10歳シリーズを再読する会(続)

小学生の頃に読んでいた児童文学のシリーズ、「10歳」シリーズについて先日書きました。

『さやか10歳』『あゆみ10歳』『レミ10歳』……子供の頃愛読したそれらを読み返すと、ああここが衝撃的やった、とか、これに憧れたものよなあ、とかいろいろ思い出されて面白く、その影響の大きさに驚いたのでしたが、当時読んでいなかった作品もいくつかあることが分かり、これを機会にそれらも古本で買ったり図書館で借りたりして読んでみました。よって、タイトルに再読と書きましたが今回は、「初めて読んだ作品&読んだかもしれないがあまり覚えてない作品」ばかりです。前回は順不同でしたが、今回は刊行年順で。

 

■『ジュン10歳 ちょっと初恋』

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これはたぶん当時読んだはず。ジュンが「男みたいな名前」とからかわれるところや、転校生の憂鬱を語るところなど断片的に記憶に残っています。1986年刊行の、シリーズ2作目です。

 

ジュンは転勤を繰り返す親に連れられ、両親の故郷である東京の小学校に転校してきます。物珍しい目で見られる、幼馴染がいない、という転校生の孤独が身に沁みているジュンは、色白で華奢で、言いたいことを言えないタイプの女の子。一作目のさやかちゃんにちょっと似たタイプですね。そんなジュンに、転校先の学校で気になる男の子が現れる――というお話です。男の子くんがバケツ持ってくれただけで周囲の子に揶揄われまくるところがリアルだなあ、小学校ってこうだった~~!!イヤだった!

その少年・友晴くんは、ニヒルで近寄りがたく、つきまとう女子を一喝したかと思えば、突然自分の好きなバイクの話をジュンにノンブレスで語り出し(3ページにわたり友晴くんの台詞が続く)、今見れば、どこがいいんだよ……という感じもしますが、でも彼も小学4年生なんですよね。挿絵の友晴くんの顔は、ちょっと劇画タッチのイケメンに描かれていますが、身体つきは少年らしい体型に描かれています。子供時代に読んだときは「大人びた素敵な男の子」像として捉えていたのだろうなあ。彼がジュンに「かわいい」という胸キュンシーンがあるのですが、見た目やなんかを誉めるんでなく「名まえがかわいい」という誉め方がいい。

 

 

■ 『みか10歳 すてきなすてきなスイミング』

これは読んだかなあ? 1987年刊行。タイトル通りスイミングに通う女の子たちのお話。自分もスイミングに通っていたので、冒頭の、

「天まどから虹いろの光がこぼれてくる。/あ、きれい。/とってもきれい。/プールの水面に光の輪がひろがって、カットグラスみたいにかがやいている。/水に背中をあずけて、からだじゅうのちからをぬいて、フワフワ、ユラユラゆられているのは、なんともいえない、いい気ぶん」

なんてフレーズ、当時読んでたら絶対、「そんなええもんやないけど……」と思いつつ水泳中の自分と重ねてうっとりしたことでしょう。

 

本作の主人公みかは、さやかやジュンとは逆タイプ。思ったらすぐに行動する素直で元気な子。他の登場人物は、一緒にスイミングに通う仲間たち、かっこいいけどときに厳しい夏海コーチ、素敵な年上の男の子、同い年なのに上級クラスにいる女の子。上級クラスの女の子は、みかたちに厭味を言い、みかたちは彼女を嫌うのですが、コーチの話を聴いたりその子の泳ぐ姿を観たりする中でみかたちの気持ちは変わってゆきます。

この「10歳シリーズ」はどの作品も、「世の中にはいろんな人がいて、自分と違う人もいるけれど、どの人にも皆わけがある」というのがテーマであるように思います。

前回、『レミ10歳』について、ストーリーよりもオシャレなディティールを楽しむ作品だった、と書きましたが、実はこれも、気に食わないやつに苛立つレミに対して親友が「いろんなひといるんだもんね」「雅恵ねえちゃんもいってたじゃない。いろんなひとがくるからおもしろいって。レミもそう思っちゃえば?」と諭す場面があったりするのでした。

