まなざしちゃんには、まなざしの持ち主がはっきりしているもの(具体まなざしちゃん)とはっきりしていないもの(抽象まなざしちゃん)がありますが、こちらは具体まなざしちゃんです。
昨今、犬糞看板や駐輪禁止ポスターに子供の絵を使うものをときどき見かけますが、私はこのタイプの「子供を使って罪悪感をもたせる」手法が好きではありません。
女児に「見てるよ」と言わせるこのまなざしちゃんも同様の意図のはず……なのですが、これはそこはかとない不気味さがあるのが良いです。のっぺりした皮膚、見開かれた目、影の落ちた顔の半面。女児のようだけれど、もしかすると老婆かもしれず、あるいはこの世ならざるものかもしれない……そんな感覚を起こさせます。
あと、髪型に非常に親近感を覚えますね。私もながらくコレでした。