冬の動物園でヤギを観察したよの巻
京都に雪が降った翌日、こんな雪の中の動物たちはどうしているのだろう? とて、京都市動物園に行ってみました。
雪はもうほとんど溶けてしまっていましたが、寒さのせいかお客さんも少なく、冬の澄んだ空気の中思い思いに過ごす動物たちをゆっくり観察することができたのでした。
お池の岩につららが!
心なしかシマウマ親子が理不尽そうな表情(「なんでこんな寒い地に……」)に見えるのは、こちらの勝手な投影なんでしょうね。
高齢のナイルさんは温い室内にしまわれてスヤスヤしていました。
こうやって見ていると、寄り添って寝られるんじゃないかという錯覚に襲われます。
少し残る雪、カモさんもふっくら。
ザ・たっちってこんな感じじゃなかったっけ? 「幽体離脱〜」ていうやつ。
子ゾウたちは今日も元気そうでした。美都さんはお尻だけ見えました(写真には写っておらず)。
そして夏にうまれたバクっ仔のナットさん。
背中の模様も薄くなり、ちょっと見ぬ間に立派になっておられます。
バクも香箱座りするんですね。やはり寒いとおててを隠したくなるのかな? まめ子も冬はよくこうして座っていました。
可愛い〜〜!!
そして! この日は、ふれあいコーナーがほぼ無人だったので、ヤギたちをひとりじめでした。
ヤギたちは冬毛になっていたようで、前に会ったときより若干もっふりしており、かわゆかわゆでした。
この日はなぜか、白い子とまだらの子が、黒い子を追い回すという行動を見せており、その様子を延々観察することができました。
黒の背中に顔を埋めようとする白。
白とまだらが二人して、黒を柵の際へ追いつめています。
逃げ出す黒の尻を執拗に追う白とまだら。
今度は二頭揃って黒の背に顎を乗っけようとしています。
どう見てもうっとうしがっている黒い子。
飼育員さんによると、こうした関係は日によって変わるらしく、黒い子はいつも追いかけられているわけではなくて「今日はたまたまそうなっている」のだとのこと。
マウンティングのような行動もしていたので、発情期? と思ったのですが、そういうわけでもなく、遊びか喧嘩かよく分からないがいつものことであるようです。
ちなみに白い子と黒い子がメス、まだらの子がオス、とのことでした。
追いつめられて高いところに上った黒い子を追って、謎のフォーメーションになる二頭。
この後、まだらの子が黒い子の前足をくわえたりなど大暴れでした。
更に謎のフォーメーションを見せる三頭。
諦めたのか、じっと身じろぎもせず耐えている黒い子に、顔を埋めまくる二頭。
後ろから前から(c:畑中葉子)
念願叶って、ほっぺを背中にぺとっとさせる白い子と、やはりどう見てもいやがっている黒い子。
……このあとどうなったのか、いつまでこれが続くのか、もっと観察していたかったのですが、このあたりでさすがにこちらが冷えてきたので、室内へ退散したのでありました。
人の少ない動物園、楽しい!!