犬のねごとを死ぬまで 聞きたい 聞きたい

今日は、まめ子の「声」について書いてみようとおもいます。

当ブログでは、(溺)愛犬まめ子のかわいさ(おそらく飼い主にとってのみの)を全人類に知らしめるべく、せっせとまめ子記事を書いてきましたが、画像では視覚にしか訴えることができません。
もちろん、まめ子は(飼い主にとってのみ)愛くるしい姿をしていますが、視覚的な(飼い主にとっての)かわいさは、まめ子の多数の(飼い主にとっての)魅力のひとつにすぎません。
そこで今日は、ブログではなかなかお伝えすることのできないまめ子の「声」について。


【吠える】


意外なことに、情けない外見に反し、まめ子はなかなか「イイ声」をしているのです。
近所の犬飼いの人に、「ええ声やなあ!」 と言われたこともあるのですよ。
ここで言う「イイ声」とは、低音で太い、オトコマエな、所謂「いい声」です。(女の子……おばちゃんなのだが。)
きゃんきゃん吠えてくるちっちゃい犬を、「がうっ」 とドスの効いた一喝で黙らせるときなどは、一応「吠えちゃダメでしょ」とは叱るものの、「うちのまめ子はやはり立派よのう」と、実はほれぼれしています。

ですが、かわいいのは、 食べ物をほしがるときや、他の犬やねこに遭遇したとき。
「わうっ、わうっ」 とオトコマエな声で吠えながら、その切れ目切れ目に、

「ふぅ〜ん、ふん、ふん、ピーーー、ふぅぅ〜ん」

という、鼻を鳴らすような、高く細い、情けない声が混じるのであります!
それが、男前な声と情けない声の二重奏のようになっていて、なんとも絶妙!
できるだけ正確に表記すると、
「わうっ、わうっ、わおふぅ〜ん、ふん、ふん、ふぅぅ〜わうっ」
という感じで、わう から ふぅ〜ん への移行部分がなんとも素晴らしい。
歌唱法で喩えれば(べつに喩える必要もないが)、モンゴルのホーミーってありますよね。わたしのホーミーについての知識が間違いでなければ、低音と高音を一人の人が同時に発するような歌唱法だったと思いますが、あの感じです。
あるいは、元・ゆらゆら帝国の坂本慎太郎の唱法にも近いものがあるのではないかと……。




【文句をいう】

さて、吠えるばかりが犬ではない! しばしば、youtube などに、喋る犬がupされていますが、まめ子も実は、たまに喋ります。
しかし、まめ子の喋りは、文句に特化しています。
最近ですと、(例の)ソファから降りるように命じると、明らかに、文句を言いよります。
その際のイントネーションは、明らかに、「関西のおばちゃんの愚痴」のイントネーションなのです。

まず、

「なんですねん人がきもちよう寝てるちゅうのになんで降りなあかんねんいっつもいっつもあんたらは上がれゆーたり降りろゆーたりうちもういややわ……」

というのを、関西のおばちゃんの口調で再生してください。そしてそれをそのまま、

「うぉんうぉうぉうぉんわうんわわわうんわわわわわうんわんわうぉうぉうぉわわんわんわっわわわっわわわんわわわうぉうぉうぉうぉーうぉぉうぉうぉうぉうぉーうぉうぉううううわわわわ……」

に変換してください。それがそのまま、まめ子の喋りですわ。
ひょっとしたら、発声器官さえ整えば、かなり完璧に人間語(関西弁)を喋れるのかも……。




【ねごとをいう】

さて、最もレアなまめ声は寝言です。

まめ子は当初寝言を言わない犬だったのですが、うちに来てしばらくして、盛大に言うようになりました。リラックスしたのでしょうか?
寝言というか、「変な音」です。
あるとき、どっかから変な音が漏れとるなア、と思ったら、まめ子だったのでした。
スリッパで床を踏むような 「キュ、キュ」 という音や、
流し台に排水が吸い込まれるときのような 「くぽっ、くぽっ」 という音など、
普段はけっして出さない声です。
これは、おうちでしか聞くことができないレア音源。寝言を聞くたび、犬と暮らすしあわせにしみじみいたしますわ。

「キュ、くぽっ」 と言いながら、大抵の場合、手足(足足)をぱたぱた動かしているので、夢の中では、何か追いかけながら吠えているのでありましょうね。