挿絵を描かせていただきました /おお、無印の六角ツインペンよ

少し前の話なのですが、本の表紙と挿絵を描かせていただきました。

佐藤泰子さんの『死生の臨床人間学――「死」からはじまる「生」』(晃洋書房)という本です。

 

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安楽死尊厳死出生前診断脳死、患者差別………と重いテーマではありますが、講演でも人気の佐藤さんらしく、さまざまな小話を交えながらそれらが語られています。対人援助や医療倫理に興味のある方におすすめであります。コロナ禍において、「命の選別」などという言葉が聴かれるようになってしまった昨今、広く読まれるべき本だと思います。

 

ところで表紙や挿絵を担当させてもらう中で、いろいろ面白い発見がありました。本のテーマのひとつが対人援助であるので、人と人が寄り添うような絵を描いたのですが、自分はふだん複数の人物を描くとき、できるだけ視線が合わないように・身体が触れ合わないように描いている! と気づいたり。こういうのは、ふだんひとりでお絵描きしてるとなかなか気づかないですね。なんだか描画テストを受けたような体験でした。

 

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ところで、絵関連で別の話ですが、最近の悲しいことをひとつ。

長年、絵を描くとき、無印良品の「六角ツインペン・黒」というやつを使っていたのですが、最近店頭になく、店員さんに尋ねたところ生産終了であるということが分かりました。OH……上記挿絵を描くときもLINEスタンプを作るときも共にあった無印六角ツインペン……。

正直、「めちゃめちゃ使い心地いい!」というわけでもないんですが、使い慣れていたので淋しいです。どこにでもありそうなペンなんだけど、意外に類似のものが無いんですよね……これに代わるものを探す旅に出ようと思います。

 

 

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