遺物: 出町柳駅前の喫茶店の券

私は財布の汚さを誇る女ですが、昨今ついに財布が太りすぎて(もちろんお金でなく諸々のもので)小さな鞄に入らなくなってきたので、中身を掃除しました。
前世紀から入っている謎のポイントカードやレシートなど、何で入れ続けていたか分からないものたちを多量に検出して廃棄し、なんとか財布を正常な大きさに戻すことができましたが、その中でひとつ、捨てられないものが。




出町柳駅前、カミ家珈琲店のサービス券……!(5枚で珈琲一杯)

カミ家珈琲店は学生街にたたずむ、ほんとうにまったくなんの変哲もない、ごく普通の喫茶店だったのですが、京都って意外になんの変哲もない喫茶店が少なくて、貴重だったりするのですよね。
スタバやマクドに行く気分ではなく、かといって柳月堂に入るほどよそ行きな気分でもなく、駸々堂や学士堂(これももうないのか)へ行くほどthe学生な気分でもなく、しかし落ち着いた空間で・気軽に・ちょっとゆっくりしたい……というときに重宝したお店だったのですが、しばらく行っていない間に、忽然と消えていたのでした。

閉店は、10年ほど前のことでしょうか。(と、……今ネットで検索してみたらちょうど10年、2008年閉店であることが分かりました。と同時に、味のある懐かしい店構えの写真が続々と……おおお! 素敵な外観だったのでぜひ検索してみてください。)

サービス券のデザインもどことなくレトロでイイ! 緑色もイイ!
こういう遺物って捨てがたいのですよね。どうするべきであろうか。栞とかにしようかな?