年末縁切り絵馬今頃放出
去年の12月にですね、友人たちと、縁切り神社・安井金比羅宮に行ったのでございます。
その友人たちの中に、当時つきあい始めてしばらく経った頃のカップルがおり、「だ、大丈夫やろか……」 と言いながら訪問したのでありましたが、この度!そのカップルの婚約が成立したようですので、厄落としの意を込めまして、呪……祝いの絵馬を大放出したいと思います。
では、いってみます (c:桃寿
■ ジャブ
まずは軽いジャブから。
まあ、よくあるパターンの絵馬です。
ただこれ、同一人物による絵馬が複数あったのが怖かったです。(この列はすべて腐れ女絵馬でした。)
これもよくあるパターン。
「挙げるときりがない」 と言いながら、書いているうちに内容・筆圧ともにエスカレートしていったらしい様がリアルです。
職場での縁切りも黄金パターンですが、「同期一同」というのが新しいですね。
それにしても 「おつぼね」 ってけっこう息の長い言葉ですねー。いやだなあ……
こちらも職場の縁切り。
これは、左右に書かれた 「ピチピチ いなくなれ!」「ピチピチ どっかいけ!」 がリズム感あっていーですね。何故ピチピチ……。
このあたりはまだまだ序の口です。
次は、複雑な事情がありそうなやつ、行ってみます。
■ 複雑な事情
これは……???
「■■くんと結婚できますように。●●ちゃんとつきあえますように。」
■■くんも●●ちゃんもいずれも男性だと思われます。絵馬主は女性。
一方の男とは夫婦として、一方の男とは恋人として、うまいことやっていきたい、というお願いなのでしょうか??
個人的に、こうした、勝手な欲望をストレートに表わす人は大好きです。
次はエロじじい。
大変そうです。 警察に捕まる事態を起こす前に、なんとかなるといいですね……。
性的いやがらせ(セクハラ)の次は、霊的いやがらせ(スピハラ)。
■ 切実
切実、っていうか私が個人的に共感したもの。
「ぐるぐる思考」と縁を切りたいというのはよく分かるなあ!
でもこの文章が既にもうぐるぐるしてるっぽい。
こちらは切ないですね。
その人と縁を切りたいというのでなく、その人への執着と縁を切りたいという気持ち、これもよく解ります。
しんみりしたので、箸休めに変わり種を二件。
■ 変わり種
チケット取れるといいね…
ファンの世界もいろいろあるようです。
■ 今回のMHE(最もひどい絵馬)
では! 今回最も輝いていた(悪い意味で)ものを三点、紹介したいと思います。
ここから先は閲覧注意です。
まずはこれ。これもシリーズ物ですが、何度見ても怖い…。
おわかりでしょうか。
中央に二人の人物名が書かれており、その二人の名の背後に、相合い傘のごとく何か書かれている 「死」 の文字! という新趣向です。
修正の所為で分かりにくくなってしまっているのが残念ですが、まず人物名に目がいきますので、最初は背後の 「死」 に気づかないのですよね。そしてちょっと離れたのちに、 「はっ!!」 となったときの恐怖よ……
あと、誤字が多いのも、いかにも情念に任せて書いた縁切り絵馬っぽさが出ていてよいですね。
・ 早く→速く
・ 一刻→一刻も
・ 緑→縁
など。
「滋賀県」の「賀」と「県」が合体しているのも新しいです。省エネですね。
そして……今回の最イヤ絵馬!
以前に、縁切り神社でもっとも恐ろしいのは「お母さん絵馬」だという話を書きましたが、これもその一種です。
こちらは何と、写真付きという新趣向!!
男の母が、息子と息子の彼女の縁切りを願いそのお礼参り、という絵馬ですが、なんと生々しい!
写真はおそらく、息子と彼女が一緒に写っていたものを切り抜いたのだと思われます。
(勿論実物は修正なし。)
さらに裏面↓にも、なんともイヤーな気分にさせる文言が……。
この破壊力! これこそ安井金比羅宮……!
かなりライフポイントを奪われたところで、これに〆てもらいたいと思います。
清々しいまでの拒否! もう何も言うことはございません。
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過去の絵馬記事
縁切り絵馬・秋の収穫祭 http://yaplog.jp/maternise/archive/670
絵馬蔵出し(4) http://yaplog.jp/maternise/archive/440
絵馬蔵出し(3) http://yaplog.jp/maternise/archive/439
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