ねここんにゃくの謎(途中報告)

大東市、JR住道駅の前、寝屋川沿いに、謎の壁画があります。

 

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最初前を通ったときは、単なる空きスペースか長方形の掲示板だと思っていったん自転車で通り過ぎたのですが、ふとタイトルらしきものが書かれているのが目に入り、引き返して確認したところ、

「ねここんにゃくのししそんぞん――みどり」

!?!????????

これ全体が絵画作品なのか! しかしこれは一体……?

 

 

 

 

写真では分かりにくいかもしれませんが、高い護岸沿いのかなり大きなスペースです。誰が・なぜ、こんな大きなスペースを使ってこのような前衛的(?)な作品を? ってかこれは一体何もの?? 「ねここんにゃく」とは? さらにその「ししそんぞん」とは?? 作者は何者??

 

……気になって何度もネットで検索しましたが、これが全然ヒットしないのです。今どき、このネット社会でこんなにヒットしない語句があるのかってくらいヒットしません。10年以上前の2ちゃんねるの書き込みが1件と、ツイッターでのツイートが2、3件のみで、いずれもおそらく地元の人による「あの絵はなんなのか分からない」という主旨で、それ以上の情報は得られず……。住道が地元の知人も特に何も知らないとの由。

 

こうなると気になって気になって、ねここんにゃくとは何なのか、そのししそんぞんとは、「みどり」とはなんなのか、ねこなのかこんにゃくなのか、なぜおまえはここに……と、ねここんにゃくのことが片時も頭を離れず、(この忙しいときになんやねんと思われたかもしれませんが)大東市に問い合わせをすることにしました。

大東市の方は(おそらく)お忙しいにもかかわらず丁寧なお返事を下さいました。例の壁画は昭和60年頃大阪府によって設置されたものであること、したがって詳細について大東市には情報がないということ。

よって次は、(この忙しいときになんやねんと思われたかもしれませんが)大阪府河川室に問い合わせをしました。こちらも担当の方がわざわざ電話でお返事をくださいました! こんなことで府の方からお電話をもらうとは……。ともかくそれにより、以下の情報が得られました。

 

・壁画は、昭和60年、「寝屋川・恩智川堤防壁面キャンパス企画」として公募したもの。

・当時の審査委員は高橋亨氏(大阪芸術大学)。

・作者の「正木純子」氏は、当時の肩書は「セラピスト・遊戯療法」。

(※以上電話内容をメモしたものなので文責はわたくし)

 

急に無性に気になり始めた作品でしたが、作者の方の肩書が、「遊戯療法」が専門(?)という、自分の興味関心に近いところであったので面白く思いました。

肝心の、「どういうプロセスでこの絵が選ばれたのか」「どういう意味が込められた作品なのか」などの謎については、府の方も分からないとのことでした。

しかし、公募企画の時期と名前がはっきりしたので、当時の記事等を調べてみれば経緯が分かるかもしれません。また作者の方についても、ネットではやはり情報を見つけられず現役で活動しておられるのかどうか等も分からなかったのですが、もしかしたらこの方のインタビューが掲載されている?と思われる書籍を見つけました。現在、コロナのアレで図書館が閉館中ですが、図書館が開けばもうちょっと調べてみたいと思っています。或いはもし、何か情報をご存知の方がいらっしゃればご教示ください。

(突然の変な問い合わせにご対応くださった大東市大阪府の方、大変ありがとうございました。)