最近買い与えたオモチャはゴム製ばかりだったのですが、どうやらまめ子は、布っぽいもののほうが好きなようなのです。
そういったわけで、何か適当な布オモチャはないかしらと思っていたところ、おおきなぺんぎんさんぬいぐるみを見つけました。
肌触りもGoodです。
ぺんぎんさんのまあるいおなかに、まめ子がかじりつく様子はかわいかろうな……と想像しながら、それを買って帰りました。
帰ってさっそく袋からぺんぎんさんを取り出すと、ぴくっと反応して飛びつくまめ。
これは気に入ってもらえるかも。好感触です！
「噛みたい！噛みたい！」
しばしじらしてからぺんぎんさんを与えると、まめ子は滅多にふらないしっぽをふりふりしながらよろこび、早速ぺんぎんさんをかぷかぷ始めました。
まあるいぺんぎんさんを思う存分かぷかぷしている様子は、予想通り微笑ましい光景です。
「ぺんぎんさん！ ぺんぎんさん！」
夢中です。
まめ子はその後、じぶんの巣にぺんぎんさんを持ち帰り、飽きることなくかぷかぷしていました。
まめ子がこんなにぺんぎんさんを気に入ってくれたことに満足し、わたしは立ち去りました。
翌朝……………
ぺんぎんさんが！！
大惨事です。
ぺんぎんさんのおなかは炸裂し、あたりにはらわた（注：スポンヂ）が飛び散っています。
あんなにまるまるしていたぺんぎんさんは、今やただの一枚の布に。
世の無常を感じました。
その後、散乱したスポンヂの掃除に無駄な時間が費やされました。
在りし日のぺんぎんさんの姿。
