おお、しんなりとしたパイロンよ。

すっかり色あせて視認性も失い、もとの役割も果たしているのだかいないのだが、「エッ、これパイロン?」と驚かれていたしんなりしたパイロンよ。
LOVE。
夏草の影から覗く、あまりにもしんなりした先っちょよ。おお、先っちょよ。

夏草の勢いに耐えかね暑気の重さに耐えかね、二つに折れ曲がり、さらになんかいろいろバキバキになったパイロンよ。おお、パイロンよ。

愛しきしんなりたちよ。無機物のくせに萎れた植物のような萎びた人体のようなパイロンたちよ。そんなパイロンが私は大好き。
しかし昨今、異常な気象の中でしんなりしつつあるわれわれ自身の姿がそこに重なり、愛でてる場合じゃなくなってきたような気もするのです。
似た有機物もいました。
