星空列車/お買い物






先日友人(モ)嬢に誘われ、左京ワンダーランドというイヴェントに参りました。
普段左京サブカルチャーに疎外感を感じてる我も、その一員となりましたよ。


われわれの参加したのは、「星空列車」なる企画。
叡山電鉄出町柳−八瀬間を、貸切状態の車両が運行するというもの。
車内では、バンド演奏と古本市が行われます。



車内には畳が敷かれています。
電車の床に直座りって新鮮やな。




歌のおにいさん COINN による、揺れながらの演奏。
ギター(ピアニカ兼任)がかっこよかったです。





窓には子供の絵。





座席を利用した古本市。







***


古本市では、そんなに買い物するまいと思っていたのですが、こちらの方が、あまりにもツボな「紙もの」を宝の山のよーに出品しておられ、ついついいろいろ買うてしもうたのでした。他にも、昔の絵本や教科書など、いろいろ見せていただいて面白かった…!



江戸時代の医学書
病名がずらりと書いてある字引のようなもの。
「脱肛:尻ノ穴ノ突出スルナリ」 という一文がなんかいい。





京都帝国大学便箋。
誰にお手紙を書こうか。





そしてこれ! 子供のテストの答案セット。
(私は、試験採点のバイトに飛びつくほどテストの答案大好き。)
しかも戦前(戦中?)のもののようです。



国語の短文問題作成ですが、
「父は戦へ行く前、『お母さんのいふ事を聞くのだよ』としみじみと言はれました」
など、時代が反映されています。





こちらは、また違う生徒のものですが、夏休みの宿題帳です。




びっしり勉強してますね。マジメな子だったようです。
科目は修身(!)。
「問い:我が国体の純且美なる点を書け」
「答え:万世一系天皇をもつてゐる。忠君愛国である。」





なんとイデオロギッシュな教育かとおもいますが、
現代の教育も将来の或る時点から見ればどう思われるのやら、ですよね。
こちらは「女修」があります。女修こわいこわい。



「問い:嫁は舅姑にどう事へねばならぬか。」
「答え:嫁が実の親に対すると同じ真情を以て舅姑に事へ舅姑もまた実の子に対すると同じ真情を以て嫁を愛するときは、一家は誠に睦まじく家庭は実に楽しい所となる。それ故嫁たる者は舅姑に対して従順を旨とし敬愛の誠を盡くして常に其の心身を楽□せるやうに努むべきである」



しかしそんなマジメな生徒も、
夏休みも終わりになると勉強に飽きてきたらしく、
問いに対して「ならいません」のオンパレードになります。
なんかなごんだ。





さらにこちらは戦後の雑誌『夫婦生活』。
いわゆるカストリ雑誌といわれるもののひとつでしょうか。



いろいろ面白いのですがもっとも心に残った言葉として、
「奥様座談会」において紹介されていた「男をトロケさせる台詞」 :

「(くすぐつたいわ、腰になんか触つちや…お洗濯しましたの、
いまノー・ズロースよ…) こんな風に囁いてごらんなさい」


を紹介しておきたいとおもいます。



  


おまけ:
これはべつの本屋さんで買った本。妹(下)へのプレゼント。
妹は間取り大好きなのです…。