興味のもてないパイロン(わたしにとってパイロンとは何か)


さまざまなパイロンを紹介してきた当ブログですが、「これをパイロンに含めるか?」 というのはひとつの大問題でありました。
コレというのは、店舗や施設の前などでよく見かけるコレです。




【採取地:京都市上京区



これまでこんなモノこんなモノパイロンカテゴリで紹介してきましたし、また、こんな状態になったやつと比べれば、立派にパイロンとしての役割を果たしている、文句のつけようのないパイロンなのですが、個人的にはどーしてかこれを、パイロンとして紹介する気が起きない、つまり魅力を感じないのですよね!
そして、果たしてそれはなぜか?と考えてみましたらば、「わたしにとってパイロンとは何か」ということが見えてまいりました。


わたしがパイロンに興味をもったのはそもそも、彼らが至る所に存在していながら、あまり誰にも気にされていない、という点からでした。
身近な存在でありながら、その発祥も分布も不明。
そして、概して粗雑に扱われがちな彼ら。当ブログで紹介してきた一連の虐待パイロンが示すように、蹴られたり倒されたり原型を留めぬまでに破損されまくったり。
一方で、そんな中、ちゃんと構われてるパイロン(たとえばおしゃれパイロン)や、本来の用途以外/以上のものに変化を遂げたパイロン(たとえばコミュニケーションツールになりえたパイロン)を目にすると、はっとするわけですねー。

つまり……わたしが好きなのはパイロンのそうしたはかなさや、或いは人の手によって如何にも変容されてしまうところなのであって、よって、上画像のごときパイロンは、なんといいますかパイロンとしては、存在が堅牢過ぎるのです! パイロンとしての用途(駐禁)以外に使われることもこれ以上に変化させられることもなく、しっかり存在しすぎているのです!
だがわたしは、そうではないパイロンをこそ愛するのです。
以上、わたしのパイ論でした。