5月の風の犬を撫でに行こう【犬の思い出シリーズ】

すっかり春から晩春になり初夏になりました。私は5月に入るなり熱中症に罹りました(ダメ)。

しかし、半袖一枚で過ごせてときどき少し肌寒い、くらいのこの季節が私は一番好きであります(もこもこしたりベタベタしたりしないので)。いつまでもこのくらいの気候が続いてくれるといいのになと思ってしまいます。そして5月は、犬との思い出が思い出されます。いや季節が変わるたびに「○月は犬を思い出す」と言っている気がするので要は常に犬を思い出しているのでしょうが、とりわけ快活なお散歩の思い出があるのは5月かもしれません。

 

新緑の川のまめ子。知らない犬さんとご挨拶しました。この犬さんは今も元気かな。

f:id:kamemochi:20200515092857j:plain

 

 

緑茂る原っぱにもよくいきました。5月の原っぱは緑の中にいろんなお花が咲いてきれいですよね。

シロツメクサとまめ子。まめ子が意外とお花が似合う犬だったと思います。妹と「天使~!!」と言いながら撮った写真です。珍しくおすまし。

f:id:kamemochi:20200515092920j:plain

 

ベンチ上の私とまめ子。腹を……もにゅっとしているのがお分かりでしょうか。

f:id:kamemochi:20200515093010j:plain

 

当のまめ子。神妙な顔で腹をもまれています。

f:id:kamemochi:20200515093042j:plain

 

犬の腹、またもみたいよう。道で遭ったお犬さんをときどきちょろっと触らせてもらうことはあっても、他人(他犬)はなかなか短時間では腹をもませるまでに気を許してくれません。腹もみはまさに、犬と暮らす者の特権という感じがしますね。

 

まめ子はよく散歩中に転がる犬でしたが、最も気持ちよさそうに転がっていたのはこの季節だと思います。

初夏の熱に疲れたようにゴロンと横たわり、晩春の風に撫でられていつしかすやすやと目を閉じ始めるのでした。人間も横で一緒に寝ることもありましたっけ。

 

2008年、琵琶湖沿いの公園で。犬がひらたくなって寝る姿はなぜこんなに可愛いのでしょうか。

f:id:kamemochi:20200515093626j:plain

 

 

そんな外寝歴の中で、最も美しく、天使のように眠っていたのはこのときでしょう。

これも琵琶湖沿いの公園、2013年の写真です。ちょっとした森を散策して、人間たちが草の上に腰を下ろすと、まめ子もその横にぺったり横たわり、まもなくすうすうと寝息を立て始めたのでした。

f:id:kamemochi:20200515094036j:plain


2013年冬に、まめ子は一度倒れて生還したので、この写真はそれからしばらく経った頃ですが、陽だまりの中あまりにも気持ちよさそうに寝息を立てる姿に、母が「このまま目を覚まさへんかったとしても、もう起こさんといてやろうな、このまま死なせてやろうな」とか縁起でもないことを言い出すほどでした。