探偵! ナイトスクープ展@梅田 (前)

先日、梅田に行った際、HEP FIVE でもよもよ催されていた「探偵!ナイトスクープ展」に立ち寄ってしまいました。

番組20周年を記念し、その軌跡をたどるという展示でした。
年々TV苦手になってゆくわたくしですが、「探偵!ナイトスクープ」は、今でも時々観る番組のひとつです。
最初に観たのは『日本一周旅行中の息子』(94年)の回だったでしょうか。
昨今、上岡時代のアナーキーな関西ノリはやや薄れたものの、市井に潜む原石的笑いを発掘する手並みは健在です。

館内は撮影可でしたので、貴重な物件の数々を激写してきました。
いくつかここで紹介したいと思います。






まず、入ったところに展示されている、「これまでに西田局長が流した涙の量」。
これを目にすると同時に、耳には、お馴染み円広志による主題歌や、音程の狂った信号機の音、関西弁講座・「ちゃうちゃうチャウチャウちゃう」の声、能勢のおばちゃんの語り、などが次々飛び込んで来、一気に口元が綻びます。





代表作・『謎の爆発卵』にて、実際に爆発卵が製造されたあの電子レンジ。
未だに現役であることに驚きです。大切に使われてきたのでしょう。
しかし、爆発卵製造に加担した歴史を知らなければ、ただの中古家電です。(知っていても中古家電ですが。)






98年『ナメクジを食べたい男』での、林先生によるナメクジレシピ。
トラウマです。
その他、トラウマ食い物ネタとしては、ドブ貝模型などが展示されていました。





当の林先生のお帽子。
そっと添えられた「お好きです」プレートがいい味出しています。
これは、先生が鮮烈なデビューを飾られた、母乳レシピの回での名言ですね。





『ネコザメよし子』の回で、よし子を海に還す際に依頼者が作った貼り紙です。
放映の際には気付きませんでしたが、こうして見ますと、震える文字によし子への思いが溢れているのか感じられます。
『ネコザメよし子』は、地味ではありますが、ナイトスクープ史上わたくしが最も涙したエピソードです。
ついでに言うておきますと、根性の歪みの為かわたくしは、ブラック・ギャグ好きであると思われることが多いのですが、実際は、ベタな人情ネタに弱いのです。
殊に愛犬と暮らしだして以来、ペット関係のエピソードには心を揺さぶられてしまうようになりました。
依頼者が最後によし子の名を呼ぶシーンを思い出すたび、胸がきゅんとなります。

よし子は、犬でも猫でもなくネコザメですが、愛の対象はひとそれぞれ多様である、という認識を尊重する点が、この番組のよいところのひとつなのでしょう。


(後篇に続きます)