応ゼロ、だ。以前ひつじ(仮)さんが「『反応ゼロ』を葬式で流してほしい」「というか『リハビリ中断』をフルで流してほしい、最高のあの世アルバムだから」と言っていたのでした。われわれは音楽に感動するとすぐ「葬式で流してほしい」と言いがち族であるので本人はそんな発言は忘れていた可能性が高いですが。

 

えーいもうじきニヤけっちまおう

とり残し合ってんだったらたいした事ねー

えーいもう オチもなさそう

誰かの言うまま 黙ろう くたばろう

バカに自由だ ひどく自由

 

「反応ゼロ 応答ゼロ 期待外れゼロ 便利だ」って歌詞がすごいや。アルバムのラスト曲。他にも共通で好きなラスト曲といえば、『赤羽39』の「サマー記念日」を彼女が「サマー記念日は美しい遺書のよう」と評していたのが見事であったな。あと2019年頃は台風クラブの「飛・び・た・い」と「まつりのあと」の話を毎日してたんだよな。

このままだと隣の市まで行ってしまいそう、ということで海岸から折れたところで、アルバムが『どこへも帰らない』に変わりました。「底なし」は、初めてしんちゃんを入れて三人で演奏した曲だって武道館で言ってたな、と思い出しました。生きてる者はいろんな人の追悼で忙しいな、と思いました。一夜明けてXにはしんちゃんを悼む言葉やエピソードがたくさんでした。

 

 

特に予定はないのでとりあえず、以前に案内してもらった「ふるさと村」に来ました。相変わらず良い建物です。「時の旅人館」はやはり閉館していました。

「ふるさと村」の向かいにあった寿司屋で昼飯を食べようと思いました。やはり以前案内してもらった店でした。安くて旨い寿司にひつじ(仮)さんは自慢げでした。しかし、「ふるさと村」の向かいだったはずが見当たりません。コメリと同じ敷地にあったはずですが、その場所は「コメリパワー」になっています。調べてみると、その「はじめずし」は、前回われわれが行った直後に負債を抱えて閉店していました。閉店力! たぶんひつじ(仮)さんから聞いてたはずですが、すっかり忘れていました。

気を取り直してその隣の「三宝」に入ることとしました。ここも前に気になっていて、ひつじ(仮)さんも普通にいいよ的なことを言っていた気がするのですが、時間がなく入らなかったのでした。

 

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こういうローカルファミレスって大好きなのです。チェーンファミレスがワンオペになる前の「夢のあるファミレス」って感じがします。「さわやか」や、滋賀に残ってる明治亭もこんな感じかも。京都・大阪にはこういう店あんまり残ってない気がします。油絵やたくさんの造花が飾られているのも好きな感じでした。

 

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少し待ったけれどすぐに入れました。豪勢に行こう!ということでステーキ膳を頼んでやりました。朝は食欲がなかったのに。三宝は中華が自慢のレストランなのかな? ステーキ膳にはエビチリもついていました。エビチリの器が壊れていてチリ部分(?)をぶちまけるトラブルはあったものの、大事には至りませんでした。さすがに満腹になりました。

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ふるさと村に戻り買い物をしました。ここは観光客だけでなく地元の人も買い物すると聞きましたっけ。お魚の値段が大阪とぜんぜん違う!! クーラーボックスがあれば買って帰りたい!

お土産コーナーでは新潟Tシャツを増やしました。既に「にゃーがたT」と「ヤスダヨーグルトT」を持っているのですが、新たに「ポッポ焼きT」を買いました。ポッポ焼きもひつじ(仮)さんに教わった食べ物で、今度屋台で一緒に食おうと言っていたのでした。

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もうひとつの建物(お買い物館でなく展示館のほう)にも入りました。ペグレス(仮)はここの降雪機が好きなようです。前回と違って、建物になんか企業の名前がついてました。ネーミングライツってやつでしょうか。

入ると人が近寄ってきたので何かと思ったら、お菓子(ル・レクチェのグミ)を来場者に無料配布しているのでした。有難くもらいました。こういうのってだいたいなんか売りつけられるのとセットになってるけど、マジ配ってはるだけやった……! 新潟は何か全体的に、豊かさというか余裕のようなものを感じます。良い街だ~(グミをもらったから誉めているのではない)。

 

これ、前に歩いた庭園と同じかな? 梅が咲いてたよ。

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前は夏で、夏の植物が見事だった。スーモがいっぱい生えてたなあ。(※コキア?をわれわれは「スーモ」と呼んでいた)

庭園の端っこに家屋の展示があるな~と思ったら、「レルヒさんの家」だった!

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レルヒさんのこともひつじ(仮)さんに教えてもらったのだ。ペグレス(仮)は前にレルヒさんTシャツも買ってた。レールヒレルヒレルヒっさーん、好き好きスキーレルヒっさーん♪ って歌、昨日の飲み屋の二人に訊いてみたら知らないと言ってたけど、「レルヒさんの家」では歌ってる子供たちがいたよ。

 

なんだこれ……絶対好きそう。

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写真パネル。これの腹部分がすごい。

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館内に戻りました。前回はここで新潟の歴史の展示をゆっくり見たのをよく覚えています。「これ覚えてる」とか言いながらひとめぐりしました。

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前回印象的だったのは「昔の民家のジオラマ」です。すごく凝ったつくりでお金もかかっていそうで、「こんなの今では作れないのでは」とか言いながら見ていたのを覚えています。ひつじ(仮)さんは子どもの頃それが気に入っていたようで、「子どもの頃、どうにかしてこれをまるごと持って帰りたかった」みたいな思い出を話していました。でも、そのジオラマが三つもあったことは忘れていました。

降雪機は大人気でした。前回、ここで私とひつじ(仮)さんが雪に降られている動画をペグレス(仮)が撮っていました。ここの雪は、サラサラした気持ちのいい雪でなくボタボタした水っぽい雪です。ひつじ(仮)さんは「新潟の雪はこういう雪、よく再現している」とか言ってました。そういえば私がこの街に来たのは春と夏だけ。冬のこの街を見たことはまだないのです。

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入口には名産である鯉がいました。前もここで二人で写真撮った!と言いながら撮った写真です。

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ふるさと村の隣の、前回訪れたカフェは健在でした。せっかくなので寄ってみることにしました。ここもまた、近くにあると通いたいようなカフェなのです。お店の人がファンらしく、田村ゆかりさんにちなんだ店名がついています。お店の中には可愛いものやオタクの好きなものがたくさん。

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エフェクターボードがちゃんとある!すみっコバンド。

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お人形に埋もれてタヌキとキツネがいた!

