スリッツを観たこと、など

Slits のアリ・アップが亡くなったそうです。
まだ40代。早すぎるように思います。
http://www.johnlydon.com/jltalk.html#Arianna


Slits のアルバムは、『Cut』しかまともに聴いてないのですが、『Cut』は大好きです。





びよーんと変な音で、やりたいようにやってて、なんてじゆうだ!とおもったのでした。かつ、マッチョではなくエンパワメンティヴだ。こんなふうにやっていいのか!と思った人や、自分もできる!と思ったガールズは、たくさんいたのでしょう。
feminist punk icon と誰か表現していたけど、ほんとにそうだったのだろうなあ。

Slits は、3年前に日本に来たときに、心斎橋でみたのですが、すごくたのしかった。
特に、アリのチャーミングなパフォーマンスがすばらしかったのでした。
関西弁で喋ったり客をステージに上げて「New town」を歌わせたりのサーヴィス精神。
長い髪の毛をぐるんぐるん振り回す(萌えキャラのような)パフォーマンスや、尻を振ったり股間を強調してみせたりするアクションに、おう、エロカッコイイてうのはこういうのを言うんやで、と感銘を受けたものです。


ブルーのぴちぴちラメラメしたミニスカート(大阪で買うたんですか?と訊きたくなるような強烈な色)を、胸のとこまでずり上げてチューブトップのようにしたり振り回したりしながら歌う。
髪にもきらきらした飾りをのっけたアリさんは、お姫様のようでもあり、大阪のおばちゃんのようでもあり、こんなおばちゃんになりたい、とおもったのだった。
その日は「Grapevine」を演奏しなかったので、またいつか聴きたいなーとおもってたんですが。


あと思い出としては、その日、わたしはなぜか電車の中で、履いてたホットパンツの前ボタンをどっかに落としてしまい、パンツずり下がり気味で、これライブ中に脱げたらあまりにもスリッツやな、と心配してたのだが、そんな心配も忘れるくらいたのしかった。
(結局パンツは脱げませんでした。)


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また、私事ですが、っていうかこのブログはすべて私事なのだが、今日は、わたしの遠い親戚が亡くなったという報も聞き、驚きました。
血縁的には遠い親戚なのですが、よく会う人だったので。そして、つい何日か前に、元気そうな姿で我が家に遊びに来たばかりであったので、あれが最後だったのかと思うと不思議な気分です。
今後、次第に、「ああ、あれが最後だったのか」と思うことが増えてゆくのでしょう。仕方ないことではあるけれど。