April(ただの日記)

たまにはただの日記を載せてみます。

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4月5日(金)

新年度連続遠方での仕事が一段落して、テレワーク。夜はお客さんが泊まりにくるので家を掃除した。数えてみれば、彼女は我が家開闢以来10人目の宿泊人である。10人のうち複数名がリピーターなので、まあ宿屋としてそう悪くもないんだろうと理解している。実家は、人が訪ねて来づらい家だった。父方のいとこの家は、週末ごとにいとこたちの恋人たちが遊びに来て皆でわいわい夕飯を食べるというので羨ましかったものだ。それにひきかえ我が家は、友人も来づらいのだから恋人を呼ぶなど考えられなかったし人を泊めるなど至難であった。自分はろくな大人になったとは言い難いが、かつての実家と違って立派な(?)宿屋になれたのはよかった。

 

4月6日(土)

お客さん(Aちゃん)を案内しあちこち行った。桜は満開だった。Aちゃんは50回転ズファンで、PVに出てくる場所やゆかりの店めぐりに付き合った。地元にいると逆に行かない新世界で、スマートボールなどできて楽しかった。観光客はみな愉快そうだった。CLUB WATER が西成に移転していた。あいりん地区の近く。この一帯は「こわい」街として「異界」的に語られることも多い。そら様々な事情ある人が集まってきた街であるからよそもんには分からんことも多かろうと思うが、殊更に異界性をキャッキャと言い立てるのはなんかなあと思ってて、そうしていろんな人が生活を営んできた街の歴史をふつうに知りたい。Aちゃん希望の店は山王にありおでんが旨かった。山王といえばずっと「てんのじ村」が気になっていたことを思い出した。難波利三『てんのじ村』を読もうかな。それにしてもどこにいてもハルカスがみえてこわい。最後は山王から日本橋まで歩いて立ち飲み屋を二軒はしご、流石に足が終わった。

 

4月7日(日)

昨夜は体力が無くて聴けなかった、the Birthday の『April』を朝から聴いた。チバの遺作、ということになる。「遺作」と言われても、って感じだ。未だ実感がないなあ。聴き終えて、Aちゃんは涙ぐんでいた。Aちゃんはまだ20代だがミッシェルをよく聴いていたそうだ。「サイダー」はBirthdayの曲の中で好きなタイプの曲。「I saw the light」は「light」の「L」でまたも巻き舌ぽくなっていて、「最後までLが巻き舌やったな」と言い合った。それでええねん、チバはそういうとこがええねん、と力説。夕、駅までAちゃんを見送る。また歩きすぎた。

 

4月8日(月)

週末はずっと晴れていたが雨。歩きすぎて疲れていた。年をとるとすぐ疲れる……と同年代が言い始めたが、昔からけっこうすぐ疲れていたのであまり変化が分からない。ネットを見る。共同親権導入が通りそうで不気味。

 

4月9日(火)

実家へ。実家の猫にマタタビを与えた。夜、亀川千代さんの訃報を聴く。ゆらゆら帝国は一度ライブに行っただけのライトファンだったが、好きで、ずっとゆら帝ばかり聴いていた時期があったし、ちよー!と目をハートにする(表現が古い)あね(実の姉ではない)を微笑ましく眺めていたのもつい昨日のことのようだ。馴染みのあるスターがひとりずついなくなっていく、というのはもっと先の日のことだと思っていた。いや、でも、いくつになってもそう感じるのかもしれない。そして、音楽を通じてしか知らない人というのはいなくなってもいなくなった気がしない。作品は残るので。twitterでたねさまが Apple Music のリンクを貼っていた。「ボーンズ」。どんな歌詞だったか思い出して、ああそうだよな、と思った。その人の作品によりその人の不在が慰められる、というパターンだ。「骨になってもハートは残るぜ」のときもそうだったな。(どちらも骨だ。)

 

4月10日(水)

用事があり久しぶりに母校へ。学食に新入生の列ができており、案内のスタッフさんが「ケバブならすぐできます!」と叫んでいた。構内も学生でごった返していて馴染みある四月の光景だったが、昔と違うのは、演説をする学生を職員らしき人が監視していたこと。上からの指示なのだろうが奇怪に感じた。職員さんもそんなことをしたい人ばかりではないだろうに……。昼から仕事。新しい案件が二件あったがなんとか。行き帰りで京都の桜が見られてよかった。帰ってから、ゆらゆら帝国『ミーのカー』を聴いた。ゆら帝は、出てきたときから風格があって完成されていて、同時代のバンドなのにずっと昔の人のように感じたな、と思い出した。歌詞にも幼稚なところが一片もなかった。

 

4月11日(木)

母がやってきた。7年ぶりだ。家の荒れぶりを怒られる覚悟をしていたが大丈夫だった。大阪の名所に桜を見に案内した。気に入ったようでよかった。一緒に歩いていて、ずいぶん歩くのがゆっくりになったなーと思った。こんなふうにまだ一緒に出かけられるだけで有難いことだが。サトザクラはほぼ満開で、ソメイヨシノは散り始める頃で、両者の競演を見ることができた。枝を見上げながら母は何度も「死ぬときはこんなんを見上げながら死ぬわー」と言った。季節遅れの西行だ。帰るときにちょうど風が吹いて桜吹雪が起こった。母は夕食は帰って食べるのかと思っていたが、こちらでひとりで食べていくという。私は夕から仕事なので夕食前に別れた。夜までいられると知っていれば仕事のスケジュールを調整したのに。けどまあ母もひとりでプラプラする時間もええもんなんかも。夜にLINEが来て、「残りの人生分の桜を観たように思う」とあった。また観ましょう、と返事をした。

 

4月12日(金)

冬の間に太ってしまったことは認識していたので、頑なに体重計に乗ることを避けていたが、ついに思い切って体重計に乗った。去年の夏に2kgほど減ったのを年末まで維持できていたのだが、完全にもとに戻っていたことが分かった。ダイエットを再開することとした。

 

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