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前回座った席にこの子たちがいて、ひつじ(仮)さんと一匹ずつ抱いて記念撮影をしたのでした。なぜか両者とも光のない目でぬいぐるみを抱いているその写真が最高なのですが、ネットにupするのはアレなので、当時インビュー日記にしたんでした。(私は「気に入っているがネットにupできない写真」をよくインビュー日記にします)

これは店の内装と服の再現度が高いと言ってひつじ(仮)さんが気に入ってくれたんでした。

ちなみに今回も前回と同じ席に座りました。ラベンダーティーを頼みました。可愛いティーセットで、めっちゃ気前よく出てきた! ゆっくり飲みました。


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ここで午前中会った方にお礼のLINEもしました。するとすぐにレスポンスをいただきました。こうして彼女のいた街と縁が続くと思うと気持ち的に大変ありがたいことです。諸々の心遣いも有難かったです。お店にあった『ネコノヒー』と『新潟あるある』を読んでなごみました。

 

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とにかく紅茶の量が気前良すぎてめっちゃ長居してしまいました。(そう、前回はここで満腹になりすぎてどっぺり坂のケーキ屋のケーキを食べられなかったのでしょう、思い出しました。)

大変満足してお店を出ました。なのに、駐車場へ向かう道で、前回来たときは三人だったのになあ……と思うと、なんで? と考えても考えても詮無いことではあると解っているのですが、やっぱりやっぱり悲しくなってしまいました。

But you and I, we live and die
The world's still spinnin' 'round


we don't know why
Why, why, why, why

 

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レンタカーを返すまでに少し時間があったので、街の方に出、前に案内してもらったレコ屋に行ってみることにしました。めっちゃコンビニに寄りながら(紅茶を飲み過ぎてまた頻尿になったため)、これかな? と思うお店に着いたのですが、なんか前回と雰囲気が違います。店を出てから、前入ったのは近くの別の店だった! と分かりました。そちらへ行ってみたところ、別の美容関係のお店になっていました。調べてみるとここも閉店していて、しかしネット店舗は営業中のようでよかった! 前のレコ屋はなんともいかつい品揃えで凄かったのでした。ひつじ(仮)さんはその中でもとりわけいかつい盤ばかりチェックしており、店員さんに「やばいですね」「新潟では生きづらいでしょう」みたいなことを言われていて笑いました。ひつじ(仮)さんはファンシーなものもゴリゴリなものも好きなファンシー&ゴリゴリの民であり、かつ脱力と正義感と虚無を兼ね備えているという、ほんとうに得難い人物でした。

以前はこの店を出た後「長屋みたいな路地の奥のレコ屋」にも案内してもらったのですが、それはどこだったか分かりませんでした。


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町を散策していたら鯉(偽)の泳ぐ通りがあり、ペグレスが「ここ覚えてる、~~の話してた」と言いました。

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たしかに既視感。前回はこのへんの飲み屋で栃尾などを食べた気がします。その帰りに「ドンルクのひどい日本語カヴァー」の話をしていた記憶があります(とにかくひどい話ばかりしている)。

あと「人情横丁」も通りました。前にひつじ(仮)さんが「人情横丁を通ったときにホルが『急に好きな感じになってきた!』と言って眼鏡をかけ始めた」という思い出をツイートしていて、私はそんなこと忘れていたんですが、今回「これか!たしかに好きな感じ!」と確認しました。

 

レンタカーを返すついでに駅で「タマ公がいっぱいいるところ」を探しましたが見つかりませんでした。少し前にひつじ(仮)さんから写真が送られてきていたのですが……。しかし後でこれは、駅でなく古町のほうであることが分かりました。

晩飯はホテルの近くで適当に食べました。流石に疲れてしまいました。店を探している最中に、聖地・トメーテを発見し、めちゃめちゃ盛り上がりました。


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おお~~われらがトメーテ。聖なるトメーテよ。

これのおかげでその後べつの街を旅行した際、駐車場を見つけるたびにそのネーミングを確認しては「トメーテには及ばない」「なかなかいい、でもトメーテは超えられない」とか言い合う無駄な時間が生まれたのでした。

ペグレス(仮)は「俺もこれからトメーテって呟くわ」と虚無な決意をしていました。「トメーテを止めるな」と言いながらホテルに帰りました。

 

午前中お会いした方に「似てる」と言われた話やこっちへ来るに際して大変だったことの話を何度もしました。「ひつじ(仮)に教えたらなんて言うかな」と言い合っては、「きっと『ぺよー!』って言うわ」とか「『すまん~~』って言うてるわ」とかわれわれは想像します。人がいなくなるとこうして、「彼/彼女だったらこう言うだろうな」と想像して、その語らいの中でわれわれは故人を生かし続けそうとします。そうある限りその人は生き続けるのだと思います。思いますが、その一方、それはどこか掌サイズの故人でもあって、他者というのは本来もっと鬱陶しく、しばしばこちらの予想を裏切るものであるはずなのに。

 

 

3日目

だらしない格好で朝食ビュッフェをダラダラ食べました。ヤスダヨーグルトがやはり美味しいです。

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今日はもう誰に会う用事もないので、昨日のように緊張してはいません。でもやっぱり、いろいろ考えてはしまいます。

しばらくゆっくりしてチェックアウトしました。チェックアウト時、ホテルの隣に「ッソ」があったことに気づきました。これも導きでしょうか!

