えへへ。
ライブこれ観たとかあれ観たとかいうの、このブログにはたまにしか書かないんですが、愉しかったことは記録しておこう……ということで記録します。
冬~春に観たのを以前に書いた↓ので、それ以降に観たものをば。
* * *
■ 5月 フラカン×友部正人@磔磔
シリーズ・人間の爆発。フラカンpresentsの対バンイベント。相手が友部正人なら行かないわけには! とて磔磔へ。
いきなり脱線しますが、この日は木屋町のフランソアが奇跡的に空いていて実に久しぶりに入れたのもよかったです。

整理番号5番だった! 一番前に座れてしまった~~はわわ……
ステージ上の鼻セレブがmofusandデザインだったところまで見えてしまった~~


友部正人を磔磔で観るのは2年前の「友部さんお手製のポテトサラダ付き」(!?)という畏れ多いライブ以来。知らない曲が多かったのですが、ひとつひとつ言葉が歌われるたびに「そう来るんや!」という驚嘆が起こり、やはり「言葉の人」なのだな~!と思いました。関西にいると、ステージって「なんかおもろいこと」「なんかええこと」を言わなあかん場所のような気がしてしまいますが、それをしない静かなステージがよかったです。
途中「ポテトサラダを食べに来ませんか」のコーラス役でフラカン全員が普通に出てきて、なんか可愛かったうえ、「ハイエース!」「俺も乗ったハイエース!」というコールを友部さんが始め、「みんなも乗れよハイエース!」という無茶コールで「いやそれはちょっと」とつっこまれていたのが良かった。そうそう、この日は「フラカンのハイエースに友部さんが同乗して一緒に京都まで来た」というのがウリ(?)のイベントだったのです。
セッションタイムがたっぷりあり、弾き語りで「一本道」、バンド演奏で「どこへいこうかな」「深夜高速」「誰も僕の絵を描けないだろう」。共作だという「サン・テグジュペリ」「人間をはるか遠く離れて」という曲も聴けました。
右側で観てたんですが、殆ど喋らない竹安氏が「ギターで会話してる」て感じで、音楽家は楽器で会話できるからええな~と思いました。終演後、酔っぱらった知人が「竹安はもっと評価されていいギタリスト」「『君のこと』のギターは二本を束ねたようなプレイで最高」ということを熱弁していました(フロアに降りてきた本人にも同じことを伝えていた模様)。
演奏終了後「本当に一緒にハイエースで来たという証拠映像を見せます」(※別に誰も疑っていないと思われる)と、ホームビデオみたいな映像を見せられたんも微笑ましかったです。
物販で友部正人の最新のアルバム『銀座線を探して』を買いました。

ご本人にサインしてもろて緊張してしまった。はわわわ…
変わってしまった街を歌う表題作が最も好きですが、「歌詞が凄すぎる!!」と思ったのが「小林ケンタロウのいえ中華」。出だしはこう。
小林ケンタロウのいえ中華
86頁にあるホイコーロー
そんな歌詞ある!?!? 凄い!!! 『小林ケンタロウのいえ中華』ってレシピ本の書名(講談社、2002)だし……。
そういえばケンタロウって、二十年ほど前に新婚の頃の知人がよく「ケンタロウレシピで料理してる」と言っていた、あの人か。その後事故に遭いリハビリ中であったことは知りませんでした。
そして何かを待つように
小林ケンタロウのことを考えた
オートバイで大けがをした
小林ケンタロウのことを考えた
■ 6月 ニーネ@難波ベアーズ
観たいな~と思いつつなかなか機会の無かったニーネが大阪でやらはるというんでいそいそ。難波ベアーズて行ったことなくて、怖いハコかな?地下だし……と思っていたのですが(未だに「地下のライブハウス」がちょっと怖いオレ)、お子さんがいたり痴漢防止ポスターがあったりしてホッとしました。ワンドリンク制じゃないのも珍しい。

ニーネはトリで、前半は最近の曲、後半は昔の曲でした。ヴォーカルの大塚さんは一見内向的な文系青年のような雰囲気なのに、「前に来て楽しんで!」と煽ったり客に握手を求めたり盛り上げ上手。
以前ベースのろっきーくんに「酔っぱらっている」(ファースト『8月のレシーバー』収録)が好き、という話をしたところ、ほんまにセットリストに入れてくれた!嬉しい。そして素晴らしかった! 最後のほう、激しい演奏であるのに時間が停まったみたいになって自分がただの筒のようになるあの瞬間があり、それは音楽を聴くときの醍醐味やと思うのですが、それが起こりました。ろっきーくんは赤いスーツでぴかぴか光るベースを弾いていて、三人三様すぎてふしぎなバンド……。
ライブ中、ちょっとしたトラブルもあり、ラストの曲では酔っぱらった対バンの人々が半裸で乱入してカオスになり、「ウワーッ、怖くないと思ったけどやっぱ怖かった!」となりつつ、怖いの最高や~~! と思いました。新しいアルバムも買ったよ。

