トマソン2点

トマソン(註1)については、既に、その命名者・赤瀬川原平氏らによる膨大なけんきうがありますので、今更新たに付け加えることもなかろうと思いますが、大学構内で常々気になっていたトマソンを、2点だけ紹介させていただきます。



(1)手すりっぽいもの




どう見ても手すらない位置にある手すりです。
おそらく手すりですが、この手すりで手すってる人を一度も目撃したことが無い。しかも、ナナメ。
誰の為に、何の因果で、君は此処に?

拡大してみましょう。



やはり、手すり以外のなにものでもなさそうです。たぶん。




(2)階段のようなもの





「無用階段」の究極形態でしょうか。宙に向かって伸びていますね。

草間彌生の作品に、確か「天国への階段」という、鏡面によって無限に伸びてゆくように見える階段がありますけれど、これは、それと表裏一体の、敢えて途中でちょん切ることによる「無限」を感じさせてくれます。最上段から一歩踏み出せば天国へ届きそうな。

が、現実には、地面に叩きつけられるだけだと思います。工学部の。





註1)トマソンの定義についてはこちら: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%BD%E3%83%B3