台北ローカル線犬猫めぐりの旅――青桐編+α

(これまでの犬猫はこちらです→ 猴硐編(1) 猴硐編(2) 十份編(1) 十份編(2)


12:47に十份を出、13:14、平渓線終点の青桐へ着。この区間も15元でした。

青桐はのんびりした田舎の駅という感じ。
1929年に建てられた木造駅舎だそうです。
日本語の琺瑯看板(今でもしばしば見かける「〒」のやつとか)があり、日本の田舎に来たような既視感を覚えました。このあたりには、日本統治時代の日本人集落があったのだそうです。



ここにも、お願いごとを書いた竹筒がたくさんぶら下げられています。


炭鉱夫の像にもびっしり。


線路の上にもびっしり!?



駅の隣には「鐵道文物館」というプチ博物館があり、古い鉄道グッズなどがあるというので愉しみにしていたのですが、お休み!
台湾のローカル線終点まで来て!閉店力を発揮!!


ショーケース越しに古い切符やプレート(久里浜行?)が見えたので写真だけ撮ってきました。


文物館のショップ前。この車掌さんキャラみたいな人形がいろんなところにありました。
左側のポストに「重振革命精神」の文字があるのが気になります。
(母撮影の写真は基本的に指が映り込んでいます。)


てんとうむしもいた。


この駅では、次の電車が来るまでの1時間ぷらぷらとのんびり過ごすことにしました。
少し歩いてみると、駅前には商店が並んでいますが、その周囲は郊外で自然が広がっているようでした。
商店街の端っこでおばあさんに、「日本人?」と声をかけられ、何か売りつけられるのか?と身構えると、「あなた髪長いね、キレイね」。日本語教育を受けた世代の人で、日本人を見てちょっと話しかけてみたくなった模様。個人対個人としては気にすることではないとはいえ、旧宗主国の者が旅行に来るのはいつも、少し複雑な気持ちになります。
おばあさんは 「今日、明日は台湾は晴れ、あさっては雨」 と教えてくれはりました (その後おばあさん予報は的中)。


おなかが空いたので「竹筒飯」なるものを屋台で購入。60元。
薄く味付けされたごはんが竹筒にほんわり入っててうままー!





さて、そんな感じで駅前をうろうろしていると、キター! 犬! 目元がやや情けなくてまめ子似!


クールな風貌なのに、飼い主さんが来るとその後をててて…と追いかけていて可愛かったです。
駅前で飲み食いしているたくさんの人の中を、するするとしなやかに走り抜けていました。

こちらにはおしっこ犬あり。



「情人橋」という吊り橋を渡ってみました。その名の通り恋人たちが竹筒を結び付けていました。


南国の樹に、カラフルな竹筒の紐。


なんかお願い事っぽいやつが燃えていました……



うろうろしてると、先ほどのおしっこ犬と再会。
こちらに歩いてきます。



この犬、体色も、眉間が黒いところも、垂れ耳なところも、昔に親戚が飼っていた犬によく似ていて、懐かしい人が異国で甦っていたようなふしぎな気分になり、しばらくぽやーっとしてしまいました。



目が合ったので、こちらへ来てくれるのか…?と思いきやスルーしてゆく犬。





勝手に線路に入ってゆく犬……




またおしっこしてました……



こちらにも線路内立入犬(+立入人々)が! 自由!!


先ほどのクール犬も再登場。


この子もおしっこ。(女の子だったのだね。)



ローカル線沿いで会った犬々、みな自立して毅然としてのんびりして可愛くて最高でした。
親戚犬に似た犬に会ったときは、「ここは懐かしい犬たちが集う楽園……」的な妄想までしてしまいました。
またすぐにでも会いに行きたい気持ちです。
以下、他のスポットで逢った犬写真もupしておきますね。


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この後、青桐から瑞芳まで出(1時間、45元)、九份に行ったところ、えらい人出であんまりいぬいぬできなかったのですが、なんとか出会えたナイス犬たちです。ふわふわ〜〜






写真は撮れなかったのですが、九份では、4年前に会った犬にもばったり会えてうれしかったです! 異国の地の犬よ〜〜!! 4年間元気にしてたんだね!


この子は迪化街の市場で会った犬。シュッと走り抜けていきました。
日本では「歩いてたら不意に犬が走っていく」ということがなかなかないので、いちいち「犬!?」と驚いてしまいます。



原住民主題公園にて大きな犬。大きな犬なんですが、段差を越えそびれ、飼い主さんとはぐれて「きゅーん、きゅーん」と情けない声で鳴いていました。その後飼い主さんと感動の再会。