ヌーの繁栄


先日、加茂川を散歩しておりました。
この季節、夕刻の加茂川には動物がいっぱい。
凛々しい鷺やら、ぽってりした鴨やらが水辺に集い、河川敷ではさまざまな犬々がおさんぽ。
鴨かわいい! 柴かわいい! フレンチブルかわいい!とかわいいがっていると、河辺の茂みにまるみをおびたシルエットが。ねこかわい…… と思いかけたところで、いや、ねこではない。





ヌートリアでした!

ヌートリア@鴨川は、これまでも何度か見たことがあるのですが、こんなに近くで見るのははじめてです。
川の中、あるいは中洲にいるところしか見たことなかったのに、このヌー、川から上がってくるではないですか。
しばらく見守っていると、もう一匹上がってきたっ。





顔はカピバラ似ですが、ネズミしっぽがヌーたちの特徴です。
カピバラは長しっぽ無いのです。





草を食べるヌー。いかにも齧歯類らしい姿です。





そこへ、パンの耳を詰めた袋を携えたご婦人が登場。
ヌーはてとてとと寄ってきて、パンをもらってもぐもぐ。





ご婦人は、どうやら日々ヌーにえさをやりにきておられるようです。
ヌーは、後ろ足で立って犬のようなおねだりをしたりと、すっかり人馴れしている模様。前に遭ったときはもっと人間を警戒しとったのに…!
そこへまた別の、やはりパンを携えたおっちゃんが登場。
餌付けされまくりやん!

食べ終わると、またもらいにきます。




二匹そろって突進してくるヌー。





いつの間にか増えてるっ。





全員もぐもぐしています。





おてて(前脚)でしっかりもってもぐもぐする姿、片手だけでもぐもぐする姿。
かわいい……。
この日みかけたヌーたちは四匹。どうやら、親子のようでした。(大きい一匹が親で、あとの小さいのが子?)
最初に鴨川でヌー発見の報を聞いたときは、「上流から流されてきたらしきヌーが一人(一匹)ぼっち」 とのことだったので、なかまと離れてかわいそうなヌーよ、ひとりで困っているだろうなア、と思っていたのですが、いつのまにこんなに繁栄していたとは。「京都の街にカピバラがうようよいたらたのしいのになア!」と長年描いていた夢が、びみょうに現実になるかもしれません。害獣扱いされないとええんやがなア。