また明日


昨日わたくしの誕生日だったのですが、朝からまめ子騒動でもうまめまめでした。

朝、妹に 「まめが!変!」 と起こされ飛び起き階下へ駆け下りたらば、まめ子がふにゃふにゃと土間に横たわりぐったりとした様子。自力で立てないし、吠えもしない。
これまでも何度か調子を悪くしたことはありますが、これまでに見たことのない異変です。
体が冷えているのでとりあえず毛布でくるみ、一家総出で犬なで。動物病院の開くのを待つまでの時間が長かった……。
病院の待合室でも、抱っこされたまま元気のないまめ子。好物(注:猫)を前にして普段なら大興奮のはずなのですが。その後いろいろな検査をされたのですが、犬がわけわからんで色々されてるのは、見てるのがつらいですね。。 子供の頃私がしんどいと親が「変わってやりたい」と言うのをふしぎな気持ちで聞いていましたが、こんな気持ちだったのかー。
お注射を打ってもらい、とりあえず家に帰ったものの、依然足は立たず、半身が緊張したように固まって一定方向にしか体を動かせない状態 (いわゆる半身不随のような状態)。えさも口にしないし、ひとりでお水を飲むこともできません。
ふだんならお昼寝の時間ですが、興奮しているのか寝ることもできません。おめめは充血して真赤。そうだよね、突然こんなふうになってまめ子がいちばんびっくりしてるよね。
前日までふつうに元気だったのに(ぐむりもしてたのに)、まめー!!


と思っていたところ、なんと夜、家族が納豆を取り出したところ、それまで一方向にしか向けなかった首が、まっすぐ前を――納豆のほうを、向いた!!
そして夕食を食べ始めたところ、なんと、それまでへたっていたのが、立ち上がり歩いた!
そしておねだり→ミルクを飲んだっ!!

このまま要介護犬になるのか?と思っていたのに、食欲の神がまめ子を救った……!



ちなみにこの騒動で家族は一同わたしが誕生日を迎えたことに気付かず、そのまま誕生日が終わるところやったのでしたが、このあたりでやっと祝いモードに。
というわけでひとつ年をとったわけですが、まめ子が元気になるならもうひとつ年をとってもいい!



つかれたのか、おやすみのまめ子。ずっと寝てなかったものね。






一夜明けて今朝。起きて様子を見に行くと、まめ子は多少よたよたしていたもののふつうに歩いており、なんと段差ものぼっていました! そしてわうわう吠えてえさを要求しました。
昨日はもうあかんかとおもったのに…、たいした犬です!!

その後、ふたたび病院に連れていきました。昨日は毛布にくるんでだっこして診察室に入ったのに、今日はちゃんと歩いて入れたのでした。
昨日のことははっきり理由はわからないが、神経の炎症かもしれないし、加齢により心臓が弱くなっているのでそれが原因かもしれない、とのこと。お薬を二種類もらいました。
そうか、まめ子、いつのまにか年をとっていたんだね。カルテをふと見ると、初めてまめ子を連れてきたときに私が記入した問診表が目に留まり、「3ヶ月前に拾った犬です」と記されていました。まめ子との出会いからもう7年あまりも経つのだねえ……
だが! しみじみなどせーへんのや!

生きてる限り老いや病は避けられないことだが、まだまだ元気ないやしんぼ犬でいてほしい!
犬の老化が人間より極端に速いことに関しては神をクズやと思うことに変わりはないが、であれば、まめ子には熟女(熟犬)の先輩としてすてきな老い方を見せてほしいものです。
とりあえず今は、昨日よりはずいぶん快復しました。おさんぽにいき、自力排泄&におい嗅ぎ&拾い食い(+叱られ)の三点セットメニューもこなしました。多少足どりはふらふらしているものの昨日の状態を思えば驚異の回復です。このまま良くなっておくれー!


診察され犬。



診察直後。すっかり元気。



夕方のおさんぽ。




ところで今回緊迫の中で唯一なごんだのは、獣医さんの発言でした。
いつもの先生でなく、初めての先生だったのですが、まめ子の顔を見ながらひとこと、

「神経から来る筋肉の変化で顔つきが変わってしまう子がいるんですが、この犬は、もともと……あのー、なんというか、そのー、……こういった………情けない顔…… なんですか?」

はい、もともと情けない顔です、とお答えしました…。