 

ところで本作は、大人になってから読むと夏海コーチの言葉が沁みます。コーチは、かつて水泳選手だったがわけあって挫折したことが終盤で明かされます。「のぼりつめるのはたいへんだけど、おちはじめたら、それははやいものなのよ」。そして水泳を教えるアルバイトを始めるわけですが、「そのころからかな……じぶんの記録をのばすことだけが水泳じゃないなって思ったのは……。まったく泳げなかったひとがうまく泳げるようになったときのうれしそうな顔とか、こころからたのしそうに泳いでいるひととか……。そういうのを見て、わたしも、もういちどこういうひとたちといっしょに水泳、やりなおしてみようかなって思ったの」。10歳シリーズは少女の成長物語ですが、これは大人の物語としてもいいですね。そういえば、周囲で教育に携わっている人にもこんな人が多い気がします。

 

このシリーズはどれも頁の紙にまで凝ってます。『みか』はイルカ柄。

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■ 『すみれ10歳 ちょっぴりつらい末っ子ものがたり』

88年6月刊行。ちょっと頁あたりの字が多くなりました。前回紹介した『みお』の次の作品ですが、これ以降の作品は読んだ記憶がありません。ちょうど自分も10歳になろうとする頃。主人公たちの年齢に追いついた私は興味を失ってしまったのでしょうか?

 

その名前の通り三姉妹の話。私も三姉妹なので、当時読んでいたら印象に残っていたはずです。すみれは、まじめで小言ばかりいうけれど優しいみずきねえちゃん(長姉)と自由奔放なゆりねえちゃん(次姉)との間で悩むこともある末っ子。それにすみれのほのかな恋と、姉みずきの悩みが絡んでお話は進むのですが、なんかみんなよく分からないことでウジウジ悩んでいる!

すみれはちょっと大人ぶって姉たちにほのかな恋を打ち明けたところ、だんだん本気になってくるのですが、その話を親友の麻由子に話すと、そんな気持ちはいい加減すぎるとキレられる。更に、すみれは末っ子はつらいというけれどひとりっ子の自分には羨ましい、とキレられる。みずきはみずきで、クラスメイトが思いを寄せる男の子が自分のことを好きだと言ったせいでクラスメイトに嫉まれたことを延々と気に病んでおり、その悩みをゆりだけが知っていることに、すみれは仲間外れにされたようで悶々とする。………全員厄介だな! サバサバしたゆりねえちゃんの存在に救われます。

この作品で重要な小道具は、手作りチョコレート屋さん「チョコレート・ファクトリー」のチョコ。いちごやマスカットやさくらんぼ……フルーツにチョコをコーティングしてあるとか、親友の11歳のお誕生日に11個のチョコを贈るとか、すごくいい!

ところでこの作品は夏の予感を感じるところで終わるのですが、このシリーズ、刊行の季節と作中の季節を合わせているんですね。気づきませんでした。



■『ちあき10歳 女の子でよかったな』

私は自分の日記に初めて「女なんてイヤだ」と書いた日のことを覚えています。まさに10歳か11歳。当時の自分が読んでいたらこのタイトルにどんな感想を抱いたかしら。

ちあきは野球帽がショートパンツがトレードマークの元気な女の子です。小さい頃は「ぼうや」と呼ばれていたほど。最近、クラスの男子と女子が変に意識し合っている雰囲気になじめず、一方でどこか取り残された気持ちを抱いています。

