藤森今昔

久しぶりに藤森近辺へ行きました。

 

藤森神社、紫陽花と水を吐く馬

f:id:kamemochi:20240629165954j:image

 

駅近くの喫茶店。手作りデザートが出てきた。

f:id:kamemochi:20240629165959j:image

 

京阪藤森駅の東側を流れる疎水。かつて(中学生の頃)疎水沿いを延々歩いて緑の水面を見るのが好きでした。

f:id:kamemochi:20240629173305j:image

 

そして、また行きたいな~~としばらく思っていた京都市青少年科学センターに行くことができました!

青少年科学センター、幼い頃から何度訪れたことでありましょうか。うちのヌラ子(クロアゲハ)の飼育にあたってもここに電話をしてアドバイスを求めた記憶があります。しかしここ10年以上ご無沙汰しており、ずいぶん変わっているのではないかな~~と思いつつ入ってみたらば、展示がところどころ新しくはなっているものの、基本的にあの頃のまま! うわあああ~~~!!!

 

入口入ってすぐの不思議鏡。子どもの頃から何度見たことでありましょう!! この絵、京都市でキッズだった人ならば見覚えがあるのでは……?

f:id:kamemochi:20240629170043j:image

 

THE レトロ! 子どもの頃よりは理科知識もついたので当時より楽しい!

f:id:kamemochi:20240629165950j:image

 

プラネタリウムにも久しぶりに入ってみました。

f:id:kamemochi:20240629165952j:image

すごく懐かしい。外はまだお昼なのに、プラネタリウムの中では京都の空がだんだんと暮れて満点の星空になる……子供の頃と同じ気持ちになりました。

ただ、ナレーションの人が自分よりずっと若い人だった!かつては「大人の人」だったのに! 上映が難易度別に分かれていて選べるようになっていたので(以前は一種類だったような)、難しいやつを選びました。今月は陰陽道特集で面白かったです。

 

「チョウの家」にも入れました。オオゴマダラさん!

f:id:kamemochi:20240629170002j:image

 

黄金の蛹! 幼虫さんもいたよ。
f:id:kamemochi:20240629165957j:image

 

子どもの頃好きだったバランステスト(なんか身体のバランスを測定できる機械・覚えてる人いる?)はなくなっていました。スタッフさんに「あれはもうないんですか?」と尋ねたら、スタッフさんもご存知なくて謝られてしまったけれど、よう考えたら30年とか昔の記憶なので誰も知らなくて当然なのでした。でも、それ以上に見覚えのあるものが多くて嬉しかったです。また行く予定なので、どうかこのまま古いものも残しておいてほしい!! わたくしからのお願いです。

 

最近京都の街もすっかり変わりつつあるので、こうして変わらないもの(もしかしたら単に予算の無さに由来するのかもしれないが)を見ると嬉しくなってしまうのでした。一方で科学センター周辺は、いつの間にかポポロ広場がなくなったりたまごかけごはん屋さんがなくなったりローズセンターがすっかり変わってしまったり……。淋しいものです。こういう派手ではないスポットは、誰かがその記録を残しておかねば歴史に埋もれてしまうので、以下、ささやかながらこれまでの写真とともに思い出を記しておく次第です。

 

 

■ 好きだった飲食店

このへんで好きな飲食店は、「たまごかけごはんなかま」と「ポポロ広場」が二強でした。

 

2007年の「たまごかけごはんなかま」での食事。

たまごかけごはん専門店だけあってたしかに卵が美味かった! 副菜を冷蔵庫から自分で選ぶ形式だったような。

 

眺めるだけで心躍るメニュー。「たま定」ゲシュタルト崩壊する!!!

 

「ポポロ広場」は、「80年代の若者向けの面白喫茶店」みたいな感じで、「別れても好きな人パフェ」とか「有楽町で逢いましょうパフェ」とかがあり(今思えばネーミングに時代を感じる)、子供の頃から前を通るたびにそれらを見ては「別れても好きな人パフェ~~!!」と友達とキャッキャするのが恒例でした。初めて中に入ったのは大人に入ってから。「ついにあの店に~~」と思ってわくわくしたな~~。

 

たぶん2000年頃の写真(変なスカート着用)。

ショーケース内にでかいパフェの存在が窺えますが、残念ながら店内での写真がなく何を食べたかは不明。

 

ポポロ広場は比較的最近ネットで少し話題になっているのを見まして、そのときはパフェのネーミングが今風になっていた気がします。それを見て、また行きたいな~と思っていたのでしたが。いずれのお店も検索で出てこないので、移転でなく閉店されたのでしょう。「なかま」という名前のお店は近くに居酒屋があったのを見つけたけれど、無関係なのかな~。

 

■ 藤森ダイエーとローズセンター(だったところ)

藤森ダイエーが跡形もなく無くなってしまったことはとうに知っているのですが、無いと分かっているのについつい跡地を尋ねてしまいます。

ダイエーとローズセンターの思い出については、7年前のブログにも書いております。

そうそう、このとき久々に訪れた藤森のあまりの変貌ぶりにショックを受けたのでした。このときのブログにも書いているので繰り返しになってしまいますが、藤森ダイエーは中学の頃(すなわち90年代前半)ナメリらと塾をサボってはしけこんだ思い出の地。ダイエーの入口からまっすぐつながっていた商店街が藤森ローズセンターで、小さな店がいくつか並んでいるだけの短い商店街ではあったのですが、屋根があり西洋のプロムナードみたくなっていて、通路の真ん中に水が流れておりその周囲にテーブルと椅子が置かれていたのがとてもおしゃれに思えて気に入っていたのでした(当時で既に「レトロなおしゃれ」感でしたが)。

