宣伝/NFの思ひ出

こんにちは。まめまめ。
ひとつ宣伝を。

以前にも何度か紹介しました京都アカデメイアですが、その後、若い方が自分でイヴェントを企画したりと、えらく盛り上がっています。ちゃんと、なんかやりたい人のための母体として機能しているようで、すばらしい。

そして、NF(京大11月祭)でも、講演会を開くことになりました。
講演会というか、社会学者の鈴木謙介さん(チャーリー)を呼んで、何人かでわいわいディスカッション、という企画です。
私はあまり企画自体には関われとらんのですが、ポスタを作らせてもろたので貼。↓


  


らくだは紙を切ってます。らくだははじめて描いた(切った)のですが、目と口元がなかなからくだっぽくできたのでよかった。
企画の内容については、私が説明するより、下のサイトを見ていただくがよいでしょう。↓
http://www.kyoto-academeia.sakura.ne.jp/nf.html
パネリストのプロフィールが皆さまざまで面白い。かなり面白くなりそうなメンツであるとおもいます。テーマに興味のある方、この人々のディスカッションぷりを見物したい方、単にチャーリーさんを見てみたい方、どなたでもどうぞお越しください、ということです。

テーマは 「いま、大学で<学問>する意味」。
しかし、じつは私は、あまり「大学とは?」と問うたりとか、大学院ビュウになるにあたっての悲壮な決意とかもなく、単に、読んだり書いたりが比較的好きやし……というしょうもない理由で進学してしまい、最近やっと、ここはじぶんなんぞの来るところではなかった(――かといって他にどこかいくべき場があったかといえばそういうわけでもないのでいいのですが――)と気付いたというぼんくらなので、正直、大学というものについてあまり真面目に考えたことがないのですが、そんなぼんくらでも長く居るうちに、大学に対する愛憎のようなものが芽生えてくるのはイヤなものです。そうした愛想を打開してくれるよーなでぃすかしょんになるんでないかなと勝手に期待しています。

他に、京アカ関連では、ART CLITIQUE という雑誌の創刊号が出たりして、これもすごいのですが、詳細はまたの機会に。とりあえず、750円は安い、ということだけ言うておきませう。


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それにしても、この年齢になってNFに関わることがあろうとは思いませんでした。
大学入学前は毎年NFに通ってたのですが、入学後は、NF期間中はバイトするか図書館に籠るかでした。(NF期間中には図書館がすいて快適なのだ。図書館の外ではリア充――という語は当時まだなかった――たちの楽しげな声が聴こえてきた。)
が、たまに講演会を覗いたりはしており、覚えているのは、04年のデリダ追悼講演会と、05年の 唯一ネ申又吉イエス講演会です。


■ 04年 ――2ちゃんに晒された思ひ出
04年のは、浅田彰柄谷行人鵜飼哲が、その年に亡くなったデリダの思想や思い出について話すというものであり、浅田さんがいい話をしたのですが、今となっては、柄谷氏が既にビールを飲んで酔っ払っていた、という記憶しかありません。
さらに、家に帰って2ちゃんねる彰スレを見たら、自分のことが書かれていて驚いた。
書き込み主は、隣の隣の席に座ってこちらをちろちろ見ていた人(知らん人)と思われる。
ずっと根に持っていたので、今ここで晒しておきませう。
こないだ探してみたらまだ残っとった。これです。↓
http://mimizun.com/log/2ch/philo/1098583668/

 788 :考える名無しさん:04/11/23 23:26:40
  もうひとつ、これも余談ですが、
  白い羽の生えた黒いTシャツに黒い手袋、黒いミニスカートに黒いアミタイツといったゴスペルロリータチックないでたちで傍聴に来てた女性がいましたが、あれもデフォルトな聴衆なんでしょうか?
  受付で取り仕切っていた、長いブーツをはいた清楚なかんじの色白の女性の方が非常にかわいくてタイプでした。



もちろん清楚でかわいくないほうが私です。しかし、羽シャツとタイツはもってますが、黒手袋と黒ミニスカは持っていないので、おそらくこの人の幻視でしょう。あと、ゴスペルは、ゴシックの誤りでしょう。ゴスペルは教会で歌うやつですね。


 793 :考える名無しさん:04/11/23 23:40:23
  >>790
  いや、ホント、電波に目覚めるかもしれない。
  途中退屈な展開になった時、その網タイツばっかりに目がいってたから。
  問題外ですね。

 829 :考える名無しさん:04/11/24 05:54:39
  知識人サークルの取り巻きっていつの時代にもこういう桜かオッカケみたいな女って必ずつくよな。だいたいがよく見ると(厚化粧や派手衣装の下で)大したことなかったりするんだけどまたまたそういう見せ掛けに惑わされてまんまと引っかかるモテナイ長い系のダメ男観客の存在が圧倒的にダサイ。しかしそういうダメ男の群れとエセ美人のカップリングというのが最も相性のいいコントラストでもありつづけてるな。



私の(太い)足ばっか見ていたという 793 はまあいいとして、それを受けて、勝手な想像で勝手に憂える 829 よ…。現代思想ぎょーかいにも暇なやつがいたもんです。