幼馴染の勉くんとこれまでと同じに接しているのに、周囲から冷やかされたりそれでぎこちなくなったり。自分も思春期、そういう周囲の変化が深刻にイヤだったクチなので、なんか読んでて胸が痛くなってしまいました。でもこの作品では、ちあきの変化は肯定的に描かれています。ちあきと仲良しのパパは娘の変化に気づかないけれど、同じ女性であるママは娘の成長を嬉しく眺めていて「みかけは、いくらボーイッシュでも、ちあきのハートのなかみは、かなりできのいい女の子のはずだってしんじてたわ」なんて言ったり。これはママがちあきの味方であることを示す台詞だけれど、自分はこういうの言われたらイヤだったなア……。でも、ママの言うことにちあきがあっさり納得するわけではなく、「おとなの考えてることってわかんないんだから!」と反発しているところがこの作者の上手いところです。

最後は、心に芽生えた「女の子」的なものをなんとなく受け容れられたちあき。それまで言わなかったような言葉で勉くんを驚かせ、伸びすぎたショートカットが風に揺れ、「トクン」とハートが小さな音を立てて終わるのです。私は、小学校高学年の頃の、それまで元気いっぱいだった女の子たちが急に恋愛がどうとか言い出した頃のちょっと寂しい気持ちを思い出してしまいました。そうか、あの子たちの内面はこんなふうだったのかな、こんなふうに「女の子」を肯定的に受容できた子たちがああなれたんだろうな、と30年前を思い返しました。この作品は、シリーズで初めての一人称の作品かな? 88年11月刊行。

 

■ 『のぞみ10歳 だれにもいえない小さなひみつ』

1989年3月刊行。のぞみは「さやか」系の主人公。おとなしくていろんなことを気に病むタイプ。調子がよくてしっかり者の妹とは対極で、親友に「暗い」と言われて気に病んだりします。たしかに自分の子どもの頃、「暗い」って最大の貶し言葉のひとつでした。「ネアカ・ネクラ」が流行語だったのは1982年のこと、今の子たちはどうなんでしょう。

でも、人と違うところも自分の個性だからいいんだよね、というのがこのお話のテーマ。『あゆみ』や『みか』が他人の事情を認められるようになるお話であるとすると、『のぞみ』は自分を認めてやる話といえましょうか。そしてのぞみがそんな考えに至るには、やっぱり、自分と全然違う考えをもつ男の子との出会いがあります。この和也くんは「どこにでもいるような、ごくふつうの男の子」。『ジュン』や『みか』のヒーローがちょっと古風な美形に描かれていたのとは違い、イラストも素朴な感じに描かれています。男の子もいろんなタイプの子が出てきますね。

 

このシリーズの最大の魅力であるこういう描写も健在です。

「のぞみは、白とピンクの、ハート型の小さなおさとうを、ひとつずつ紅茶にいれた。ふかいバラ色の紅茶のなかに、小さなあわをたてながらしずんでいく、おさとうのかたまり。のぞみは、それをかきまぜようともせず、すこしずつとけていく、ふたつぶのおさとうを見ていた」

 

■ 『のぞみ10歳の日記 和也くんへ…』

『のぞみ』はシリーズ中唯一続編があります。前作から4か月後に刊行。すごい執筆ペースやなあ。

妹や友人と自分を比較してばかりで、自己評価の低いのぞみちゃんでしたが、この作品では、クラスの一員として野球大会での大切な役割を任されることになり、和也くんとも接近することができました。これまで「地味な係」と揶揄われながらも引き受けていた「連絡がかり」の仕事をきっちりやっていたことや、絵という特技があることで、実はクラスの皆に一目置かれていたと分かるのです。「『わたしなんて』より『わたしだって』の気もち、わすれずに」という作者あとがき、自己否定感しかない40代の今になってむしろ刺さりますな。

 

ところでこの巻は、村井香葉さんのイラストの線がずいぶんあっさりとしています。いろんな画風を使い分けられる方のようですが、何か意図があるのかな。あと、最後ののぞみちゃんの顔がタッチのみなみちゃんにそっくり……野球モノだから?

