Do you remember ナンバー君 ?


先日古い商店の残る街を歩いてましたらば、これを見つけたんですよね。



……ナンバー君!! 懐かしい!



皆様におかれましては、ナンバー君を覚えておいででしょうか?
いわゆる「郵便マーク」の顔にはがき状の胴体がついた彼の名は「ナンバー君」。
これ、郵便番号制が導入された際(1968年)に作られた、郵政省のオフィシャルキャラだったのですよ。

わたしは中学生の頃、彼のファンになり、彼のグッズをコレクションしていたのです。
懐かしくなって探してみましたら、まだ当時のコレクションが一部残っておりました。
一体興味がある人がいるのやらまったく不明ですが、以下に、紹介してみたいと思います!!



コレクションは、この箱に入れてました。



ゆうパックの箱、これは現行デザインと同じかな? 実は、これの前のデザインは、ナンバー君が箱面にあしらわれていたのですよ! 
当時その古いヴァージョンが展示品として郵便局にあり、本当はそっちが欲しくて、「あの箱買えませんか?」と訊いたのでしたが、郵便局の人はよもやナンバー君目当てとは思わなかったらしく、「あれは古いやつだから使えないから、こっちが新しいやつだから」 とこれを買わされたのでした…。


で、コレクション。
まずはオフィシャルグッズからいきましょう。


オフィシャルグッズの定番はやはり、この「切手保存袋」ですよね。







「切手保存袋」にもいろいろあって、これの左なんかはレアヴァージョンではないでしょうか。
ナンバー君が喋っている姿は、他に見たことがありません。




これも「正しい郵便番号の書き方」に添えられたナンバー君。
「郵便番号は正しくハッキリと」 が彼のキャッチフレーズだったようです。




これはずいぶん古いデザインではないでしょうか。ナンバー君の顔が微妙に違います。
下には、カラーテレビの広告……。





切り抜きの数々。




郵便番号簿の表紙にも、得意げな表情で彼がプリントされています。
5桁の番号、懐かしいですね。ちなみに54年は私の生まれ年。他の年のものも何冊かあったはずです。





そしてこれはなかなかレアではないでしょうか! ナンバー君切手。



「ナンバー君が好きやねん!」と力説していたら、母方祖父が自分の切手コレクションから出してきてくれたものです。(こんなものに夢中な孫をどう思っていたのでしょう…。) レトロなフォントもいいし、配色もおしゃれですねー。




「大きなナンバー君看板がある!」 という情報を親戚から得て、わざわざ写真を撮りにいったりもしました。
うれしそうな私(12歳時)とナンバー君。



この景色はご存知の方もおられるかも……そう、京大の医学部生協の駐車場です。私が大学に入ってしばらくはまだこの看板があって(かなり錆び付いていましたが)、「おお、まだナンバー君がいてくれている!」 と目にするたびうれしかったものです。
しかしこうしてみると、しゅっと通った鼻筋に長いまつげ、美しい微笑みなど、ナンバー君はなかなかのイケメンです。





わたしがナンバー君にはまった頃は既に、彼というキャラが下火になりつつあった頃でしたので、こうした身の回りのナンバー君ではもの足りず、遠くまでいって古いナンバー君を蒐集したりもしました。祖父の田舎である山奥の、もう使われていない郵便局に、郵便制度発足当時のナンバー君が飾られているという情報を得て、父の車で見に行ったのです。大きめのステッカーとポスターが貼られていて感動しました。家主に聞いたら 「持ってってくれてもええで」 と(明らかに不審な顔をしつつも)言ってくれたので、はがして持って帰らせてもらいましたね。
しかし、かなり汚れていたのでいつかの大掃除で捨ててしまい、今はもうないのが残念です。
うーん 写真くらい撮っておけばよかったなー。


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さらに、オフィシャルグッズに飽き足らず、アンオフィシャルなナンバー君(つまりただの郵便顔マーク)も集めてましたね。
こんな感じです。それぞれ微妙に顔が違うのが面白い。顔マークでなく単なる 「〒」 を使ってるやつは軽蔑してました。




住所録はもうパラダイス!




さらに自分でグッズを作り始めるという狂いっぷり! 
自作ナンバー君Tシャツです。得意げにこれを着て郵便局に行きましたが、何も反応されませんでした。
(それにしても背景が汚い。)




ちなみにこれ、シルクスクリーンとかでなくて、マジックで描いてます……。Tシャツはマルトミで50円で売ってた。
制作風景。




そしてこれは、父方祖父の描いたナンバー君です。
「組合の会議のとき、暇やったし隣の人と喋ってて、孫がこれ好きなんですわて言うて、描いてみせてやったんや」。
隣の人はさぞ困惑されたことでしょう。いちばん右、目がイってしまってます。







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そんな、わたしの思春期の一角を彩ったナンバー君ですが、その後、1998年の郵便番号7桁化の際に新キャラ「ポストン」に取って代わられてしまい、さらに郵政民営化に伴ってそのポストンも姿を消してしまいました。
しかし、ナンバー君は今でもわたしの心の中に生きています。
ネットを検索してみましたらば、他にもナンバー君ファンがいるようで、レア画像などがupされており、よい時代になったものであるなあとしみじみ…。

↓ これは少し前に切手屋さん(?)で見つけた古そうな彼です。ナンバー君よ、永遠なれ……。