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今日は街を歩くこととしました。駅前の大きな通りを歩き萬代橋に出ました。橋から見る信濃川が美しい。早朝、少しだけ雨が降っていましたが、もう晴れ渡っています。最初にひつじ(仮)さんに案内されたとき、「これが信濃川!」「名前だけ知ってる有名な川に会うとテンション上がる」とか言いながら皆で河川敷を走ったんでした。

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橋を渡った側に商店街が集まっています。昨日レコ屋に寄った通りもこのあたりです。ちょっと街の作りが分かってきました。前はただただひつじ(仮)さんについていっていただけでしたが。部分的に碁盤になっているのですね。街の歴史や通り名の由来を説明するパネルがあちこちに貼られていて、歴史を大事にする街という印象です。

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「古町6」に辿り着きました! ここがタマ公のいるところ!

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おお~~ ひつじ(仮)さんが写真を送ってきたところだ! 来たよ~~!!

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前回は一頭だけだったオリジナルタマ公の周囲に、なんか眷属みたいなものたちが多数群がっています。これは一体? パネルによると木彫りの「たまさん」は藤浩志というアーティストの作品のようです。他の子はワークショップで作られたのかな??

 

お鼻がパンダになっとる!
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この商店街は、花壇があって(なぜかお花でなくお花の絵が植えられていた)、彫刻があって、好きなタイプの商店街です! 昔の藤森ローズセンターがちょっとこんな感じだったかも? 新潟はこういうスポットが生き残ってるところに豊かさを感じます。前回ひつじ(仮)さんに案内されながら「看板かわいい」「今度ここ来たい」と言いながら写真撮ったお店や、良寛像も見つけることができました。

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あわ雪の中に顕ちたる三千大千その中にまたあわ雪ぞ降る

 

白山神社・白山公園のほうへ歩いてゆきます。このあたりはちょっとおしゃれなゾーンなのかな。アーケードが延々と続きます。広い街だなあ。ひつじ(仮)さんもこのあたりを徘徊していたのだと思いますが、どこで買い物してたんやろう、お気に入りのエリアとかあったんかな、と考えながら歩きました。お気に入りのスポットとかもっと教えられたかった。

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急に観光地めいてきて、観光客がどこからか増えて、白山神社に着きました!

前回、二泊三日のうち最初の二日をひつじ(仮)さんに案内してもらって、最後の日はどこ行こう?って話のときに、「白山公園とかも行くといいよ」と聞いたのでしたが時間なくて行かなかったんですよね。だからここも「来たよ~」という感じです。

 

ポッポ焼きののぼりが出てた!

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ポッポ焼き!食うぞ! と意気込んだのでしたが、屋台がまだ開いてませんでした。また今度。

境内は梅が盛りで綺麗でした。関西は梅は終わってしまったので、梅に逢えて嬉しい。

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白山神社はインスタ映えを狙った神社って感じでした。ハート型の絵馬とかカラフルな何かとかうさぎさんとか、インスタ映えそうなものがたくさんあった。

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そしてタマ公がいました! ここにもタマ公がいるというのはひつじ(仮)さんから教わっていたのでした。

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このタマ公は乳がないんですね。駅・古町の子とは違うタイプ。尻が立派でした。

隣の看板によると、子どもたちの寄付も得て昭和12年に最初のタマ公像が建てられたものの太平洋戦争で供出されてしまったとのこと。よってこの像は昭和34年に再建された二代目だそうです。ペグレス(仮)はこの解説を読んで「人間!嫌い!」と憤っていました。

 

小高いところからの景色がきれいでした。公園をもっと散策したかったけれど、この日は気温が上がって、ジャケットを脱いでも暑いくらい。あまり歩き回らず引き返すこととしました。

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白山神社は犬連れ禁止で「タマ公がいるのに犬禁止なんて~~」と思ったのでしたが、梅園のほうには、犬も入れるコースを示したマップが掲げられていて、やさしさ……と思いました。

 

帰りは違う道を通って引き返しました。道中で見かけたやつ。かつて花壇だったものと思われます。「おつかれさまです。ベンチとしてご利用ください」。これも新潟のやさしさでしょうか。

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歩いているとこの看板に出遭い「あああー!!」となりました。前もここを通って、なぜか三人ともこの看板を写真に撮っていたのでした。

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ホテル名の下の「が民宿に」にウケたのだと思われます。

私とひつじ(仮)さんが初めて会ったのは富山でした。二人とも初めての地でしたが、集合場所から目的地まで行く間に、いろんな看板やら貼り紙やらにはしゃぎすぎて異様な時間がかかったものです。なぜかグルグルに梱包された散髪屋の看板を見つけて「アー!!」と写真を撮り始めると、ひつじ(仮)さんも「アー!!」と写真を撮り始め、通りすがりの人に困惑した様子で見られたのを覚えています。

 

八千代橋を渡りました。前回逆向きに渡った橋です。この看板とひつじ(仮)さんの写真撮ったの覚えてる!

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向こう岸には万代シテイも見えます。もうちょっとしたら川沿いは桜が満開になるのかなあ。

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向こう岸へ渡り、万代シテイに着きました。ここで例の「バスセンターのカレー」を食べて帰るのです。万代シテイ カレーバイヴス

バスセンター、前に来たときからちょっときれいになっている気がしました。そして、昼時とはいえすごい盛況でした。

 

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万代シテイ カレーバイヴス

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おお、ばんにゃいの可愛い貼り紙とカスセンターのバレー(c:ひつじ(仮))よ。前回来たときはまだコロナが言われている時期だったにもかかわらず、われわれはこれを回し食べていたんでした。みかづきとはしごしたんだよね。食いすぎやろ。今回空腹状態で改めて食べてみると、たまねぎの甘味が美味いね。

ここでは白いフレンチブルにも遭遇しました。舐めてくれたんだよ。

 

その後、上の階でやはりみかづきへ。前回とは逆順のはしごです。そうそう、この街に到着して最初に連れてきてもらったみかづきです。ここでも最悪な話をしたよね(内容は伏せます)。APITAの珈琲は激安でしたが、ここは珈琲がCOSTAでちょっとお高い。店舗によって違うんだね。でもAPITAでもらったクーポンも使えたよ。

