還暦祝

いぬを飼う前は、いぬなど家におったらいろいろ不便だったり大変だったりすることだろうなあと杞憂三昧でしたが、いざいぬと暮らすようになればいぬのいるしあわせに比してそんなことはなんでもなく、いぬがいることそのものが非常なしあわせであるのですが、いぬの効用ということで言えば、よく言われることではありますが、いぬを通じて家族がなかよくなったことでありましょう。■■寸前(注:諸事情により伏字)かと思われた家庭に、まめ子を中心とした団欒のようなものが出来始めたことには、感慨を禁じ得ません。
また、それまで別段動物好きというわけでもなかった家人や、むしろ犬恐怖症であった家人までもが、寄ってたかってまめ子を可愛がりはじめました。とりわけ、父のまめ溺愛には目を見張るものがあります。

エピソードI
普段無駄な買い物を好まない父が、ある日、いかにも冴えない犬の置物を買ってきた。しかも前足が欠けていて、店の片隅で埃をかぶっていたものだという。
これどうしたの?と訊くと、「なんとなく、まめ子に似てたから買ってしもた……」とのこと。

エピソードII
家族+まめ子 でドライブに出かけた際、山道で「酔った」「気持ち悪い」と訴える娘たちを完全に無視、「まめちゃんっ、大丈夫?」「まめちゃんっ、酔ってへん?」と終始まめ子の心配。

エピソードIII
帰宅時、「おかえり」と迎える娘をスルー。「ただいま、まめちゃん!」。


父は、妻も娘も呼び捨てなのに、まめ子にだけ「ちゃん」付けなのです。


さてそんな父が今年還暦を向かえ、それもまた感慨深いことであり、娘たちは何か還暦の贈り物をしようと思い立ちました。
そして、思いついたのがまめ子グッズ。
インターネットで HAPPY GOODS FACTORY さんというお店を見つけ、此方なら安価でかつ心のこもったまめグッズを作ってもらえそう!ということで、注文してみたのでした。
数あるまめ子写真の中から写真をセレクトし、あれこれ相談させていただいて数日後、届いたのがこちら。まめ子ストラップです。





まめ子の視線の先には、「祝還暦」の文字が入っています。


裏側には、まめ子の後姿写真を入れてもらいました。
緑あふれる背景は、父がよくまめ子を連れてゆく公園です。





父は気に入ってくれたらしく、早速まめ子ストラップを携帯電話にぶらさげています。
ちなみに、携帯電話の待ちうけ画像も当然まめ子画像です。トータルコーディネート!!
それにしても、年賀状に子供の写真を使う奴やブログで犬自慢する奴をあれほど馬鹿にしていたわれわれであるというに、いまやすっかりいぬバカ一家です。こんなことでヨイノデショウカ。まめまめ。