それにしても、一昔前まで京大はほぼ男子校だったので、好きな服を着るだけで2ちゃんに書かれるという憂き目に合うのでしたよ。さいきんは、構内を見ていても、いろんな服装の学生がいてよいですね。
さらにこの後、このときの講演会ノートをネットに上げたらば、再度彰スレに晒されたのですが、その際は、乙!乙!と乙コールをくださり、なんやねん、おれが「彰のオッカケのエセ美人」ですが? とおもうた。現代思想男子たちはミソジニーに満ちてますね。なお、念のため、わたしは彰をおっかけてません。



■05年――又吉イエスの思い出

その翌年は、「唯一ネ申を京大に呼ぶ会」主催の唯一ネ申講演会に、ナメちゃんと行ったのでしたが、あんなに熱い歓声と拍手と幸福に満ちたE号館は、後にも先にも見たことがありません。
最初の「こんにちは、唯一神又吉イエスです!」という挨拶から既に、ウワーというどよめきと割れんばかりの拍手。会場は総立ちで光りまくるフラッシュ。「地獄の火の中に投げ込むものである!」「腹を切って死ぬべきである!」などのおなじみのフレーズが出るたびに、コンサートで人気ナンバーのイントロが流れた瞬間の「ウオー!」と同様の現象が起こっていました。さらに、講演会後、ネ申が「みなさん、よかったら私と、ツーショット写真を撮りましょう!」と自ら仰ったときには、目をきらきらさせた学生たちが壇上に詰め掛けました。





なお、彼の主張は驚くべきことに、(ミニスカの話を除いては)おおむね同意できるものでした。
当時のメモが残っていたので、貼っておく。果たしてわれわれは、これを越えるイヴェントを創ることができるのでありましょうか。


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【以下メモ】

・話の調子
激しくアジった後で、すっと穏やかな声になり、「分かりましたねーみなさん」と確認なさる。この緩急の付け方が非常に巧みでいらした。

・時間通り
ネ申は教卓に時計を置いて、ちゃんと時間内に終わるように話を端折るなど工夫しておられた。エライ先生で、予定時間が30分過ぎても話し続ける先生がいるが、その点、ネ申は立派であった。

・拍手
ネ申が何か言う度大きな拍手が起こっていたが、一度だけ拍手が起こるべきときに起こらなかったことがあり、ネ申自ら「みなさん、拍手をしましょう!」と呼びかけられた。「これはみなさんのための拍手です!唯一ネ申について世界をよくするのはみなさんです!がんばってください!」とのこと。

・「というもの」の使い方
ネ申は、「というもの」いう独特の語法をよく使われた。例えば「共産主義というもの」。これについては、「今の共産主義はにせものなのでそれなりの言い方をせねばならない」との説明があった。しかしその一方で何度か、自分のことを、「唯一ネ申又吉イエスというもの」という言い方をなすった。

・聖書
聖書の言葉を紹介するときは、「唯一ネ申又吉イエスが聖書に書かせてあることですが」との前置き。

・質疑
質疑応答タイムにこんなに積極的に挙手がある講演会は初めてだった。

・奥さん
最前列には奥さんがいらっしゃった。終始頷きながら聴いておられた。又吉夫婦は仲良しな様子(たぶん)。

・ミニスカート
やはり一番盛り上がったのは、「ミニスカート」関連の話であった。中でも、以下の話題。
「私の家内は小柄ですので、一緒に歩いていると、夫婦に見えない、おじいちゃんが孫を連れているように見えることがあります! これを汚れた目で見ると、いかがわしい関係のように見えるようです! 先日も家内と公園を散歩しておりましたところ、女子高生というものが誤解を致しましてですね… (聴衆、笑いをこらえる)いや、笑っていいですよ、笑っていいです…(聴衆、遠慮無く笑う)…私も…悲しいです…… 私たちは正しい夫婦であるのに! 何かいかがわしいものであるかのように! そして、いかがわしい関係であるのなら、私が金を持っているであろうと! 持ってもいないのに、持っているのであろうと! そしてそれを自分にもくれるだろうと! 女子高生というものが、近づいてきたんですよ! そしてミニスカートを履いているのに、私の前で足を組んで見せたのです! こういうものは、それなりの言葉でやっつけなければなりません!」
以下延々とミニスカ批判が続いていた。
ミニスカに対するネ申の激情は、彼が沖縄生まれであることとも関係があるのであろうか(アメリカ的なものとの関係)。

・その他の印象的な発言
「このもの自身がネ申です! というわけでひとつよろしく!」
唯一ネ申又吉イエスは、日本の総監督、世界の総監督、人類の総監督!」
「任してください!」
「みなさんの能力は、唯一ネ申又吉イエスがタダで与えてあります!」
マルクス・エンゲルスはこれまで偉いと思っていたでしょう、みなさん、でももう忘れてよろしい!忘れるのです!なぜか、唯一ネ申又吉イエスが申しましょう!なぜなら、熱いか冷たいかでなければならないからです!」
「テロリストたちは、今日のこの集まりをインターネットなどで見て、テロをやめるべきです!」
参議院でも衆議院でもよろしい、自分を国会に送り出してくだされば、テロリストとの直接交渉をすぐに始めますよ!今はできません!」
「ぼたもちはぼたもちです!」