名張おさんぽ(3) 乱歩
名張は江戸川乱歩生誕の町でもあり、あちこちで乱歩推しでした。
昨日は長吉ナイト、今日は乱歩散歩、と、はからずも久々に文学少女のようなことができて楽しかったです。
(もっとも、乱歩は生まれてすぐに名張を出ているそうですが。。)
ナメちゃんは、「うちも子供のころ、乱歩ハマっててん。でも、少年探偵団とかじゃなくて、あっち系のほうやけど……」と
にまにましていました。(※あっち系=人間椅子的なものを指すと思われる)
不気味ゆるキャラ・「ひやわん」の顔出し看板も、乱歩風味。(※ナメちゃんが顔出ししているので修正入り)
ちなみに「こわい」は名張方言で、「怖い」の意ではないとのこと。
路地横にひっそりと乱歩生誕の地碑!
ただしここが生家というわけでなく(ここは医院だったらしい)、この路地の裏手が生家跡のようです。
なお、名張の路地は、「ひやわい」と呼びます(=庇の合わい)。ゆるキャラ「ひやわん」もここから来ている模様。京都でいう「ろーじ」ですな。
というわけで、このひやわいを抜けて裏手へ出ると、乱歩生誕地公園。lこの公園が生家跡だそうです。
住宅に囲まれた広場に、「幻影城」の文字が書かれた碑がどかーんと。
碑の下には、代表作として「陰獣」「人間椅子」等のタイトルが並んでおります。
生家跡に「陰獣」の文字を刻むというのは、なかなかぐっときますね。
碑からは少し歩きますが、一の鳥居の近く、松寿堂さんで売られている「二銭銅貨」煎餅を買いました。
しかし「二銭銅貨」、どんなオチだったかスッカリ忘れてしまった……
高校生頃に、乱歩は何度も読んだというのに。
それにしても、名張市の乱歩推しは、推しというにはささやかで、「これで町興ししてやる!」ほどの欲気はなさそうなのが却って良かったです。しかしもうちょっとなんかあるとファンの人はうれしいのかもしれない。(図書館には乱歩コーナーがあるようですが。)
駅前にも乱歩先生の像があります。
ここにもやはり、代表作として「陰獣」が、真っ先に挙げられていました。名張市は陰獣好き?