工作の秋です。
役に立つものと役に立たないものを作りました。
(1)ちっこい棚
ぜんぜんたいしたものではないんですが、ちっこい棚を作りました~~。可愛い!!
枕元に散乱していた本たちを収納したくて自作しました。去年、思い切ってでかい棚を作ってみたのですが、そうしたところ、大変は大変ではあるが市販の組み立て家具を買うよりストレスが少ないことが分かり(説明文が分からないとか部材が不良品とかに悩まされなくて済むし好きなサイズで作れる、自作棚愛好家になったのでした。
さらに、以前買った組立式本棚の横板が余っていたので、それらをなんとかしたいと思い。
コレです(コレの中板がまだいっぱいある!)
四面にコレの板を使い、中板と背板のベニヤのみホームセンターで買いました。L字金具で要所を留めて完成。この板は中がスカスカで加工に適してないようで、最初はグラグラしましたが、側面を他の組立家具の余り部材であったI字で留めると安定しました。ちょっと不格好でありますが、自分で作ったというだけで愛着が湧いて幸せであります。
こんな感じで設置しました。
歳時記のセットを置いてうれしい(俳句は作れないけど最近草とか鳥とかの名前を覚えたいと思い始めた)。あと可愛いものを飾ろうと思い、閉業セールのときに買って死蔵していたスイマーグッズをここに置きました。
日の目を見たスイマーのものたち
ちなみに、上の写真で、新本棚の横に並んでいるちび本棚も、中学生のときに夏休みの技術家庭科の宿題で作ったものです。気に入って、当時からずっと使っています。といっても私は工作とか苦手だったので、ほとんど親が作った記憶がありますが……。側面のお花の絵だけは自分で描きました。なんでこの花描いたんやろ。
この本棚には思い出があります。母と一緒に近所の材木屋さんに木を買いに行ったのです(まだホームセンターとかあんまり無い頃でした)。当時お小遣いで自分で文庫本など買い始めた頃であったので、それを並べたかったのです。このとき、材木屋のおじさんが、子どもの工作なんぞのことに親身に相談に乗ってくれてとても有難かったのです。ノープランで行った私に対し、「本が好きなんだね」と言いつつ文庫本は高さが何cmだから全体を何cmにして……とちゃんとした設計図も描いてくれて、どの木が良いかも真剣に選んでくれました。無口だけど優しい高倉健のようなおじさんで、私も母も好感を持ちました。おじさんは病気の奥さんの看病に献身している人でもあり、母などは「あんな感じのええ男の人もいはるんやなあ」と感心しておりました。当時のおっさんってまだまだ偉そうで横暴なやつが多かったですし。しかし数年後、おじさんは、病身の奥さんのいる家に愛人を連れて住まわせていたことが分かり、近所は騒然となりました。おじさん、おじさんの選んでくれた板はまだ我が家で生きていますよ。(思い出・完)
(2)タイルのなんかきれいなやつ
夏に名古屋に行くことがあり、INAXのミュージアムに行きました。いくつかの棟のうちタイル美術館では、世界のさまざまなタイルが展示されていて楽しかったです。
売店で、自分でタイルを配置して飾りを作れるキットがあったのでなんとなく買ってみました。さまざまな色の小さなタイルが入った桶から、コップ一杯分選んで買えます。好きな色ばかり選んでもよし適当に買ってもよしですが、私は適当に買いました。
いろんな色のタイルから、好きなものを選んで並べていきます。
特にお手本があるわけでないので、何をどう並べてもいいんですが、どのタイルをどこに配置しようかと真剣に頭を悩ませている自分がおり、没頭するうちになんかスッキリしてくる効果を感じました。ふだんあんましない頭の使い方なのがなんかいいんでしょかね。ちょっと作業療法的というか。色の配置ってセラピー的な効果ありますね。
これとこれで最後まで悩んだりしました。違いが分かりますでしょうか…
配置したタイルを接着剤で土台に貼り終わると、その間にセメントを流します。
セメントを溶かして流し均す作業も愉しいです。セメントは最初なかなか水に溶けず気泡がたくさんできるんですが、急にとろとろし始めます。INAXミュージアムには泥遊びコーナーもあるようですが、泥遊びもまた癒し効果がありますね。
セメントとタイルが余ったので、お菓子の缶(昔にあねにもらったオシャレお菓子が入っていた)に埋め込みました。
一日ほど乾燥。缶入りのやつはセメント量が多いためなかなか乾かず(使えなくなったイヤリングもついでに埋めました)。
乾燥したら、タイルに付着したセメント粉を払い磨いて完成。窓辺に飾ってみました。
特に何ということもない飾りですが、なんか心和んだのでまた作りたい。