新しいPCに変えました。毎回、PCを変えるときは諸々ゴタゴタするものですが、なんでゴタゴタしたかはすぐ忘れてしまうので、覚書として書いておきます。
■ 先代がムリになる
先代のPCは、2017年に買った NEC LAVIE でした。OSはwindows10。買った時点で既に古いモデルだったようで、7万程度という安価でした。安価の理由はそのスペックでありました。容量は1TBでたっぷり、メモリは8GBでそこそこ、だったのですが、HDDだったのです。購入の際に既に、店員さんから「今はこちらが主流になりつつある」ということでSSDを勧められてはいたのですが、SSDがなんだかよく分からなかった私は(今でもあまり分かっていませんが)、HDDは馴染みがあるし、何より安いし、ということでそれを買ったのでした。
しかし、アップデートを繰り返すwindows10はHDDではすぐにムリになるらしく、私のLAVIEもすぐにムリになりました。もはやいつからムリになり始めたのか分かりませんが、たびたび使用不能なほど重くなるのです。タスクマネージャーを確認するとディスク使用率が100%になっており、これは巷で「ディスク100病」と呼ばれる、windows10の宿痾であることを知りました。不要なソフトをアンインストールしたり無効化したりマイクロソフトにフィードバック送る機能を停止したりウイルスソフトを一切取り去ったりしてみたのですが、いずれも効果なしでした。気まぐれに治ることもあるのですが、「軽くなった!」と思いきやすぐにまた同じ症状に陥ります。電源を押してからログイン画面が立ち上がるまで、何らかのソフト(ウェブブラウザとかワードとかエクセルとか)を使おうとしてからそれが起動するまで、長い長い時間を要するため、その間に読む用の本とかやる用のゲームとか用意して待つまでになりました。
■ 新しいパソコンを探す
そんな激重パソコンを、「こんなんじゃなにもできん!もう無理!捨ててやる!」→「軽くなった!まだいける!捨てるなんて言ってごめんね!」→「もう無理!」 のループを3、4年(つまり買ってからのほとんどの時間)繰り返しながら騙し騙し使い続けていたのですが、いろいろあり、ついに新PCを探し始めました。
また適当に10万以下のやつを……と探し始めたのですが、高い!! 今は円高、材料の高騰等のせいでPCが高いのですね。かつてと同じくらいの値段(7万円前後)のものは、新品ではもはやありません。あってもカスのようなスペックでありそれでは買い替えの意味がない。先代のLAVIEはサポートが素晴らしかったので、今回もLAVIEがええかなと思っていましたが、同じシリーズの最新の機種は20万円前後。予算オーバーでした。
そんな中、比較的安めのPCを発見。mouseという国内ブランドだといいます。NECと比べると保証期間は短いものの、24時間電話サポートを売りにしていてそれは期限なしで使うことができるのだそう。安さの理由としては、筆ぐるめなどよくデフォルトで入っている付属ソフトと契約していないからではないか、とのこと。私は常々「筆ぐるめ!要らぬ!」と思っていたので、いっぺんに惹かれ、日本橋のmouseの店舗に行くと、intel COREi5搭載・メモリ16GB・容量1TBというほぼ希望通りのやつが正月特売により10万ちょっとで売られていたので、それを購入したのでした。(DVDドライブがついていないのだけが不便ですが、これは時代の流れということで諦めました。)
mouseって知らないメーカーだったのですがゲーミングPCで有名なんですね。今回電器店に行くと、以前にPCを買うたときとは様変わりしていて(機械が苦手なもので電器屋には滅多に行かぬのです)、「このメーカーはどことどこか合併した」とか「ここはどこに買収された」とか店員さんに教えてもらい、時代は変わるのうと思いました。私のファーストPCはVAIOでしたが(2002年購入)、当時は天下を席捲していたVAIOは隅っこでちんまりしていました。
■ windows11の罠
購入からひと月経ちましたが、新PCは今のところサクサクと軽く、モノとしてもサラリとした手触りで軽く、エエ感じです。mouseのチーズのロゴも可愛い。
しかし使い始める際に罠が。今回、OSはwindows11ですが、最初のセットアップの際に、ローカルでなくマイクロソフトアカウントでサインインすることを強制してくるのです。10までは普通にローカルでサインインできたのに! 以前はスキップすることもできたらしいのですが、今回は、一度wifiにつないでしまうと回避できず、マイクロソフトアカウントを設定しないとセットアップできない設定……。
まあ別にマイクロソフトアカウントでサインインしてもいいのだが、後々面倒そうでなんかいやだ! ということで、諸々検索し、こちらで知った方法で回避しました。
【22H2対応版】Windows 11をローカルアカウントでセットアップする方法 – あの角を曲がれば、かぼしー (kabocy.com)
最近マイクロソフトはえらくユーザーを囲い込もうとしているのですね。Edge以外のウェブブラウザをダウンロードしようとEdgeで検索すると、「Edgeは安全性・速度ともに充分なブラウザです!」みたいな表示が出てきてちょっと笑いました。