 

頁はピンク地にバラ模様。作中で出てくるのぞみの日記のデザインを模してあるのです。

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カバーの袖も可愛いよ~~。
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■『かおる10歳 くちげんかのはじまりは…』

89年12月。これはヘヴィでした。

かおるは、人の悪口を言うことを嫌うような女の子なのですが、ママから「もうすこし、ひとをおしのけてでもっていう気もちがあってもいいと思うわよ」なんて言われてしまいます。かおるのママは育休の間に資格をとってインテリア・コーディネーターとして活躍する人です(このシリーズは働いているママが多いですね、皆オシャレな職業)。同じハイツに住む友人にも、かおるはお嬢様で何もしなくても思い通りになるからいつも黙っているのだとかぼんやりしているのだとか言われ、さらにクラスの皆からも、何を考えているのか分からないと思われていることを知って、ショックを受けるかおる。これらは私もよく言われた!ってかついこないだ親に言われた!10歳シリーズ、40代になってもぜんぜん共感できる!! (まあ私はお嬢様じゃないうえめっちゃ人の悪口を言うが……)

 

そんなときに、学校のイベントで、クラスでドールハウスを作ることになり、かおるはここで自分が何もしない子ではないところを見せようと張り切ります。家で素敵な飾り棚を作って(このディティールの描写がまた可愛い)、皆に驚かれ、ここまでは、おとなしい子が地味な仕事で能力を発揮し認められるという『のぞみ』と同じ。

しかし、トラブルメーカーであるエミちゃんが、そんなかおるをディスってきます。こっそり目立とうとしている、ママに作ってもらったんでしょ、とか。皆はかおるの味方をして、エミちゃんは仲間はずれになります。そして、この話をママにしたかおるは、まさか、ママに窘められるのです。このママの論理がなかなか難解なのですが、当時の小さな読者たちは理解できたのかな??

ママは言います。エミちゃんは嫌な子かもしれないけど、かおるも同じようなところがあるんじゃない? 憎まれぐちを口に出すか出さないかの違いじゃない? 「じぶんではなにもしないで、ひとのやることは批判する。かおるは、それをおなかのなかにしまいこんでしまうけど、エミちゃんは、だまっていられないのよ。(略)なんにもいわずにごまかしちゃうのも、いわなくていいことをいってひとににくまれちゃうのも、けっきょく、そんなにちがいのあることだとは、ママには思えないわ」。 これ、私がかおるだったら納得できないよ~~。

さらにママはかおるに、自分は見直されてエミちゃんが悪者になってそれで気が済んだ? と問います。シビアです。何がシビアといって、ぜんぜんあっさり読者を気持ちよくさせてくれないのです。前回、このシリーズは学校では正当な児童文学より一段低い扱いを受けていたと書きました。イラストの漫画っぽさと、巧みに流行を取り入れたオシャレさが浮ついた印象を与えていたためだと思われますが、設定(おしゃれな新興住宅地とか両親の職業とか)や風俗描写(素敵な服装とか小物とかお店とか)のキラキラぶりに反し、筋自体は、主人公に感情移入する読者の甘い夢をただ満たすような作品では全くないのですよね。

 

その後、かおるはエミちゃんと話し合う機会をもちます。エミちゃんがひどいことを言ったのは、ママの言った通り、まさに自分がこれまで何も言わなかったことが原因だったと分かります。やはりこの作品も、いろんな人がいて、それぞれに理由や事情があるのだ、というメッセージになっているのです。

 

■『みき10歳 友情通信 くもりのち晴れ』

1990.7刊行。

タイトルにあるのは「みき」ですが、みきと親友の奈々子の関係が主題で、奈々子の心理描写のウェイトも重く、もうひとりの主人公のようです。

 

みきと奈々子は幼稚園から四年生までずっと一緒。これからもそのつもりだったのが、奈々子は、母親から中学受験を命じられ家庭教師をつけられます。気が進まないけれど、奈々子のお兄ちゃんが高校受験をめぐって両親と大喧嘩していた頃を思い出すと、もう家の中であんなもめ事を起こしたくない。ということで流されるままに受験勉強を始める奈々子。一緒に区立の中学に行くと思い込んでいるみきにはそのことは言えません。みきは奈々子と違って、自分がしたいことをはっきり言える女の子。みきは、奈々子に隠し事をされていたことに怒って――というお話。

