去年、従妹に誘われてマヤルカ古書店さんでの珍寺展に行ったのでしたが、今年も行って参りました。
『グロテスク☆ポップ〜地獄と世俗展』in京都マヤルカ古書店
http://hanatomegane.jugem.jp/?day=20170415
「グロテスクポップ」！ タイトルからして既に惹かれるワード！
上の画像はグロテスクポップとは関係なく、従妹と従妹友人（初対面・珍寺好き）と京都駅で食べた生麩ランチなのですが、優雅にランチした後、初対面同士を交えた3名でマヤルカさんへ。
町家風の建物の華奢な階段をごそごそ二階に戻ると、広がるグロテスクポップワールド！
おなじみ「目から手」ちゃんをお召しになった美女が迎えてくれます。
今回も小嶋さんご夫妻が在廊で、なんと去年来たことを覚えていてくださり感激でありました。
小嶋独観子さんのキルティング作品が全面に展示され、「首まで君」が両サイドを飾るゲート（独観子さん曰く「ひとり文化祭のように制作した」）の中では、タイの立体地獄のスライドが流れていました。
タイには地獄寺がたくさんあって、そこでは極彩色の、おどろおどろしい、しかしどこか愉快な地獄絵図が展開されているのだそうです。
以前にも書きましたが、わたくしはけっこうな地獄好き。成育歴の中で「地獄」とそこに見られるサドマゾヒズムの衝撃はかなりの位置を占めているので、こういうものを見ると嬉しくなってしまうよ〜。
数々の地獄スライドの中で衝撃だったのはサイコロくんの写真。賭博で地獄に堕ちた人らしい……？
（これを写真に撮るため、初対面の従妹友人と「まだか！まだか！きたーーー！」と言いながらスクリーンの前でカメラを構え続けました）↓
巨大地獄タペストリー。かなりの大きさなのですが短期集中で制作されると聞いてびっくりしました。
この写真では分かりにくいですが、よく見ると赤い炎の部分は、華やかな花柄のレースが使われているのです。
向って左下は不倫をしたものたちが登らされるというトゲトゲの樹。トゲトゲ部分にちゃんと尖ったビーズのようなものが使われていました！ わたくしめの写真より実物を見るのが絶対よいとおもいます。
今回は「地獄」部門と「世俗」部門があり、「世俗」部門には美女たちが。
こちらのモデルは50代からセクシィ自撮りを始めたというマキエマキさん。マキエマキさんの存在は、ネットでちらりと知って気になっていたのですが、こんなところで遭遇できるとは！ パンダさんのパンツもご本人の衣裳ですよね。
その周囲にちりばめられたエロ映画フォント？にわくわく。
こちらは原宿ヴァニラ画廊で受賞されたという作品。タイのわくわくの樹（美女が成る樹らしい）なのだとか。
独観子さんの作品は、好き！！というエネルギーにあふれていて、観ていると元気が出ます。
去年も思ったことなのですが、私は「好き！」よりも「ううう」とか「アンビバレント」とかが諸々の原動力になることが多いので、まあそれはそれでいいんですがしかしそのせいで鬱々しがちでもあるので、珍寺や珍スポ好きの方々の界隈を観ていると、「好き！」というストレートなエネルギーに幸せな気分になるのでした。
ちなみに今回最も気になった作品はコレ。
耳かきをする坊さんのなんかワルい顔と耳をかかれる坊さんの恍惚の表情……ボーイズラブ？ ボーズラブ？（c：おでこ先輩）
これ、台南のお寺（の駐車場）に実在する像を作品化したものなのだそうです。
従妹友人が「これのグッズを作ってください」と頼んでいてわろた。
今回もグッズがいっぱいで迷いました。どれもカラフルで素敵でした。
手前の目ブローチ（？）は、目の部分にそれぞれ違う布が使われていたりレースが使われていたりで素敵！ 黄金の目よだれかけ（全然よだれ吸収しなそう）を出産予定の友人にあげようかな……などと迷いつつも、結局自分用にペットボトル入れを購入。
首まで君のペットボトル入れ！！ 今夏はこいつをオシャレに使いこなしたいです。「都築響一先生もそれの色違いを持ってるんですよ」とのことで、ワーオ！
さらに、独観さんの立体地獄写真集を購入。これは地獄好きには嬉しい一冊……！！ タイだけでなく各地の地獄が収められています。
人は天国や極楽を描くときより地獄を描くときのほうが豊かなイマジネーションを発揮する、という常々思っていたことが書かれていて嬉しかったです。表紙は、乗り物にのって走って来るガイコツだそうでなんかロック。
地獄研究家・椋橋彩香さんも寄稿されています。この方は、地獄研究で博士号取得予定だとかで、私もそんな面白い研究で学位をとりたかった……！
今週末21日にはトークショーもあるようですが、仕事で参れず無念。行った方のレポを待とうと思います。
展示自体も21日までだそうなので、お近くの地獄好き・グロテスクポップ好きは是非！！
