さあ、新しい出発だ

阪神野田名物(?)「さあ、新しい出発だ」です。

 

f:id:kamemochi:20260220223627j:image

さあ、新しい出発だ!

 

君には今いろんな苦しみがあるだろう いろんな悩みもあるだろう

だからといって 自分を投げだし 自分をごまかし

弱い者いじめをして 学校をさぼり それでいいのかい

悩みや苦しみ消えたかい むなしさは残らないかい

 

目をとじてごらん 君がまだ幼かったころの

父さん 母さん 姉さんそして友達の笑顔

見えてこないか

耳をすましてごらん ほら懐かしい人たちの 声が聞こえるだろう

 

素直になろう 心洗おう

どうだ 何だか体が熱くなってこないか

まだまだ世の中捨てたもんじゃないよ

逃げてはだめだ ぶつかるんだ

自分の個性を生かすんだ 自身(ママ)を持とう

君の未来のために

 

さあ新しい出発だ

ゴールはまだまだ見えないけれど

君の頑張りしだい

栄光のテープは確実に近づいている

 

福島少年補導員連絡会

福島防犯協会

福島警察署

 

 

…………何故????

 

ツッコミどころがありすぎる!!

おそらく一定のタイプの非行少年を想定して作られた詩(?)なのでしょうが、

・「自分を投げだし自分をごまかし」とか全体的に決めつけがすごい。

・親がいない場合もあるだろうに「父さん 母さん」とか言われても。そして何よりなんで「姉さん」だけやねん! 非行少年には姉さんがいる法則でもあるのか?

・第三連からの独りよがりがすごい。

・しかし「何だか体が熱く」とか「頑張りしだい」とかすべてが茫漠としている。

・「ゴール」ってどこに向かってるの?

・「ゴールはまだまだ見えないけれど」から「栄光のテープは確実に近づいている」への適当な飛躍がすごい。

 

いったいいつ頃のものなのでしょうか。私がこの看板に初めて気づいたのは5、6年前だと思いますが、おそらくそれより以前から存在しているのでしょう。かなり古いタイプの非行少年が想定されているように思いますし、かなり古いタイプの人間が呼び掛けている気がします。(今だと「こんな上から目線の支援じゃダメですよ」とか「学校をサボってる子が弱い者いじめしているとは限らないでしょう」とか会議が紛糾しそう……会議を通しているのかどうか知らないけど)

 

この看板についてネットで検索してみたところ、現時点では特に情報は得られなかったのですが、四条畷の住吉平田神社にどうやらこれとほぼ同様のものがあると分かり、私は山の麓のその神社へとチャリを走らせたのでした。

f:id:kamemochi:20260501001739j:imagef:id:kamemochi:20260501001744j:image

めちゃ見晴らしイイ!

長い石段を息切れしながら登り、傍目にはとても信心深い人に見えたかもしれませんが、まさかその者が求めているのは「『さあ、新しい出発だ』の別ヴァージョン」であるとは誰も思うまい。

 

石段を登り切ったところに早速看板があり、思わず「やった~~!!」と言ってしまいましたね!


f:id:kamemochi:20260501001742j:image

 

こちらは「住吉平田神社 四条畷警察署署員一同」となっています。一体作者は誰なのでしょうか?

阪神野田のものとは字体が異なり、こちらの方が古そうです。看板のボコボコ具合も年季が入っています。むかついた不良少年が蹴りでも入れたのでしょうか。

文言は上のものとほぼ同じです。相違点は、

 

・冒頭の「君には今」が無い。

・上では「だからといって 自分を投げだし 自分をごまかし それでいいのかい」となっている箇所が「だからといって 暴走族にはいって シンナーすって それでよかったかい」となっている。

・上では「自身を持とう」となっているがこちらではちゃんと「自信を持とう」と表記。

・ラストの「近づいている」がこちらでは「近づいてくる」。

 

程度でしょうか。

これを設置した後で阪神野田のものが設置されたのか、阪神野田にもかつて旧ヴァージョンがあったが新ヴァージョンに差し替えられたのか、不明ですが、いずれにしても後者は前者が改訂されたものであると思われ、そうするとその際、「暴走族」や「シンナー」は既に下火になっていたのでしょう。もっと他に直すところがある気がするのですが……。せっかく改訂したのに「自身」の誤字が生じてしまったのも謎です。

 

この看板については、ねここんにゃく同様ひきつづき調べていきたいと思います。(ねここんにゃくほどの魅力は感じませんが……。)

 

f:id:kamemochi:20260501001747j:image