■ 7月 サンボマスター×クロマニヨンズ@Zepp大阪ベイサイド
わ~~~!!!
サンボマスターの対バンツアー「全員優勝パレードツアー~両校優勝」の一環。クロマニヨンズのワンマンが此処一年ほどなかったので、平日やしどないかな~と思いつつも思い切って行ったのでした。Zepp近辺は万博のアレで混み合ってました。
先攻はクロマニヨンズ。平日で疲れ気味やし今日はダルッと見よ……と思っていたのでしたが、ヒロトのいつもの「オーケーロックンロール!」が聞こえマーシーのチョーキングを聴いただけでもう涙が出てしもうた。よく「もはや宗教のようなもの」みたいな喩がされますがまあそうなのかもしれません。べつに夢なんかないのに「引き返すわけにはいかんな、夢が俺たちを見張ってるし」と思ってしまうし。
サンボマスターはフェスでしか見たことなくて有名な曲しか知らんのに、非常によかったです。対バンの客を盛り上げるんが上手すぎるよ~。いつも3曲目で対バンの曲をやるらしい。今回は「クロマニヨンズ・ストンプ」。これで会場一体になった感あり。
名物であろう山口MC(アジ?)は、これで泣くんはあまりにもそのまんますぎてなんか悔しいな、と思っていつもちょっと退いてしまっていたのでありますが、今回はまんまと泣いてしもーた!! だって、
「福島で一人で、自分は要らない死んでもいいって思ってたところにロックンロールが、あの二人がやってきたんだ」
「ロックンロールがやってきて、『おめえのこと知ってる』って言ったんだ、『カッコ悪くたっていいよそんなこと問題じゃない』って言ったんだ」
「今度はあの二人がバンド名変えて、『生きてる奴が気に食わねえ』って言ったんだ」
って、まさに自分の歴史でもあったから。またあの場にいた多くの人が経験したことでもあったであろうから。
昨今、世界がひどすぎて、こんな箱の中で愛と平和とか言って何になるんや……みたいな気持ちに堕ちつつあったのですが、諦めてはいけないな、と思ったのでした。会場を出ると人工的な埋立地の夜が美しい箱庭のように見える不思議。

この日は、普段ならライブ前はテンションの高い連れが、諸事情で心身ともに疲れ果てており行きの電車内で仕事の愚痴しか言わず、開演直前まで「今日はもう後ろで静かに見る……」とぐったりしていて、「好きなものが楽しめないのってだいぶ心配な状態では」と案じていたのでしたが、始まったら元気に前に突っ込んでいってホッとしました。
この後サンボマスター+ヒロト&マーシーがフジロックで「WHITE RIOT」演奏したという映像も観たけれど、かっこよかった! 選曲も最高すぎるよ……
クロマニヨンズの話は以前こちらでも書きました:
■ 9月 ピーズ@磔磔
「還暦ロード2025京都編 残暑ざんしょ セプテンバー!!」という名のワンマンライブ。ピーズはいつもツアータイトルが最高すぎる。これまでで一番好きなのは「2022よろしく35周年新春シリーズ さらばガラケ~オレだけか記念」ですね。ツアータイトルにツッコミ入ってるのなかなか見ない。