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甘いものは、チョコサンデーとチーフナッツを食べたよ。チーフナッツは別の新潟出身の方に勧めてもらったんでした。小豆アイスって滅多に食べないんだけど美味かったよ。しかしなかなかの量だった……デザートひとつで充分だったな。

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ここはなんか気持ちのよいショッピングセンターだね。晴れてたから余計に。今回も時間なかったけど今度ゆっくり歩きたいです。

前に写真を送ってくれた「光るばんにゃい」は見つけられなかった。平日はいないのかな? でもあちこちにかわいいばんにゃいがいました。ばんにゃいのLINEスタンプ買おうかな。

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ホテルに荷物を取りに戻ってあれこれしていると、あっという間に空港へ行く時間になってしまいました。新しくなったバスターミナルでリムジンバスへ。

駅から空港までの道、最初に来たときにはどこをどう走っているのかさっぱり分からなかったけれど、もうなんとなく街のどこにいるのか分かるのが面白い。数年前まで縁もゆかりもない地だったけれど、ここを第二か第三の心の故郷だと思うことにしようと思います。

 

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こんな旅行だから食欲もないだろうなとか土産とかも買う気しないなとか最初は思っていたけれど、たくさん食べたしいろんなところを見たし空港でも「あわ雪」というお菓子を買ってしまいました。また来よう。

「リル 俺 今はまだ 動けないよ 震えてる」って、The Birthday の「リトル・リル」。ほんまに震えて動けなくなるんやなあと知らせを聞いた日に分かりました。まだ時々震えてしまう。そんで、「リル また 想い出して 会いにゆくよ 夏が来たら」って、ほんまにそんな気持ちになるんやなあ。夏じゃないけど。

あの翌年の曲であったから、「リトル・リル」はチバがアベフトシのことを歌った歌詞、って当時言われていましたね。実際のところは分からないし、そうだったとしても歌というものは作られていく中で様々な思いが乗っていくものだろうからひとつの出来事に回収はできないと思うけれど。そういえばそもそもわれわれはミッシェルつながりで出会ったのだが(もうそんな起源は二人とも忘れていたけど)、最後に会ったときに一緒に Birthday を観たんですよね。なんか原点回帰みたいと言い合ったのでした。チバのいるBirthdayを観たのもあれが最後だった。

昔のログを保存したりしていたら、ひつじ(仮)さんがミッシェルについて書いた文章が奇跡的に残っていて、まだアベが亡くなってそれほど時が経っていない頃の命日に書かれたもので、昔の文章だからリンクは張られたくないと思うので私の責において要約すると、「アベが死んでしまったことはとても悲しいし、きっとずっと悲しいままだが、アベが確かに存在して、すごい曲たちのすごいギターを弾いていたという事実は絶対消えない」というようなことを彼女が書いていたのでした。ほんまにそうやね、これ書いといてくれてありがとう、ってめっちゃ思った。

 

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搭乗前の待合所で空を見ていて、「永遠なれ」と思ったらやっぱりちょっと泣いてしもうた。まあ仕方ないすね。

友人と一緒にいるようなつもりで街を巡りはしたけれど、ほんとうはもういないことは分かっているし、そしてまた何の因果か彼女がいなくなってから世界は加速度つけて不正義が横行し、いやずっと前からそうだったとはいえ少数の人間が本当にすべてをめちゃめちゃにしていて、こころ安らかに追悼もさせてもらえないような状況。それでも生きていかざるをえない(オーケン)ので、まあがんばるです、という感じです。そうそう、われわれは一緒に「踊るダメ人間」でダメジャンプをしたこともありました。二人ともちょっとタイミングがズレていた(ダメジャンプでさえダメだった)。

もう直接話すことが叶わないのは悲しすぎるが、せめて、ひつじ(仮)さんが薦めていた漫画を読んだり音楽を聴いたりしていこうと思うよ。こないだは『庭のざぶとん犬』を買ったよ。ちょっとまめ子を思い出しました。

 

伊丹空港に着いたらこれがあったよ。新潟空港では「待ち合わせ場所」だったやつ、こっちでは「お引き渡し場所」でした。ちょっと味気ない。でも絵は可愛いね。

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KOBE BOOK FAIR &MARKET に行ったよの巻(+六甲アイランドのダイエー)

そのようなわけで依然あまり元気がありませんが、有難いことに食欲などはあり健康ではあります。(「あります」て打とうとして「ありません」と打ってしまった)

暖かくなってきたので、おでかけなどもしています。

 

先日は、神戸のブックフェア(KOBE BOOK FAIR &MARKET) というのに行ってきました。

ブックフェアってどういうものかよく知らなかったんですが、友人がSNSでシェアしているのが目に入りまして。

家にいると気の滅入るニュースばかりが目に入り、かといってぱあっと遊びにいこうという気持ちにもなれず、何か、真面目な人が集うところに行きたいな、と思っていたのでちょうどいいや、と思って出かけたのでした。

 

六甲ライナーってやつに乗っていきます。

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六甲ライナー住吉駅にあった気になる作品。(YUKI『commune』のジャケットみたい)

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新谷英子「オーロラ」という作品らしい。

 

本系イベントなので引用符タイツを穿きました。

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アイランドセンター駅で降りて会場へ。

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どんなイベントかよく知らずに来たのでしたが、独立系書店・出版社・ZINE・古書などのブースが並び、珈琲やフードや雑貨のブースもあり、トークイベントや展示もあり、とにかく今の読書文化を愛する人々が集まるイベントって感じでした。神戸らしいイベントであるなあとも思いました(大阪や京都で開催すればたぶんまた違う感じになりそう)。人がいっぱいいてびっくり! 特に私が行った際は、独立系書店のコーナーは通路を通れないほど人がいました。こんなにたくさん、本を読んだり買ったりしたい人がいるのか~~と驚いてしまいました。

 

