ニルヴァーナ/フロイト思想研究会第二回大会ポスタ作成

子供の頃、床について、具合が悪かったり寝付けなかったりすると、
(自分は今おはなばたけに横たわっており、どうぶつさんが一匹、また一匹、傍に来る...)
という妄想をしたものですが、今思えばそれって、涅槃図のイメエジだったのであるなア、思います。
通っていた幼稚園が仏教系だったため、毎年涅槃絵には、涅槃図の描かれたポストカードが配られていたのでした。
なお、涅槃絵は私の誕生日でもあります。

上写真は、そんな感じの飲み屋。


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話し変わって、

先日、「フロイト思想研究会」第二回大会のポスター&フライヤーを作らせていただきました。
フロイト思想研究会とは、さまざまな学問分野の若手けんきう者が中心となって作られた会です。
で、フロイトとは、100年ほど前に、精神分析なるものを確立した人です。
フロイトと云えば、もう古い人、とか、或いは、何かにつけエロいことばかり言うおっさん、電波な夢分析するおっさん、とかいう印象が大方のものではないかと思われますが、そういったところもひっくるめてみんなでフロイトをいじって面白がろう、という趣旨の会である(たぶん)と理解しています。

デザインをどうしませう、と相談すると、今回の大会全体のテーマが「理論と臨床」という感じなので、寝椅子を描いては?と言われ、寝椅子を描いていたのですが(注:精神分析の臨床では、患者さんは寝椅子に横たわるのが正式だそうです)、からっぽの寝椅子ではずいぶんさみしいので、その上にフロイト先生を寝かせてみました。
かつてフ先生が寝椅子上の患者の話を読み解いたり活用したりしたように、今度はフ先生が寝椅子上の鯉となって読み解かれたり活用されたりするがいい、ということで。

フ先生像は上手く描けなかったので、粘土で捏ねました。




乾燥されるフ先生(着色前・めがね無し)




枕元には、患者の語りに耳を傾ける分析家の代わりに、犬をはべらせてみました。
本当は涅槃図のように、もっと沢山の動物が横たわるフ先生を囲む図にしたかったのですけれど。
ちなみに、フ先生は実際に愛犬家だったらしく、『フロイト最後の日記』という本は、かわいい犬写真が満載の萌え写真集に仕上がっており、犬好きにオススメです。


なお、ポスタ内にはうちの愛犬も混入しておりますので、どこかでポスタを見かけた方は、探してやってください。