色彩と労働

書類を扱うアルバイトをしているのですが、最近、紙に、書類の種類ごとにいろいろな色がつくようになり、それだけのことで何やら心が浮き立ちます。
白一色の紙を扱うときとは、仕事場にゆくときの気分もいくぶん違います。
色とりどりの書類に囲まれていると、作業内容自体は変わらないのになぜか愉快です。

そういえば、かつて家族で「ぱんつをたたむ」という内職をしていたのですが、その際も似たことがありました。
白ぱんつばかり何百枚も扱った後で、新しい箱を開けると、今度は薄桃色のショーツ群。
その瞬間、皆の顔が一斉にほころび、「わ〜、ピンク!!」と部屋の中がいきなり桃色ムードに包まれたのでありました。

祖父なども、
「やっぱり白よりピンクのほうが楽しいな!」
と満面の笑みでピンクぱんつをせっせと畳んでおりました。


まこと人は、単純労働の中でも、些細な楽しみを見つけようとするいきもの、というか、わたしがとりわけ色彩好きなのかもしれません。ということは、先日O田さんに指摘されて気がついたのですが。
たとえば、化粧は嫌いなのでファンデーションやら何やら見てもまったく心がときめかぬのですが、マニキュアとかアイカラーとか色彩の豊富なものを見ると少しときめきます。
いろちがいものを見るとすべて買い占めたくなります。
ユニクロに行くと不覚にもときめきます。
かつてフリース多色展開祭のときは、いっそユニクロに住もうかと。
(でも実際全色あげると言われれば絶対要らん)


そんな色彩好きのわたしの、最近ツボだったものは、ソフトバンクのフレンチブル広告です。
「いろちがい」と「犬」という好きなものふたつの融合で、これは反応しないわけにいきません。
ソフトバンクは、ちょっとわたしの犬愛に付け込みすぎではないでしょうか、まったくずるい奴らです。





ソフトバンクに負けないよう、そのうち自前でいろちがいまめ子を作成したいと思います。