ありがとう、姫路市立動物園ツチブタ眠とさん

「自粛」期間でしばらく姫路にいけていない間に、悲しいおしらせがありました。

姫路市立動物園のツチブタ、眠とさんの訃報です。

 

眠とさん(および故・らい夢さん)は、私に、ツチブタという動物の魅惑を教えてくれたツチブタたちでした。

彼らに最初に出会ったときの衝撃は、8年前(もう!?)のこちらの記事↓に書いております。

 

一属一種で古形を保持しているらしい、という情報にもロマンをかき立てられたのでしたが、なんといってもその仕草とボディの愛らしさ、美しさ、切れ長の目に湛えられた神秘。匂いがきついというので有名ではありますが、私にはきなこのような、そう悪くない匂いに感じられました(これは私が鼻が悪いせいかもしれません)。姫路菓子博(だったかな)というイベントが園の隣で開かれた際に、ツチブタ舎だけ一時的に移動させられ、担当の飼育員さんが「なんでこいつだけと思いました」と悔しそうに語っておられた記事を読みましたが、そんな言葉や、展示物にも園の愛を感じていました。

 

二頭揃っていたときは、よく二頭で、溶け合うように鼻や耳を交叉させて寝ている姿が素敵でした。

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去年、3月末に訪れた際、いつも二頭だったツチブタが一頭になっていたので、飼育さんにお尋ねすると「天寿を全うしました」とのことでした。あれから約1年です。姫路市動物園は、西日本で唯一ツチブタに会える動物園であり、人に勧めるときも「西日本で唯一ツチブタがいるんだよ!」と宣伝しておりました。淋しくなりますね。

ともあれ、ツチブタという動物の魅力を存分に教えてくれ、遠い姫路通いの愉しみを与えてくれた動物園と二頭のツチブタに、感謝したいと思います。