■ データの整理
無事セットアップ完了し、先代PCから新PCにデータを移します。これまで私はデータ引っ越しのたびに、もう絶対使わないような不要なファイルもすべて引っ越させていたので、量の点でも量以外の点でもアレなことになっていました。(これは物理ひっこしでも同様で、旧居の荷物を整理しないまますべて新居に移してアレなことになっています。) よって、今回は、整理を兼ねつつ引っ越すことになりました。過去に書いたもうあまり見たくない文章のファイルなどが出てきてつらい気分になりました。また、画像ファイルの重複ぶりに驚きました。
同じ写真がいっぱいある! なんでこんなことになったのか分からない。
■ iphoneとの相性
先代のPCの悩みで「iphoneとの相性が悪い」ということがありました。iphoneの写真データをエクスプローラ経由でPCにバックアップしているのですが、途中からエクスプローラがiphoneを認識しなくなり困っていたのでした。新PCにしてこれが解決するかも?と期待していたのですが、事態はさらに悪くなりました(先代PCではときどき認識していたのがまったく認識しなくなった)。これはもうしょうがなさそう、ってことで、避けていたサードパーティソフトを入れてしまいました。
ちなみにこの問題、PCのメーカー(NECとmouse)にもapple側にも問い合わせたのですが、いずれでも解決せずでした。
検索すると、よくあるトラブルのようなので、私の試したことを書いておきます。
症状:
iphoneをPCに接続し、エクスプローラ経由で画像を取り込もうとしてもiphoneが認識されない。(※itunesでは認識できる)
まれにDCIMフォルダが表示されるが、「フォルダは空です」とエラーが出てしまう。
ごくまれにフォルダの中身が正常に表示されるが、しばらくすると「デバイスに到達できません」エラーが出て切断される。
試したこと:
・アップル純正のケーブルを使う → 使ってる
・ケーブルを挿すUSBポートを変える → さんざんやった
・iphoneで「このコンピュータを信頼する」を選択し、ロックを解除 → したけどダメ
・iphoneを再起動する → 何度もしたけどダメ
・PCを再起動する → 何度もしたけどダメ
・PCを「完全シャットダウン」のうえで再起動 → ダメ
・PCのドライバを更新、ドライバの再インストール → ダメダメ
という、検索で出てくることは大概試しましたが全部ダメでした。これの原因ってなんなんですかね。けっこうめんどいエラーだと思うのですが、どこにも原因が書かれていないので純粋に知りたいです。調べたところでは、2017年のiOSのアップデートとともにiphoneの画像の形式がHEIFになったため、windowsに転送する際JPEGに変換せねばならず、そのための不具合なのでは? という説もあり、それならば、と、
・iphone側の写真設定で「元のフォーマットのまま」を選択
というのもやってみたのですがダメでした。そもそも問題のiOSアップデートは2017年ですが、私のこの症状が始まったのは2020年頃。何故??? 世の中、便利になっていく一方で、こういう繊細な不具合が増えて「壊れたテレビを叩けば治る」みたいなことが減ってゆくなあ、と感じておるであります。
■旧PCの分解と犬の毛
さて、激重windows10はその後、まだ一応使えるしってことで、実家用としました。現在実家には2台のLAVIEがあります。
上は2015年購入のwindows8。下が今回実家送りとなったwindows10。
そしてさらに、実家にはまだ、先先先代のGatewayのwindows7もいるのです(ほぼ使えない状態)。
今回、新しいPCを買った際に、「古いPCを一台下取りしてくれて1000円くれる」というサービスを受けたので、これを下取りに出すこととしました。
データは自分で消しておいてほしい、どんなジャンク状態でもよい、ということだったので、分解してハードディスクとドライブを取り出すことにしました。
懐かしの牛マーク。
Gatewayはサポートなどは超いまいちでしたが、私は阿呆なので、「牛がかわいい!」という理由で買ったのでした。
かつて毎日使っていたPCを開腹するのは、なにか見てはいけないものを見るようなドキドキがあります。焼き場でかつて親しく生きていた人の骨を見るときの感じに近いかもしれません(ろくでもない比喩だが)。
開けて、埃が溜まっていることにびっくり。こんなに埃が入り込むのだなあ。そして、(上の写真で分かりますでしょうか?)埃と一緒に、細かな毛が。半分白くて半分茶色い、この特徴的な毛は、故・愛犬の毛ではありませんか! そういえばこのPCはちょうど愛犬の晩年期に使っていたもの。犬が死んでしばらくは家の各所で犬の毛が見つかり、せっせと拾っては毛箱(死後に現れた犬毛を保存する用として元宝石入れを転用したもの)に収めていましたが、死後7年ともなればもう新たな毛に出会うこともなくなっていました。こんなところに潜んでいたとは!!
ハードディスクはがっちりケースに入れられていましたが、そのケースの中にまで犬の毛が付着していました。すごい毛力だな、どこから入り込んだんだ。