デズニーランドというところには一生無縁やと思ってましたが、このたび、或る事情で初めて行ってきました。行ってよかった！ 大変勉強になりました。
デズニーが夢の国であるということは以前から聞いていて、ゴミが落ちてないとか園の外が徹底して見えないようにされているとかは知っていたんですが、想像以上でした。当日、デズニーにはどんなパイロンがあるのかなと楽しみにしていたのですが、分かったこととしては、園内に（少なくとも客の目に入る場所には）一切パイロンが無い！！！ 一本も無い！ 園の外は、入場列を整理するための小ぶりな赤とグレーのパイロン、白いパイロンがありましたが（撮ってない）、園内では一本もパイロンに出会うことがありませんでした。
とはいえどうしても必要な設備もあるわけで、たとえばトイレがそうですが、トイレも非常に上手いこと作られていて関心しました。それほど多くあるように感じないのに、けっして混まないんですね（この日は日曜だったのでそこそこの人出だったと思います）。トイレは撮影が憚られたので、とりあえず消火栓を撮ってきました。
あとAED。
自販機もかわいすぎる。しかし飲み物は普通でした。
また、ピクトさんも採取できました。これは「イッツアスモールワールド」のピクトです。
立ち上がり禁止ピクト
これは降り場近くのピクト。フライングしてここで降りてしまうやつがいるのか？
お花模様の中央がピクトに！
私はデズニーは「イッツアスモールワールド」しか知らなかったので行ってとりあえずこれに乗ったのでしたが、可愛くかつ精巧で完璧な世界にすぐに好きになってしまいました。昔、甲本ヒロトが「イッツアスモールワールドに乗ったら涙が流れてきた」というようなことを語っていたのを何かで読んで（文脈は忘れたけどエンターテイメントとはみたいな話の中でだったような？）、自分も泣いてしまうんかな？と思うていたのでしたが、いろんな言語（ていうか英語と日本語）で歌われる「世界はひとつ」の歌が重なり合うのを聴いていると、むしろ「これに涙を流す大人がいた」ということ自体にぐっときてしまいました。
乗り物では、客同士や客とキャストが、知らない同士なのに手を振り合い、「ほんまに夢の国やな、やさしい世界やな」と思い、普段からデズニー外でも皆、耳のついたカチューシャをつけたり手を振り合ったりできたらええのに……と思いました。
他は急流すべりみたいなやつとか、鉄道で開拓時代のアメリカを案内される的なやつに乗りました。後者は、完全に冬の日本の竹藪の中を走ってるのに「ここは熱帯のジャングル」とか言っていたのが私好みでした。途中、「開拓者を歓迎しているインディアンの集落」とかが出てきて、この2023年に！？マジか、と思い、そうするとさっき感動した「世界は同じ ただひとつ」が同化政策の歌に聞こえてきたりしたのでした……。
あと良かったのはパレードです。パレードは、ファンの人はきちんと場所取りをして鑑賞するようですが、私は偶然遭遇したので遠くからちょっと見えただけでした。いろんな意匠を凝らした神輿のようなもの（なんて呼ぶのか？）にディズニーキャラクターたちが乗って踊っているのは、祇園祭の山鉾巡行みたいで、山鉾巡行は年に一度（今は二度）だけだけれど、ここでは毎日毎日山鉾巡行をやっているのだなあ！と思いました。
そして何が良かったかといって、一通り山鉾が通り過ぎた後に曳かれてきた「docomo山」です。シュール！ 徹底してトイレや消火栓を脱臭しファンシー化する夢の国も、スポンサーをファンシー化しきるのはなかなか難しいのやな、と思いました。そうして私はそういう、「夢の国の裂け目」みたいなのが好きなのです。
