犬レスお正月
今年は10年ぶりに犬レスなお正月で、まめロスが時間差でやってきた感じでした。
職場へ行ったり遊びに行ったりしているときは元気だったのですが、休みになるとどうも、犬のいた日々ばかり思い出してしもうてあきまへんなあ。
他の家族も同様のようでした。
お天気が良いので近所の神社までお散歩したのですが、母が「もうつぼみがついてる」とサトザクラの樹を指し、そのサクラの下でまめ子と写真を撮ったことを思い出し、うううっ……
更に父がなぜか、まめ子をよく散歩させていた公園に行きたいと言い出したので行ったのですが、これはダメでした。
春に咲く、まめ子の白い花がもうほころんでいました。
これもまた思い出のお花です。2013年の冬、まめ子が倒れて、一緒に春を迎えられないかもしれない……と思ったその春、ちゃんと一緒に春を迎えることができ、おさんぽに行って満開の白い花を見たのは、とても嬉しかった思い出です。
思わず涙してしまい、白いお花の写真は撮っていないので、代わりにコスモスの写真を。
最後のおさんぽに来たときも咲いていたこのコスモス、枯れながらまだ残っていました。
枯れたお花って優しくて美しいな、とはじめて思いました。
公園の奥のベンチに座って休もうと思いましたが、そこはまめ子がひなたぼっこしていたベンチ……と思うとひだまりの中に犬の姿が幻視されまして耐え切れず、しっぽ(ついてないけど)を巻いて公園を後にしたのでした。
というわけで、予想していたことではありますが、犬ロスは時間差で来るもののようです。
でもそれは、それだけ犬の存在が大きかったということなので、悪いことではないのだと思います。
ペットロスに陥った人はよく、「こんなふうに私が悲しんでると天国のペットも悲しんでしまう」とか思って更に苦しむそうですが、まめ子の場合、別にわれわれが悲しんでいても特にどうも思わないと思うので、その点は心配ありません。
とはいえ、常に悲しんでいるわけでもなく、小栗虫太郎を読んだり『非婚同盟』を観たり(今度詳しく書きます)もしているので、ご心配なさらんでくだされ。非婚同盟最高!
まめ子祭壇にも、まめ子写真を飾ってなごんでいます。あ、雑煮お供えするのを忘れてた。