最近愉しかったこと記録(1)良かったライブ

愉しかったこと、良かったことは記録しておきたい、ということで最近の行って良かったライブの記録です。

 

・ピーズ×木村充揮磔磔

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5月の終わりに観たやつです。木村充揮×ピーズなんて最高な企画考えた人にはノーベル賞あげてほしいすね。

 

磔磔前に人々がほよほよと集ってるところへ着いた時点で、モウ多幸感が溢れていました。なんなんでしょうな。この感じ。例の磔磔楽屋の階段から木村さんが降りてきて、皆がわわーっとなった時点で、「あ~ こんなエエ場所があってよかったな~ この場所好きでよかったな~~」みたいなガラにないことを思いました。ライブハウスて秘密基地みたいすよね。べつに金払うて聴きにきてるだけなんやけど……。

 

600円の高級ドリンク。これから観るものにまるでふさわしくない俳句が書かれていました。↓

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先攻は木村さん。

すごいピッチで飲み(あれ水やなくてほんまに酒なのか)、ダジャレを言い、ときどき歌う、といういつものスタイル。それでも声を出すとやっぱり凄い。こんなんずるいわ。ツッコミ入れるプロみたいなお客さんがいるのもならではでした。コロナ以来ライブハウスは歓声や野次が禁止されていますが、木村さんのライブはツッコミがないと成立せんよね……。先日読んだ『大阪』で、柴崎友香さんが「大阪人のボケツッコミ文化は会話を続けようとするためのもの」というようなことを書いておられて、ああそういうことなんやなと腑に落ちたのを思い出しました。

曲は「 Let it shine on 」てやつかな? が気持ち良かったです。今作ってきたみたいなパンツの歌も。てゆか、最後まで歌ってくれた曲がそれくらいしかない!(全部途中からダジャレが始まるので) 途中で終わったが「酒と泪と男と女」が説得力ありすぎて笑ってしもた。

 

後攻、ピーズ。「可愛い曲から」って「キャロ」から。4人になってからのピーズ、やっぱり音がかっこええです。3ピースのあの感じもなんかストイックな感じがして好きだったけど。喉の大病をしたにもかかわらず、はるの声も以前に増して良い。

最近ピーズのライブは、お客さんたちの感じも好きです。一曲、一曲が始まるごとに、皆、感に堪えない、もうたまらない、って感じがあふれてすごい多幸感が充満して浄土のよう。そんで最後の「ブラボー」が名演でした。これまで聴いたブラボー史上最高のブラボーだった! これ、こんな曲だったんだ……! 最後、いつまでもギターを弾き続けるアビさんがなんか「降臨」したみたいになっており、その音をずっと聴いてるだけで泣けてしまう。なんなんでしょね、音楽って。最近ピーズ観ると、一回一回が「この世の土産」みたいな気持ちになってしまいます。

 

最後、セッションで三曲。

木村さんの横に立つと、はるが青年のように見えて可笑しかったです。台風クラブとやったときは孫とおじいちゃんみたい、とおもたのに。練習通りにやらないらしい木村さんに翻弄されながらの「おそうじオバチャン」「上を向いて歩こう」、レアなもん見た! 両者何言うてるか分からん時間がありました。

(配信買ったんで文字起こししてみました↓)

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しかし、このフニャフニャさから一転、名曲「嫌んなった」が始まると、突然に喉が覚醒したような木村さんの声に空気が一変して、もう笑ってしもたし、それに負けずにはるのヴォーカルも素晴らしかったのでした。超かっこよかった~。ほんまにこの企画考えた人、ノーベル対バン賞あげてくれ~~。あとで配信見たら、「嫌んなった」始まるときにドラム茂木さんがめっちゃいい笑顔になってました。

 

終演後、皆なかなか磔磔を去ろうとせずなんやかんやダラダラしていました。ええもん聴いたな~て気持ちで、そこを去るのが勿体なくて。みんな同じよーな気持ちやったんでしょね。

 

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出てから久々に夜の河原町を歩きました。パチ屋のネオンさえ綺麗。

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蛸薬師下ル佐々波薬局さんが閉店してました。フレッシュネスも閉店しちゃった?

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フラワーカンパニーズ+奥野真哉円山公園音楽堂

フラカンがときどきやってるアコースティックライブ「フォークの爆発」、かつ、「おくのさんといっしょ」と称して奥野真哉のキーボードありでやるやつ。今年は京都は円山公園で!

 

例の安井金比羅宮もすぐ近く。青々と緑の映える日でした。(隣のビルがなくなっててびっくり)

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円山公園は馴染みのある場所だし、円山公園音楽堂もフォークの殿堂としてそこで行われたコンサートの話はさんざん聴いてきたのに、実はここでライブ観るんはじめてや! 音楽堂は高台寺の真近く、東山の中。東山でフラカンを聴くのもすごく不思議。

 

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看板がすごくイイ。


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全曲アコースティックながらバリエーション豊かな選曲で愉しかったです。ライブって、それまで好きだった曲が聴けるのはもちろん、それまでノーマークやった曲が大好きになるんが醍醐味やと思うんですが、今回は「見晴らしのいい場所」がそれでした。この曲、最近の曲の中ではかなり好きなほうではあるけれど、それほど思い入れがあったというわけでもないのに。イントロのギターの音がもう美しかったです。それ以降、一曲ずつ、イントロが始まるたびにまるで何かで殴られてるみたい何かを撃ち込まれてるみたいに、「わああ~」という昂奮と「ああ~ もうやめてくれ」みたいな気持ちになり、あーそうや、ライブってこうやったなーと思い出しました。フラカンのライブて、ふつーにああええなってときと、こんなふうに心のやわらか部分に刺さり込んでずっと涙が止まらんようなときがあり、この日は後者でした。演奏の違いなのかシチュエーションなのか自分のコンディションなのか、理由は不明です。

 

一番「ああ~もう!もう!」となったのはカヴァーでやった「トランジスタ・ラジオ」でした。あのイントロから胸いっぱいに。曲は素晴らしいし、演奏は素晴らしいし、それが自分がまさに「トランジスタ・ラジオ」な時代を過ごした東山山麓の緑の中で奏でられているのも。でもやっぱRCのカヴァーするとみんなヴォーカルが清志郎風になっちゃうのがちょっと可笑しい。

その他のカヴァー曲は「そら」(ソウルフラワーの曲なので奥野さんにとってはカヴァーじゃないのか…?)、「夢の中」。「夢の中」は去年磔磔でも聴いてそのときも素晴らしくて、それからしばらくボガンボスばっか聴いてたんでしたが、今回聴いて、あッフラカンの「夢の列車」(※名曲)って同じこと歌ってるんだ、と気付きました。

 

それにしても奥野さんがいると、演奏が華やかでアガるのはもちろん、MCもますますひどくてええなと思いました。フエキのり食ってた話など。お喋りでは、竹安氏による樹木知識の披露も、東山の中ならではで良かった。あれはクスノキ、あれは葉っぱの形からして、などなど。植物の名前が分かるようになると世界の見え方が変わって愉しいやろな、私も勉強しよーかな。

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19:00前に終演。八坂神社のほうへ抜けると、東山の上に白い月が出ており。何度も見た風景なのに知らん街みたく幻想的。


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