ビーバーレコード京極店を惜しむ会

12日、ビーバーレコード京極店が閉店しました(35歳)。

「売りつくし」と言っておいてぜんぜん売りつくさない売りつくしによく遭遇しますが、閉店セールに行ってみると、商品が半額以下で売られているばかりか、棚・カゴ・CDケース・領収書・コードなどなどの商売道具一切が売りに出されているという、本気売りつくしでした。

価格破壊商品たちを検分するのに座り込みながら、わたしはついつい感慨に耽ってしまひましたよ...。


思へばかつてビーバーレコードは、駸々堂(嗚呼、これもいまはもう無いのですね)の横っちょにちょんもりくっついていたのでした。当時は、こじんまりとした、普通のレコード屋でした。
中学時代、ナメちゃんたちとしばしば、塾をさぼっては暇を持て余し、駸々堂とビーバーを行ったり来たりしていたものでした。
中学生だったわれわれの目には、お小遣いで買うには少し高いCDやヴィデオが、どれもきらきらととてもよいものに見えたものでありましたよ。
ポスタープレゼントキャンペーンというのんで、なぜか、C.C.ガールズのポスターをもらったことを覚えています(今も家にあります)。


その後、いつの間にかビーバーレコードは裏寺町の広い敷地に移転しており、またいつの間にか、ヴィジュアル系とアニメ関係に異様に強い、ふしぎな店になっていたのでした。
かと思えばまたいつの間にか、今度は表通り・蛸薬師に移転しており、中古CDに加え古本・古道具を売り始めたり、「60-70年代日本のロック」コーナーに妙に力が入っていたり、急にひこにゃんグッズのコーナーができたり、店内はカオス、独自の進化を遂げていたのでした。




(昨年夏、なぞのひこにゃんポスター)




これからどんな進化を遂げるのかたのしみにしていたところ、突然閉店の報。
嗚呼ひこにゃんのいるレコード屋に出会えることなど、もうないでしょう(彦根市除く)。
最後に店員さんと少しお話することができ、うれしかったです。

それにしても河原町近辺はここ数年の間に、駸々堂突然の閉店を皮切りとして、丸善が撤退し、なかおか珈琲がシャッターを下ろし、みゅーずが姿を消す、等々、すっかり様変わりしてしまいました。
年々、河原町にゆく理由がなくなってゆくではないですか。
モウわたしの河原町は、さざなみ薬局だけです。


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追記)
そして閉店セールで購入した本 :
『バカ日本地図―全国のバカが考えた脳内列島』

ビーバー最後の思い出がこれって………