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私は読んだり書いたりをよくする方ではありますが、なんだか「読書好き」と名乗るのに非常に抵抗があり、それは、自分は聴いたり話したりが苦手だからその代償に読んだり書いたりしているにすぎない……という思いがあるからなんですが、ここでは本を媒介に会話が繰り広げられていて新鮮でした。ZINEを買うときに制作の説明をしてもらったり、ほしい本を見つけたときに「この作家好きなんですよ」「いいですよね」みたいな言葉を交わしたり、八百屋や魚屋の店頭で尋ねるように「なんかおすすめある?」と訊いている人もいて、それに熱心に応える人がいて、単なるセールストークでなく真面目なコミュニケーションって感じでいいなあって思いました。私は、「読み&書き」の世界と「聴く&話す」の世界を切り離してきたところがありますが、両者をもっとすり合わせてもいいのかもね、とか思いました。

また、ZINE文化の盛り上がりっぷりにも感嘆しました。ZINEって、自分でもちょっと作ってみたいな~と思いつついやいや誰が読むねんと思っていましたが、作りたい人だけでなく読みたい人もこんなにいるのだなと分かりました。気になったものを全部買うと破産に至るので、なんならできるだけ見ないようにしてブースの前を駆け抜けました……。

 

以下、買ったものを紹介します。

 

・『塔本シスコ 絵と絵と絵の人生』(katsura books)

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東京のひとり出版社、katsura books さんのブースで買いました。

塔本シスコは大好きな画家。でもこの本が出ているのを知らなかったので、見つけて「あっ!!」となりました。「角が傷んでいる」ということで割引になっていましたが、ぜんぜんきれいなんですが……。

絵だけでなく評伝や解説が収録され、絵も、図録式ではなく頁いっぱいに配置する(つまり頁に余白を作らない)という工夫がされており、そのおかげでシスコさんの絵の迫力を存分に味わうことができます。許可を取ってこの形が実現した、とのことでした。

シスコさんを何で知ったんですか? と訊かれ、ちょっとお話できて愉しかったです。普段あんまり絵の話とかする相手がいないので。ちなみに当ブログのシスコ記事はこちら。

・偉人レター

実はこのイベントにはこれが目当てで行ったところもあります。福祉作業所・御影倶楽部さんの「偉人レター」。

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めっちゃいい。

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御影倶楽部さんは紙漉きが仕事のひとつで、過去の「古代生物カード」などの商品もファンでした。文豪レター(?)も出るそうなのでたのしみにしています。

ちなみに下のかわいい紙は、イベント入口で配布されていたブックカバーです。複数のデザインから選べたのでこのかわいいやつにしました。

 

・ジグざぐさんのZINE 『水俣』『ハンセン病』

こちらはともえさんに薦められて買いにいきました。水俣とハンセン病についての読書会&フィールドトリップをまとめたもの。

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メンバーは大学のゼミが同じで、卒業してからも集まって気になるテーマについて勉強されているのだそうです。そういう仲間がいるってええな~と思いました。

扱われているテーマは、私も関心あるものだったので購入したんですが、知ってるようで知らんことだらけで、やはり現地に行くことで分からんことも多いのだろうな~と思いました。

書かれていたことでとりわけ印象的だったのは、水俣でもハンセン病に関しても、地元や当事者の中から「寝た子を起こすな」的な声もあった、という話。水俣では「水俣病の勉強をしにきた」と言い難い雰囲気があった、という話。しかしそれが単に地元のタブーとして書かれているのでなく、そう言い難い自分の気持ちと率直に向き合う書き方で書かれているところが良かったです。更に、日本が植民地化していた国での公害被害やハンセン病患者へのより過酷な扱いにも触れられていました。日本で「日本人」として暮らしていると、こうしたことをつい忘れがちになります。

 

 

・タキザワハルナさんのZINE『死に看板調査報告書』

一見不穏なネーミングですが、これは私の好きなやつではー!!と思って購入。

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「死に看板」とはいろんな理由で「機能が死んでいる看板」との謂。トマソンの系譜です。このZINEでは、死に看板が死因別に分類され考察されています。なるほど、デジタル死も死に看板に含むのか……等関心しながら眺めました。(なんでこういうものを観ていると心が和むのでしょう。) 頁ごとの見出しが工夫されていて楽しいです。

私はこうしたものを「虚無看板」とか「純粋看板」(純粋階段のオマージュ)と呼んでいましたが、「死に看板」はそれよりも広い概念のようです。私のコレクションも貼っておきます。↓

 

爆裂ご案内。豪快すぎる。本書の分類でいえば「皮むけ」でしょうか。

 

京大工学部純粋階段を解説する看板が経年劣化により純粋看板になってしまったもの。その経緯も含めて美しい。本書の分類では「老衰」。

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・欲しかった本

toi books さんのブースで、赤染晶子『じゃむパンの日』を見つけました!

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赤染晶子は(以前にちょっと書きましたが)『乙女の密告』を再読して好きになり、京都の人ということでも親近感を抱き、『WANTED!!かい人21面相』の京都描写でまた惹かれた作家です。2017年に42歳で亡くなっていますが、最近作品集『初子さん』が palmbooks で出て、わー!!と思っていたのでした。この本も、 palmbooks からのエッセイ集。

普通に流通している本なのでそのへんの書店でも買えるんですが、ここで出会ったが運命、ということで購入。toi books さんは時々名前を見かけることがありましたが、大阪市の本屋さんであることが分かったので、今度店舗にも行ってみたいと思います。ポストカードをつけてくれました(裏側には「海」をテーマにした選書がびっしり書かれている!)

 

 

財布の紐ゆるみ王になりましたが、こうした買い物はなんか「まっとうなお金の遣い方」をしている感じがして満足感が得られます。

あとは古本ブースでもいろいろ買いました。ずっといたかったけどあんまりいると破産するので適当なところで切り上げました。あ、絵本交換コーナーもあって、子どもたちが集っていましたよ。こういうイベント、また来たいな。そのうちZINEとか作ってみたいな。

 

 

* * *

 

さて、この後、会場の向かいにダイエーがあったので寄ってみました。これが……めちゃめちゃ良い!!!