 

最後は、仲違いした二人が話し合ってまた友情を確認するのですが、その過程では、二人の思いだけでなく、奈々子を思う奈々子の親の思いにも触れられていて、それぞれの人がそれぞれの考えで行動していたことをみきは知ります。また、仲直りといっても、表面上何か劇的な変化が起こるわけではない、なんとなくモヤッとしたままの結末なのです。

しかし思えばこのシリーズ、それが特徴かもしれません。小さな事件を通して少女たちが内的に成長するけれど、状況自体が大きく変わるというオチはあまりない。仲違いした相手や分かり合えなかった相手、なんとなく合わない相手との和解というのは、多くの作品に共通するテーマで、『あゆみ』にはじまり『レミ』も『すみれ』もそして『かおる』もそうでしたが、いずれも特にドラマチックなきっかけがあるわけではなく、地味な話し合いを通して、また、気持ちの小さな変化を通じて、それは起こるのでした。たしかに現実の和解というのもそのようにしか起こらないものかもしれず、本シリーズが人気シリーズであったのは、装いのキラキラさに反したそうしたリアルさにあったのやろか、と思いました。

かつて憧れた80年代文化に再会しようと再読し始めたこのシリーズですが、そんな新たな印象を受けました。

 

■『いつまでもそばにいて――10歳のあなたへ――』

これが10歳シリーズのラストです。こんな総集編があったなんて、知らなかった!

まず、短編が4編収められています。年上の女性への憧れ、淡い恋、家族への思い、どれもこれまでに描かれてきたテーマですが、それが短編ではいっそう抒情的に描かれています。短編の後には、「10歳シリーズを読んでくれたあなたに」として、これまでの12人の主人公たちへの作者からの手紙が収められています。主人公の少女たちへ語りかける形ですが、「あなたへ」とある通り、それまでの主人公たちとともに泣き笑いしてきた読者たちへのメッセージでもあるのでしょう。

 

この作品が出たのが92年11月。これ以降も、沢井いづみさんは作品を発表されていますが、今のところ、2000年の「4年1組」が最後のようです。最近の情報は、少なくともネットでは見当たりません。今は書いておられないのかな? 村井香葉さんは現在は「むらいかよ」名義で、「おばけマンション」というシリーズが人気のようです。

 

92年には、私は既に中学生であり、「こどもの本」から「大人の本」へシフトしていく頃でした。私の通う地域の図書館は、館内の東から西へ、対象年齢順に本が並べられていたのですが、それまで大人の世界だった西側へ少しずつ自分の領域を広げてゆくのは、自分で新しい世界を開拓している感覚でわくわくしたものです。ですが、その過程で、すっかりこのシリーズのことは忘れていたのですね。同年代の、読書家でかつ流行に敏感な女の子たちは、このシリーズを卒業すると今度は「コバルト文庫」に進み、小学校から中学に上がる頃には吉本ばななを読んでいました。(斎藤美奈子が『文壇アイドル論』で、吉本ばななをコバルトの系譜上にあるものとして読み解いてみせましたがこれは私の実感にも合っています。コバルトを子どもっぽく感じ始めた子はばななに移行しました。『TSUGUMI』のあの山本容子の表紙を透明のケースに入れて小脇に抱えている子を見て、オシャレ文具か何かの小物かと思ったらあんな本があるのか!と驚いたのを覚えています。) 中学に上がるとクラスメイトの読書傾向を把握することもなくなりましたが、その後は皆、何を読んでいたのでしょう。この記事で、このシリーズを懐かしく思い出してくれる同年代の人がいたら嬉しいです。そして、シリーズの中でどれがお気に入りか教えてください!

 

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