無理なダイエットの抑止策のひとつに対する苛立ち


よく思うことなのですが。

無理なダイエットや、それに発する摂食障害(拒食、食べ吐き)を防ぐため、痩せすぎてガリガリになった人の写真を提示して、
「こんな状態が本当に綺麗だと思いますか? 思いませんよね?」
っていうの、よくありますよね。

「痩せすぎで、骨と皮だけで気持ち悪いでしょう? ね、本当に美しいのは、適度に肉のついた、健康的な体型です。ですから、無理なダイエットはやめましょう」
というわけですが、結局美を規範としてるんやん! と思うのです。

ある規範的な美のもとにダイエットを始めた人に対して、「美なんかどうでもええやん!」という(つまり美という規範自体を崩す)のでなく、「こっちのほうが美しいよ」っていうのって、新たな規範を提示してるだけでそれって現在の症状に効果はあったとしてもなんだか新たな抑圧的な美を提示してるだけなのでないか。
っていうか単純に、「あなたの目指してる美より、こっちの美が正しい美だよ!」というのがむかつく。何が健康美じゃ。
だいたい美なんて或る程度人それぞれであるのだから、「いや、私はその骨と皮だけの不健康なのが美しいと思うんだ!」と言われれば終わりでないか。