犬を転がす

読者の皆様こんにちは。
けんきう会が終わったごときで脱力したりしたくないと思いつつも不本意にも脱力してしまっていたところへ、季節鬱の襲来で、すっかりメランコリアな昨今でしたが、ここ数日秋晴れが続いたこともあり、ようよう黒胆汁の海から泳ぎ出ることができました。

一旦寒くなった気温もまた少し上がり、ここ最近のマイブームは、いぬをお外で転がすことです。
早い話がひなたぼっこなのですが、ひなたぼっこしていていい按配になってくると、いぬはおもむろに仰向けに横たわり、ごろりとおなかを見せるのです。
先日書いたとおり、わがいぬは成犬になってから我が家に来たため警戒心が強く、当初はなかなか腹を見せてくれなかったのですが、最近は、路上でも構わずごろごろ転がります。

腹をなでてやると更にごろごろ転がってむにゃむにゃしますが、その際、
「ご主人さま、撫でてくだしゃい」
と犬っぽく腹を差し出すのでなく、
「おう、撫でさせたってもええで」
とこちらをじろりと睨むところが、わがいぬながら天晴れです。