二曲目から「生きのばし」でもう胸がいっぱいになってしまったよ。この曲を聴くたびにこの曲を聴いてきた日々のことが思い出され、いやこの曲だけじゃなくてどれもこれもそうで、ピーズの曲たちはそのまま自分の走馬灯のようだなあと思いました。(あとでツイッタ見たらアビさんも、磔磔に来るたび思い出が甦るという文脈で「走馬灯」ってワードを使っていて……なんかもう)
でもその後はなんかずっと笑っていた気がします。MCの下ネタがひどすぎる(ひどすぎて記憶にない)。なぜか急に無関係のローリー(寺西)に乾杯する流れになる。ピーズは自由でええね。
ピーズのライブはお客さんの雰囲気もなんか好きで、みんな一体感とかなくて勝手に好きに盛り上がってるのがイイ。でもなんとなく「あ~ みんな同じものを観てきた人たちなんだよな」みたいなゆるい共感も覚えたりして。いい塩梅で、生きながら彼岸に来たような気になるよ。客もすっかり40代とか50代とか60代とかだと思うんですが、ええ大人が「デブジャージ」とか「バカになったのに」とかでモッシュになってたのがよかったです。その中に自分もいるわけですが。
あと茂木さんのドラムがやはりカッコいい!
4人ピーズになってからの音は真っ当にカッコよくて好きなんすが、途中の二人ピのコーナーも静かでしみじみとして良かったなあ。アビさんのギターは美しいなあ。九月中旬といえど猛暑の京都。「井戸掘り」の「真っ昼間はクソ暑い/蝉すら鳴きゃあしねえ」というなんでもないような歌詞で、会場にすごい共感のムードが流れてたのが可笑しかったです。
帰りの木屋町ぷらぷら。京都の夜のひとり歩きは久々でした。暑いが夜は風があったよ。


■ 9月 フラワーカンパニーズ@武道館
やると思わなんだ! フラカン二度目の武道館。仕事入るかもで直前まで行けるかな~どうかな~と思うてたんですが、行きました。
十年ぶりです。十年前の記録は此方。
前回のように泣いちゃう感じではなく、今回は、終始ただ愉しかったです。前回は、己とフラカンの来し道を振り返りつつしみじみと感極まる感じでしたが、今回は「今!」って感じだった。「超・今が旬」ってサブタイトルそのままだな~!
勿論色々と思い出す瞬間はあって、ステージ上の圭介氏に「この人、99年に厚生年金会館に立ってたあの若者なのか」と不思議な気持ちになったり、「この曲が出た頃自分はこうやったな」とか「十年前の武道館のときは犬が死んだばかりだったよな」とか色々な記憶が湧いてはきたんですが、それらをひっくるめてのナウ&ヒアって感じでした。「深夜高速」の歌い方が大舞台向けな気がする!と思った以外は、あまりにも「いつも通りのフラカン」でした。われわれが大好きなMCのしょうもなさも。
最近の曲メインでありつつ、古くからの思い出深い曲もあり、「馬鹿の最高」とかの幸せ曲もあり。オールドファンはどうしても、思い入れの強い古い曲を喜びがちですが、この日は新しい曲をじっくり聴けて新たに好きな曲ができたのがよかった!
撮影スポット。先代ハイエースは舞台上に登場。シーチキンに刺さってるのは四星球まさやんさん。


フラカンのライブなのにネクタイつけたスタッフさんがいるし、ステージ下にはキャノン砲があるし。開演前「銀テープ飛ばすやつあるな~」と思ってたのに、普段銀テープの舞うライブとか行かんのですっかり忘れていたらば、後半不意打ちでパーン!と破裂してキラキラが舞ってきたのでした。キラキラが舞う中ステージでは「なーにからなにまで手遅れ~♪」って歌詞が歌われてて、「オレの好きなフラカンだ!」と思いました。
今回感動したのは、アンコールで二階席にウェーブが起きたこと。フラカンのお客さんって普段あんまそんなことする感じじゃないと思うんですが、みんな笑顔でウェーブやってて、思わず拍手してわわーいしてしまった。バンド仲間の人々が観に来てたり、噛みまくる開演前アナウンス(うつみようこが担当)に拍手が起きたり、とにかくハートフルな祭でした。出入口前にライブハウスとか他バンドとか同級生とかからのお花がいっぱいあった。90年代のフラカンて、なんかピリピリしてギスギスした感じやったのに、いつの間にこんな感じになったんだろう。すごい。







今回良かったことは、終演後にSNSのフォロワーさんにお目にかかれたこと。
音楽仲間&つらい仲間(?)として時々言葉をかわす方が、今日いらしてるのは知ってたんですが、私は初対面の方に逢うと「あわわわ~~~」となりがちであり、あちらも同じタイプかな? と思っていたため、同じ音を浴びた思い出だけを得て会わずに帰ろう……と思うていたのでありますが、祭後のテンションに乗っかってメッセージを送りお会いすることに!
初対面なのに「ひかりごけを見に行きませんか」と誘ってしまい――武道館のある北の丸公園にはひかりごけの群生地があるらしいのです!――結局ひかりごけは光ってなかったのですが(後で調べたら一般公開はしてないっぽい)、わずかなひかりごけタイムながら、なんかすごく愉快でわくわくなひとときでありました。