 

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水の流れるスペース、カラフルな動物たちの装飾、めちゃいい!! こうしたショッピング施設に夢のあった頃の建物なのだと思います。在りし日の京橋ダイエーのことを思い出してしまいました。

店舗はずいぶん閉店したのか寂しい感じになっていましたが、この建物は壊してしまうと二度と作れないタイプのやつやと思うので、どうか生き残ってほしいです。このタイプの建物が好きな方は、ぜひ行ってみてほしいです。

周囲もヨーロッパ調(??)の小径のようになっていて、若干廃墟化してはいましたがかつてはオシャレスポットやったんやろうなあと思いました。この日はその前で何かの映画を撮影していました。何の映画なのかな?


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友達

このブログは基本的に愉快なことを中心に書きたいブログではあるのですが、生きているといろいろなことがあり、そして私は何かがあったときに「とりあえずなんか書く」というやり方でしか己の気持ちを慰める(紛らわす)ことができないので、以下は自分の気持ちの整理だけのために書く文章なので、知人友人で読んでしんどくなりそうな人は読まなくてぜんぜんよいのでね。けどなんか、自分しか見ない日記に書くのも違う感じがして、馴れ親しんだブログに書くことにしました。一応、ネットに書いてもいいかなって思うことしか書かないことにします。また、本人が読むことがないと思うと知らず知らず格好つけたことや盛ったことを書いてしまいそうだから、本人に読まれても構わないように……と思って書こうと思います。

 


友達が亡くなったことを知ってから、一週間になります。不慮のことでした。一週間経てば気持ちも落ち着くかと思っていましたが、ひょっこり戻ってこーへんかな、と思う気持ちは増すばかり。

毎日顔を合わせるような間柄であればまた違ったんでしょうけれど日常的に会う距離ではなかったしなんならここ二、三年会っていないからいなくなっても生活は変わらなくて、とはいえ電子上では毎日のようにやりとりしてたし変なものとかひどいネタとか見つけるたびに「おっ、これは好きそう」「これは教えねば」と思っていたから変なものやひどいネタたちが宛先を失ってしまったよ。不謹慎ネタが好物の彼女であるから、ウボォーさん聞こえますかを元ネタにきんたま蹴り大会でも開催したらウケてくれただろうな、とか思ってみても伝えることもできないしそもそも私は理由なく他人の睾丸蹴ったりしないし実はH×H読んでないし。

とても淋しく悲しいです。

 

あれはもう15、6年も前のことになるのか、SNSでフォローされた謎アカウント、年齢も性別もまるで分からない無機質なアイコンだったけどなんか呟きの波長が合って気になっていたら突然消えてしまって、でも半年後にハンドルを変えて戻ってきたんだよね。あのときは嬉しかったな。ネットの薄いつながりってネット上から消えるとそれっきりだから。それからちょっとずつ交流が生じて、好きそうなもの贈り合ったりして、実際会って一緒にライブ行ったり家に泊まったりして、変な仇名で呼び合うようになり(もともと仇名のようなものだったがそれを更に変形させた謎呼称で呼び合うようになり)、だいぶ歳下のはずだけどタメ口で喋ってくれるようになって嬉しかったんすよね、私は人との距離を縮めるんが苦手なんで。

コロナ禍の頃に一緒に旅行して感染対策で入湯人数が制限された風呂に入り「ネットで知り合って今や一緒に風呂に入るまでになるとは」とお互い言い合ったのだ。その夜は互いにスマホを貸し合って、それぞれが登録してるサービスの漫画読んだり映像観たりして「スマホ貸し合うって友達でもなかなかやらんよね」みたいなことを彼女が言いたしかにそうやなと自分らでも感心しました。これは偶然なのだがわれわれは背格好がほぼ同じで顔と喋り方も似ているらしく、共通の友人には「ドッペルゲンガーかと思った」と驚かれたし一緒に行ったいかがわしいパフェ屋のおかあさんにも「本当に姉妹じゃないの?」と言われたのでした。そのせいなのか一緒にいると次第に自他境界が曖昧になり(彼女談)、われわれはそんな自分らを「自他境界オワ太郎」と呼んでいた。

彼女が私の顔を見ながら「ワイも40歳になったらこんな感じになるんだな~」(大意)的なことを言っていたこともありましたっけ(※当時私が40歳だった)。「自他境界オワ太郎の台詞や」と笑い合ったけど、ほんまに40になった姿見て答え合わせがしたかったな。

 

 

あーなんか自分が悲しいとか淋しいとかいう自分の気持ちばかり書いてしまいます。そりゃ言葉は生者のものだものな、だからいつも寸足らず。ほんとうは本人が一番無念であろうに。

いや、われわれはどちらかに危機的なことがあってもいつも「やばw」「乙」「まあそのうちぽんよりしようぜ」「おう、絶対ぽんよりしような」みたいな感じであったから、今回もそんな感じなのだろうか。あの世があると仮定してあの世通信があるとすれば。まあそんなものはないんだけれど。

しかしこうして親しい人があっちの世界にいってしまうと、一気に死が身近なものになってしまいますね。自分だっていつか死ぬよ、と分かっていながら多くの人は自分だけは死なないと思っているものだけれど、まるで、別世界のように思っていた難関の学校に親しい先輩が合格してあれ自分でも受験できるんじゃないかな……? と思えるときみたいに、別世界のようだった死が急にすぐそばにあるものになる。別に進んで死ぬつもりはないけれど。でも死ぬときに「ああ、みんなもこうだったのか~」と思えるとしたら、それは唯一の死のメリットなのかもしれません。

 

 

