ベトナムで出会った犬いぬ

ベトナムにはずっと行きたかったのですが、その理由のひとつとして、以前に、 『アジアン・ドッグ』 (杉浦かな子、ピエ・ブックス)という写真集で、まめ子そっくりな犬の写真を見つけたことがありましょう。
小さな写真に小さく写った見知らぬ雑種、しかしその姿は、あまりにもまめ!!
これによって「ベトナムはまめ子の故郷」という思いがインプットされたのでした。
更にその後、旅行好き&犬好きの方から、「東南アジアにはまめ子系雑種がいっぱいいる」という情報を聞いたことで、更に東南アジアへの憧れは強まり……。

というわけで今回、ベトナム&タイに行くにあたって最も楽しみであったのが、犬々との出会いでした。
街で、島で、たくさん犬に会うことができました。そしてどの犬も少し、まめ子と似た目を持っていました。



まずは、ホーチミン市内で出会うた犬たちを。


郵便局近くで潰れ寝していた犬。ぽってりとしたお腹が最高でした。
後ろ脚がお悪いようでしたが、サポーターみたいのんをつけてもらって元気そう。




関係ないけどこの周辺は本屋さんが並んでていい感じでした。海外で読めない言語でも、書店には故郷感を感じるなあ。





これはどこかのお店で寝ていた小型犬。チワワかな? すやすや。




なんらかの施設のお庭を、のっしのっしと歩いていた黒犬。
犬がそのへんを歩いていても、人は皆ふつうで、犬も人も共にそれぞれの目的で歩いていました。
まめ子が家の中をうろうろしているとき、よく母が「いっかど用ありそうな顔して」と形容していましたが、ホーチミンの街を歩く犬たちは皆、それぞれに用ありげでした。





この子も用ありげ犬。何かを求めて動き回っていました。飼い主さんはちょっと離れたところで制止していましたが、手を焼いているようでした。




これはどこかの市場かな? 路地からにゅっと現れた白い犬。(バイクの人は別に無関係のようでした。)




どこかのお店から出てきて、やはり用ありげに歩いていた犬。この子は目元がなかなかのまめ子似でした。





車道の手前で引き返してくる。賢い。





動物園の門のところで誰かを待っていた待ちぼう犬。日本ではあまり見ない犬種。寸詰まり感が可愛い。暑くてうなだれ気味でした。常時30℃程度の気温は、お犬にとってはしんどいのではないかなあ。




この子はベトナムで会った中で、最もまめ子に似た目をした犬でした。何かの建物の入り口にどっしりと座り、人が通ると億劫そうにそちらを見上げる様子も、まめ子によく似ていました! 面長なところもいいですね。




ベンタイン市場へ行く道で出会った夜の犬。こちらをじっと見ているようですが、私ではなくご主人様を見つめています。ご主人であるところの少年は仲間たちとサッカーに興じており、犬はときどき混じりに駆け寄っていました。





おまけ。ホーチミンの路上には、犬ばかりかニワトリ(?)の親子も。



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そしてこちらはメコン川の島の犬。なんと素晴らしい寝姿でしょう。





島は、少し観光化されていて、でものんびりと時が流れてもいて、見慣れない植物がたくさんあって、でも建物はどこか吉田寮に似ていて、そんな中で、思い思いの時間を過ごす犬たちがたくさんいて、まるで、自由犬だったまめ子のふるさとのような島だと思いました。
暑い中、日陰でだるそうに眠る犬たち。まめ子も夏はこんなふうにごろごろしていたなあ…… 。




島のおうちの門には、それぞれ守り神?のようなものが祀られていました。獅子を祀っている家もありましたが、このおうちには立派な犬が門番役をしていました!




島では、「命を守るため犬には触らないでください」とガイドさんから事前に注意を受けましたが(狂犬病が根絶されていないため)、こちらが注意をするまでもなく、犬たちはわれわれに無関心であり、そんな様子もまめ子を思わせました。
タイ篇も追ってupします!