そこでの思い出といえば、塾サボリ中学生特有のくだらない思い出ばかりではありますが、私の記憶の中の藤森は輝いているのです。かつての個人商店だったところはすべて、ダイソーマックスバリュがぶち抜きで占領しておりいかにも2020年代の風景という感じに……。大手筋から玩具屋さんが引っ越してこられたのが、唯一新しいニュースでしょうか。

 

当時の空気を伝える(?)注意看板

f:id:kamemochi:20240629170308j:image

 

ローズセンターから旧ダイエー側に抜けたところ。現在の奥のマンションがある場所に、かつてダイエーは建っていたのでした。

f:id:kamemochi:20240629170315j:image

 

あんなに好きだったローズセンターなのに、過去の写真は2枚しか見つかりませんでした。しかも、商店街そのものの写真は一枚もありません。デジカメ・スマホ以前はそもそも日常風景を写真に撮る習慣がなかったし、永遠に続く光景だと思っていたので写真を撮る必要も感じなかったのでしょう。水が流れて人がたくさんいた当時の写真、どこかに無いかなア。

 

2007年。めっちゃイイ看板! この時点でお店がどれくらい残っていたかは覚えていませんが、服屋さんらしきお店が写り込んでいますね。

 

1991、2年頃。まさに中学生のときの写真。これはローズセンターをダイエーとは逆側に抜けたところでしょうか。

 

ところで、最近街に出るたびに「変わってしまった、街がつまんなくなった」とブツブツ言うのがお決まりになっていますが、これって実際に世間がつまんなくなったのか自分が年を取っただけなのかどっちなんでしょう。多様な個人商店や街の余白のようなものがなくなって、大資本と同じようなチェーンと管理された場所ばかりになってしまった街を「つまらん」と感じてしまうわけですが、若い人にはダイソーマクドナルドもスリコも輝いているのかもしれないし。実際、私が若い頃も、古い喫茶店からスターバックスへ、個人のレコード屋からJEUGIAを経てタワーレコードへ、などと変わりつつある時代だったわけですが、それらは新しくてキラキラしたものに感じられたし(それが仇となりこの現状に至っているわけですが)、おじいちゃんやおばあちゃんは「最近のもんのことは分からん」とブツブツ言っていたものなあ。

 

ちなみにダイエーの写真は、2006年の写真が残っていました。

父の何がしか必要なものを買うのについていき、ドムドムでソフトクリームを奢ったことが記録されていました。このドムドムも塾サボリ御用達ドムドムでしたが、大人になってからも、しかも父と訪れていたなんて、今回振り返るまですっかり忘れていました。たぶんこれが藤森ダイエードムドムを訪れた最後でしょう。

 

 

■ カラオケぴーたあぱんが!!

入ったことはないんですが、2017年に藤森を訪れたときは「カラオケスタジオぴーたあぱん」が健在で「うおおおお!!」と思ったものでした。

 

「ぴーたあぱん」という平仮名遣いとカラフルなロゴがなんともたまらない!!

いつからあった店かは正確には覚えていません。私が中学生頃(90年代前半)に京都にもカラオケボックスが増殖し始めた記憶があるので、これもその頃にできたものかもしれません。その頃のカラオケボックスはまだお高かったのでした。たしか安くて1時間3000円程度。塾サボリ時のわれわれは、いつも腹ペコなうえに数百円しかお金を所有していなかったため、カラオケボックスは遠い憧れでした。その時代のカラオケボックスの雰囲気を残しているお店が、未だ……!!と感動していたのですが……

 

今回ついに、ビッグエコーになっていました!!(涙)

f:id:kamemochi:20240629170310j:image

 

うーん……悲しいが入ったこともないので悲しむ立場でもないような。建物は変わらずかな。この2階の感じとか、いかにも昔流行ったおしゃれ建築って感じで好きなやつです!!


f:id:kamemochi:20240629170313j:image

カラオケぴーたあぱんの向かいのTSUTAYAも無くなっていました。TSUTAYA大量閉店の時代なのでしょうがないのでしょう。レンタルビデオ・CD屋も、私が中学生の頃、90年代前半に増殖し始めたのでした。当初は近所の小さなレンタルビデオ屋によく通っていました。オーナーとバイトの学生で回している雑然とした店で、レンタル以外にも謎の雑貨の販売とかしていて、品数は多くないが近所の人はみんなそこに通っていたのでした。そのうち、TSUTAYAの大きな店舗が少し遠くにできました。豊富な品揃えと整然とした管理はキラキラと私たちを惹きつけました。やがてTSUTAYAが増殖し、昔からあった小さな店のほうは潰れました。今やそのTSUTAYAも大量閉店の時代であるとは、めぐるめぐるよ時代はめぐる、って感じです。TSUTAYA跡はそのまま書店になっていました。


■ これまでの科学センター

これまでの科学センターの写真も出てきたので置いておきます。

2007年。そうそう! ヒヨコの孵化を見られるコーナーがあったのでした!



このコーナーは子どもの頃からあって、孵化したヒヨコは申し出るともらい受けることができ、ヒヨコ予約者の名前が孵化器の横に書かれていた記憶があります。私はもらったことないです。今回はこのコーナーはなくなっていました。

 

このときもやはり、オオゴマダラの蛹を見ていたようです。いつ見てもきれい。

 

これはいつの写真か不明……

チョウの家に置かれていた、説明用のアゲハ幼虫巨大模型なのですが、これが好きで好きで、なんならちょっと欲しくて、一時期これを見にチョウの家に行っていたようなところもありました。今回見当たらなかったけれど、どこかに片付けられていたのでしょうか。