イエロー・クリスマス



クリスマスの少し前から、中之島にあのラバーダックが来ていたのはご存知でしょうか?

初めて会ったのは2009年、天満橋でした。
2009/9/17 あひるさん: http://yaplog.jp/maternise/archive/229
このときは、「なんだあれ!?」 と驚いたものでしたが、その後何度か来日され、今回も既に何回目かの来阪。
あひるちゃん大好きなわたくしめは早速会いにいくことに。
このあひるちゃん、実はフロレンティン・ホフマンというアーティストの作品だそうです。いわばあの風呂のあひるをでかくしただけのものなのだが、それだけで何故こんなに魅惑的なのか……

(ところで、あのもともとの風呂あひるは、そもそもどこ生まれなのでしょう? 特にどこかの商品というわけではないのでせうか。wikiによると、一般的なオモチャだったようですが。さらに、本家ラバーダックも大航海してたことが分かりました。)



ちなみに私は昔、風呂あひるを売るバイトをしてました。



※このとき得た知識: 金魚すくいのすくうやつは「ポイ」と呼ぶ。






昼あひる

今年はうれしいことに、昼あひるも夜あひるも見ることができたのですが、まずは昼あひるから。
京阪中之島駅で降りるともう対岸に、何か黄色いものが浮いています。
中之島は夏のあの学会以来。あの暴暑とは打って変わっての凍てた空気の中、でーん!






橋に貼られていた謎のステッカー。




コラボ







私は、淀屋橋中之島あたりの官公庁やでかい企業のビルが立ち並んでる偉そうな感じ、オシャレでちょっとお高いお店が並ぶ感じ、苦手で気後れしちゃうのですが、あひるちゃんはそんなビル街に、堂々と浮いています。かっこいい!




対岸から。




正面から。




空の青みとあひるちゃんの黄み……もはや神々しい。
ところで、あひるちゃんのくちびる(くちばしか)って、改めて見るとなんとも愛らしくちょっとセクシィですね。みんながあひる口したがる理由が分かりました。なお私はあひる口できません。



あひるちゃんの背後のビルではカレー祭をやってました。
「この冬は、ダックとイルミとCURRY!!」
オサレ街に似つかわしくないイケてないキャッチフレーズ…




ビルの階段を上ると、記念撮影用レプリカあひる。脱力……





ビルの隣のオサレカフェに入ってみると、窓からあひるちゃんが見え、贅沢な気分でした。しかし、オサレカフェのカフェ飯の量に驚愕しました。普段オサレカフェを使う人種は、霞を食って生きているのか……?


カフェのツリーとあひるちゃん








あひる展

さて、あひるちゃんの在阪期間中、淀屋橋の芝川ビルというところで 「世界をめぐるラバーダック」展なるものが催されていたのですが、この日は時間がなかったので、日を改めて淀屋橋へ。
どんなにあひるちゃん好きやねん……でも、この様子↓をポスタで見たら行きたくなったのでした。(私はびっしりうじゃうじゃ詰まってるものが好き。)




芝川ビルは、由緒ありそうなレトロな建築でした。
四階へ上がると、おおっ、屋外スペースにあひるちゃんが! しかもいっぱいいるーー!! ここは天国!



アパホテルを背景に従えるあひるちゃん



あひるちゃんはどこにいても映えるなぁ……






奥のスクリーンでは、あひるちゃんが世界を旅する様子が延々と上映されています。
さまざまな国の壮大な海や川の中、ぬぼー と牽かれてゆくあひるちゃん……しゅ、しゅーる……。

ところで此処、写真では分かりにくいのですが、床の色もちゃんと水色なのです!



スタッフさんが「乗っていいですよ」と言うてくれたので、乗りまくりました。
スタッフさんの着てるあひるパーカーが素敵でした。




なんと! あひるちゃんの衣裳を手作りして持参された方がいらっしゃってました!すごい。
写真では細かさがいまいち伝わらぬのが残念ですが、なんと器用。



そしてあひるちゃんはなんと人気者!



室内では、これまでのあひるちゃんの旅写真が展示されていました。夜のニューヨーク、田舎の運河、人が多すぎて誰もあんまりあひるちゃんを見てない北京、そして、あひるちゃんで埋め尽くされた新幹線内……などなど印象的な写真はたくさんありましたが、これ↓が気に入りました。




そう、ホフマン氏の意図によると、あひるちゃんは、あのまっすぐな目で世界の平和をみつめて、世界中を旅しているのだそうです。
いいな、いいな、私もあひるちゃんみたいに世界を旅したい! と言いながら写真を見て回ったのですが、のちに私は衝撃的な事実を知ることになります。



そして、あのあひるの群れ!と、それを従える大あひるちゃん!








室内からは、屋外あひるがちらーり。




展示の中には悲しい展示品も。これ、何かというと、心ない人にボウガンで撃たれしぼんでしまったあひるちゃんの切れ端で作られた袋なのです……。どこの部位かが分かってしまうのがなんとも……あひるちゃんよ……。






ところでここで、私は衝撃的なことを知ってしまひました。連れがスタッフさんに 「あひるちゃんは世界を旅してるんですよね?」 と何気なく話しかけたところ、スタッフさんは、

「ああ、そういう設定なんですけどね」


とこともなげに答えたのでした。

「実は、それぞれの国のあひるはその国で作られてるんですよ。日本のあひるは日本で作られてます」

!? 地産地あひるやった!! あれだけ「私も世界中を旅したい」とか言うたのに……世界中を旅してなかった!!
ちなみに日本あひるは、一代目がしぼんでしまい、今のは二代目だそうです。




夜あひる

この日は、あひる展だけ観て帰る予定だったのですが、スタッフさんに 「中之島であひるのライトアップもしていますので、そちらも是非ー」 と言われ、またのこのこ中之島へ来てしまった!

中之島へ近づくと、べーりめーりくりすまーす、が聞こえて来、なにやらあひるちゃんが放水されていました。



なんでもこれは 「中之島ウォーターファンタジア――大阪・光の饗宴2013」 というえらい名前の催しでして、クリスマスソングの流れる中、色とりどりにライトアップされた噴水が上がるのですが、その中であひるちゃんは、(当然ながら)表情が変わることもなく、微動だにせず……
ずっと見ていると、「われわれは……人類は、何をやっているのか?」 そんな気持ちでいっぱいになってきます。


闇に浮かぶツリーとあひるちゃん




噴水が上がるが、あひるちゃんはじっと前を見つめたまま




妖しい色に光らせられるあひるちゃん。だが表情は変わらず。




いや、綺麗なんだけど、途中からなんか笑いが止まらなくなってきた!
クリスマスのライトアップイヴェントなんだけど、このイヴェントは、オシャレなのか? ロマンチックなのか?
War is Over!!


あひるちゃんの近くには、あひるカーが停まっていました。ナンバープレートにもご注目!
さらにその隣には、あひるグッズを売る車が。思わず吸い寄せられる私。そして浪費。
思わずあひるちゃんTシャツを買うてしまつた……だってブルー地にあひるちゃんだったから……もうTシャツは買うまいと決めていたのに。。








あひるちゃんライトアップは、一時間に3〜4回行なわれていたのですが、運の良いことにわれわれは最後のライトアップに間に合ったようで、これにてイヴェント全行程を終了します、というアナウンスとともにあひるちゃんとお別れ。あひるちゃん、また会おうね。そのときは違うあひるちゃんかもしれんけど。

中之島の駅には、いろんな人の願い事を書いた短冊(?)が吊された 「七夕と間違ってませんか系ツリー」 がありました。