あれはまだ梅雨入り前だったでしょうか、十三から梅田へ行く用があり、いつもなら阪急電車に乗るところなのですが、晴れて風もあり気候が良かったので、ちょっと歩いてみようとて十三大橋を渡ったのです。
十三大橋上は、風は強いが景色がきれい。対岸はビル群。
半ばまで歩いて振り返ると夕焼け、という最高のロケーション……だったのですが、
なぜか私はいつも見つけてしまう……橋の柵に貼られた小さな貼り紙を……。
破れたのか人為的に剥がされたのか、破損のせいで全貌が分かりませんが、貼り紙やたら気になりにストとして最近はもう、こうした切れ端だけで「これはなんか気になるやつー!」と分かるようになりました。
(※自分はやたらこういうものを見つけてしまい、最近これは特技なのでは?と思い始めたのですが、「周囲の人はそれほど貼り紙とか見ていない」ということに気づいたのも最近です。別に見つけようとして見つけているわけではなく、昔から、歩いたり人と喋ったりしていてもあちこちにあるいろんなものに気が散る子だったので、単にそういう散漫な注意の産物でしょう。)
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で、上の写真を、なんとなく風景写真としてSNSに投稿したところ、近くの方らしいフォロワーさんが「それは十三大橋にたまに貼ってある貼り紙です」と教えてくれまして、へーと思っていたのですが、翌日心斎橋に行く用事があり、道頓堀を通り過ぎようとしたところ、あっ……? これは……!?
昨日十三で見た、あの切れ端と同じ字体では!?
七五調の俳句?川柳?のようなものが書かれています。
ときどき語尾に「へ」がつくのがこの方の特徴のようですが、「へ」の書き方が上の切れ端と同じであるので、やはり同一貼り紙! 十三と心斎橋、まあまあ離れていますが、橋に貼る系の方なのでしょうか。連絡まつ村しかり、気になった貼り紙にはきっとまた会えるのだ~~!となんか感動しました。
細い文字で解説が加えられている作品もあり。
新聞のコピー?が添えられたものも。2016年とありますね。だいぶ前からここに貼られていたのかな。
時事や政治を扱った作品が多い模様。今回(他の回は知らないが)は「コロナ」の文字が躍っていました。「ふぐコロナ時……」というのは、閉店が決まった「づぼらや」のことでしょう。
紙一重シリーズ。
ストロングゼロ缶とのコラボ。芭蕉シリーズ。(この近くに芭蕉終焉の地碑があります。)
大阪では有名な作品だったりするのでしょうか? しかし、けっこうな人通りの多いところなのに(多いからこそかもですが)、足を止めて読む人はこのとき見た限りいませんでした。というか、自分もこれまで心斎橋を通ったときは全然気づきませんでした(貼り紙やたら気になりにストの私としたことが!)。いつ頃から貼られ始めたのでしょう。作者の情報を示すものも特になしでした。