祖父(おぢい)が死んだときに、手紙を書いて棺に入れて、これは何をしてるんだろうなって思いました。

人の死後の儀式はすべて生きてる側の気持ちを納得させるためのもので、追悼の言葉は生き残った者同士のパフォーマンス、と思ってきたけれど、私は今日もここ(ブログ)だけではなくて、自分しか見ないところにも友達に宛てた言葉を書いている。人はどうして亡くなった人に手紙を書くのかな。魂の実在を信じているわけでなくても、心のどっかで少しだけ、故人がほんとうに読んでいるのだと感じているのかもしれません。言葉は生者のものと書いたけれど、いや言葉はそもそも死者に届けるためのものだった。リトル・リル、ジャラマドーラ(岡本君)、姫野先輩聞こえるか、だよ。

自分は祖父母みたいに80や90まで生きるかもしれない、或いは何かあって今日にでも死んでしまうかもしれない(避ける努力はするけど)、どれくらいの期間か分からないけれど、ともあれこの先ずっときみが不在なのだと思うと、途轍もなく長い時間に感じるよ。(この先も生き続けるならば)私は年をとるけれどその人の時は止まったってことが、まだ理解し難いです。昨日、台風クラブが例の映画の試写をやるって報を見て、おおっと思ってRTして「ああ、そうだ、いないんだった!」と早速不在を思い知った。この先ずっと不在を思い知り続けることになるんかね? 彼女がいたら「わっほわっほ!」とめちゃ盛り上がったことでしょう。

 

 

この看板は、「見たら絶対に喜ぶだろうな」と思って撮ったんだよ。「歯」の中身が無になることでホワイトニングを体現しておりかつホワイトニングのはずが微妙に汚れてるー!! つって喜んでくれたことでしょう。この歯科は中を覗くとなぜか米国国旗があったよ。「なぜー」「わからじの森」「森が深い」。

 

すみすみの新キャラも教えてあげたかったよ。「えびふらいのしっぽ・いぬ風」とは……って共にわからじの森の中に迷い込みたかったものだよ。


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絶対好きそうなお店を見つけたよ。以前地元を案内してくれたとき似たテイストのお店に案内してくれたのだった。あのお店は最高でした。近くにあったら通ったのに!って思った。もっと近かったら気軽に会えたのにねえと思うけれど、おかげで遠方の土地を知れた面もあるな。京都ももっと案内したかったです。

 

 

このひと月、音沙汰がないな、どうしたんだろうな、と思いつつ、以前にもそんなふうにしばらく音信が途絶えたことがあって、そのとき私は心配して騒ぎすぎて迷惑かけたので、心配しすぎはよくないな、と思って確認せずにいたのでした。

その一方で、世界で酷いことが起きているニュースに「ああ、この世を去った人はこれを見なくて済むのだな」と思ったとき、ふっとなんとなく彼女の安らかな様子が浮んだのでした。だからどこかでは察知していたのかもしれません。

「私を構成する9冊」って好きな本9冊選ぶやつ、SNSで流行ってたからこないだやってみたんですよ。そのときはまだ知らなかったから、後で彼女も見てくれるかな~とちょっと思いつつ。んで、好きな漫画を考えてたら、最近読んだやつってほとんど彼女が薦めてくれたやつだったんですよね。『チェンソーマン』も『なるたる』も(ひどいのばっかり薦めてきたな)。そういやチェンソーマン2、最終回らしいよ。読まずに行ってしまうなんてなあ。蟹ヌテラ武器庫、絶対好きだろうな~!と思ってたけど、蟹ヌテラ武器庫も聴いてないんだね。なんか大変そうだったとき送ったギフト、ヤポポポポポイハービモラの本歌取りでメッセージを添えたらバナナのハミガキ粉の本歌取りでお礼の返歌が返ってきた。ずーーーっとああいうしょうもないやりとりを永遠にやってたかったなあ。あ、不謹慎や最悪ネタが好きな人ではあるけれど、自分の中できちんとラインがあって、ありえない何かとか差別とかにはちゃんと怒ってる人やった。そこも信頼できた。とあるくだらない流行について、「あれは最悪です」と言い切っていたの良かったな。私はそういうときけっこう「まあいろんな意見があるよね…」みたいに濁してしまうので。似てる似てると言われるけれどそういうときは、「私にない美点のある人やな」って思っていたよ。そういえば同時に再読し始めた小説、「豊年だ豊年だ」まで行き着きましたか? 私は途中になっています。

20年前、ある方が亡くなったとき、仲間のライターさんが書いた追悼文を今でもまだ覚えています。ウゴウゴルーガの歌を引用して、君が死んじゃってつまんない、つまんない、つまんないなー、つまんない、つまんない、つまんないなー、って。禿同。



なんもできないので、また時々何か書こうと思います。「リトル・リル」の気分です。

こんなに波長や見た目が似てる人でも、インターネットがなければ出遭うことはなかったと思うので、その点は本当によかったです。

友達の安否を案じ始めた際、深夜に相談に乗ってくれた知人に感謝します。混乱する中、LINEや電話で話してくれた共通の友人にも感謝します。知らなければ「どこかで元気に生きてるだろう」と思い続けることもできたけれど、いや、ちゃんと知っておいてあげなくてはかわいそうだよね、って、みんなと話す中で考えが変わりました。実感が湧いて本格的に淋しくなるのはまだこの後だと思います。

閉店

ある程度生きてるとずっとあると思っていたものがなくなっていくよ~~という話をこないだも書いたのですが、閉店する(した)店の話です。なんかこのブログ、閉店の話ばかり書いてますね……。

 

※過去の閉店記事の一部

 

 

 

■ ロッテリア

正確には「閉店」ではないですが、ゼンショーに買収されたロッテリア、3月中にはすべてが「ゼッテリア」に変貌する見込みというではないですか。

それまでに一度行っておこう……と言っているうちになんと、まだたくさんあるやん~と思っていた大阪府内の店舗は三店舗を残すのみ、京都府内にはゼロになってしまっていました。

急げ!!!

 

・千里中央店

千里中央店に来ました!

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まだ新しそうなきれいな店舗。ロッテリアのロッテさをフルに発揮し店内にはマーチのコアラさんが設置されていました。(お子たちがいたため写真を撮れませんでしたが)可愛いコアラのキッズルームもありました。ゼッテリア化の暁にはコアラたちもいなくなってしまうのでしょうか??

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せっかくだしゼッテリアでは食べられないメニューを選ぼう!てことでリブサンドポークを頼みました。久しぶりかも。ポークがカリカリしててこんな旨かったっけ?? あとチュロス。ロッテリアはロッテなだけあって甘メニューが充実してるんですよね。

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ここのロッテリアはケーキセットもやってました。次があればこれも食べてみたいが……。

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千里中央には久々に来たのでしたが、街自体も再開発で大幅に変わると聞いて心配していました。駅前は、ニュータウンに夢があった頃のわくわくを思い出させる造りで好きなスポットのひとつなのに、どうなるんだろう……? と。しかし現時点では、私の好きだった百貨店の美しい壁面や三角お屋根の建造物たちは健在でした。

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・鶴橋店

翌日はJR鶴橋店に行きました。看板デザインが旧デザインです(千里中央店と見比べてみてください)。

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駅ホームにあるロッテリア。発着する電車を見ながら食べられる店舗です。大阪の某所に勤め始めた頃、緊張のあまり職場までまっすぐ行くことができずしばしば途中下車して寄り道していたという思い出のロッテリアです。

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トマト&レタスビーフバーガーを食べました。あとふるポテと桜シェイク(これはべつにゼッテリアにもある)。連れはベーコンチーズバーガーを食べてました。ベーコン系メニューはゼッテリアに受け継がれないと聞いたので。

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食べながらロッテリアの思い出をいろいろ話しました。なんといっても世話になったのは出町柳店ですが、かつて河原町三条下ルにも大きな店舗があり(今のからふね屋の場所だっけ??)、中高生の頃よく行った覚えがあります。注文のときにしょうもないことがツボにはまったナメちゃんが急に笑いが止まらなくなり注文できなくなったとか、あとは倫理的理由からここには書けないくだらない思い出ばかりですが……。

そういえば森永ラブ明治サンテオレもなくなったし、これでお菓子会社系のファーストフードは絶滅なんでしょうか?? 私はかつてファーストフードの中では明治サンテオレが一番好きだったんです。(明治サンテオレはどこかに一店舗だけ残っているというのをネット記事で読んだが現状は不明。)

ここまでロッテリア大好きっぽい感じで語ってきましたが、ロッテリアが出した「知床チキンバーガー」は、私の記憶がたしかであれば明治サンテオレが先であったと思います。ロッテリアのふるポテ、マクドのシャカシャカポテトのようなフレーバーポテトも、ファーストキッチンが先だったはず。バーガーチェーンの歴史は大手によるパクりの歴史なのでしょうか。そして、コンビニチェーンもそうですが、

(1)地元の個人店舗が大小コンビニチェーンにとってかわられる

   ↓

(2)小チェーンが大チェーンに駆逐される

   ↓

(3)どこもおんなじ店ばかりになる

てのがここ何十年かの光景やなあ……と思います。

  

※これは別に店舗限定でもなんでもないけどロッテリアではちょうどサンエックスコラボをやっており、「髪部分がたれぱんだになっているアフロ犬」に非常に惹かれました。

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■ リトモ(ritomo)

ロッテリアと違って日本列島のほとんどの人には関係のない閉店ですが、山科マツヤに入っていたリトモが今月中に閉店する、ということも記録しておきたく思います。ただし載せるべき写真はありません。それほど「日常」すぎるお店だったのです。

リトモで買った商品の思い出……とか語るにもリトモでは人にあげるものばかり買っていたので、手元にあるのはクッキーくらい。そう、こまごまとした雑貨やお菓子が雑多に置かれていて、「ちょっとした、人に渡すもの」を買うのにちょうど良いお店だったんですよね。超オシャレというわけでもないけど眺めてるとなんとなく幸せな感じのするものもの。

こういう重宝なお店がなくなるのは淋しいです。

 

 

■ 京都で一番好きだったお店

最近一番衝撃だった閉店は、京都で一番好きな甘味処の閉店です。Facebookの地元記事で知り驚きました。

こちらはロッテリアとは違い完全なる個人店舗であるから、そりゃあいつ閉店したっておかしくはなかったのでしたが、東山の麓に静かに存在し続けるその佇まいに、いつまでもあるかのように思ってしまっていたのでした。

京都に帰ってこちら方面に用があるときはできるだけ寄るようにしていました。ここのパフェは京都一素晴らしいと思っていました。京都らしいお店だけれど観光地でよくある高級ぶったお店ではなく、いうなれば「平熱の京都のお店」という感じ。オーバーツーリズムがいわれる昨今でも混み過ぎることはなく、でもいつもお客さんで賑わってはいて、「どうかインスタでバズらないでくれ~~」と願いつつもみんなにも教えてあげたい、そんなお店でした。

好き過ぎて、noteで此処をモデルした創作を書いたこともあります。

美食のアルバム(14)皐月堂特製抹茶あんみつ|村田亀餅

本当は「抹茶あんみつ」でなく「抹茶ゼリーパフェ」が目玉商品だったんですが。

 

何年か前(といってもだいぶ前)にリニューアルされて以降、内装が抹茶色のトーンで統一され和風の甘味処って感じでしたが、それ以前は夕焼け色のようなピンクで、白い洋風の椅子が置かれていて、なんだか80年代の原宿を思わせて、それも好きだったのでした。

 

閉店の報を聞き、ほんまやろか? 販売だけでもしてはらへんかな? と様子を見に行くと、偶然お店の方が中から出てこられてお話することができました。閉店の直接の理由は機械が相次いで壊れたからとのことでした。私の実家もかつて商店を営んでいたので、お話を聴きながらそのときのことを思い出すなどしました。お店の写真も撮らせてもらいました。

 

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今度お手紙を書こうかな、と思っていたのでしたが、直接「長年おつかれさまでした」と「ありがとうございました」を伝えることができて良かったです。ちゃんとお別れを言えるお別れって滅多にないので……。梅香堂さん、本当にありがとう。

 

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