当ブログのラヴホテル記事はたしか内部に入ったことはなかったと思いますが(外観とその周辺の写真ばかり)、今回ついに内部に潜入してみました。潜入っていうか、ふつうに金を払って泊まっただけですが……。かつて、京都北山にも「ホテルマイアミ」というのがあり憧れでしたが(結局入ることがないまま閉館してしまったようです……夢のマイアミ)、ラヴホテルは謎に、その土地に関係ない地名がついてることがなくてときめきますよね。今回は、そんな2件のホテルの記録です。
●ホテルフロリダ(池袋)
すみません、ラヴホテルと書きましたが正確には現在は普通のホテル扱いで営業しているようです。しかし明らかに元・ラブホと思われ、料金体系も一人価格と二人価格が同じ(なので一人だと割高なのですがわざわざ一人で泊まった俺よ……東横イン的なビジホかここかで迷ったのですが、面白そうさに勝てなかったのでした)。場所は池袋駅前です。
外観はこんな感じで THE ラヴホテルです。写真左側の謎のスクリーンみたいなやつにはずっと水が流れていました。こういう謎装飾もラブホ独特で好きです。私はそもそも「水を流す装飾」が好きなのです(例:泉の広場、談話室滝沢)。
入口横のパイロンさん。公園緑地課。(なぜ?)
入口からフロントへの通路がめちゃ狭い! 人とすれ違えない! ラブホ時代はいろいろ気まずい場面があったのではないかと想像します。
この自販機みたいなやつにルームキーが入っていて、セルフでチェックインする形式のようです。しかし私が入ったときはフロントの人がいたのでこれは使いませんでした。
フロントの人は常駐していないようで、予約の際の電話番号もケータイ番号でした。大丈夫かいなと不安でしたが、お会いしたスタッフさんはふつうに親切な方でした。
「シャンプーバイキング」というのを売りにしていたのでなんやろ?と思っていたら、こういうものでした……。フロントでシャンプーをケースに入れて持っていく形式!こんなん初めてみたわい。 (一応部屋には備え付けのシャンプーもちゃんとありました)
これです。シャンプーバイキング推し。
↑ 左の黒板の絵がフロリダ感(?)を出しています。池袋の真ん中ですが。
鍵もフロリダ感。小学生の頃、海外旅行に行ってきた子(当時はレアだった)からこんなお土産もらったな~~。ブラジルのキーホルダーを大事にしていたの思い出して、懐かしくなりました。
私の部屋はココでした。普通のアパートの一室ぽい。そしてやはり廊下が狭い。
お部屋はこんな感じでした! ピンク基調でかわいいね。
ベッド周りはお花模様。フロリダ風………? なのか………?(たぶん違う)
窓にかかってる布も洗面台横の小さな棚も可愛い。
しかし! 私は気づいたのです。装飾は可愛くて好みなのに、またこれまで「普通のホテルも全部ラヴホテルみたいになればいいのに~」とさえ思ってきたのに、いまいちテンションが上がらない!
外の音がめっちゃ聞こえるし(壁が薄い)、であるのに窓は閉ざされ外界が窺えないし、閉塞感と軟禁されてる感がすごい。思うにこうしたところはやはり、我を忘れた有様の二人が、お互い以外はなんも見えず、天なく、地なく、社会なく、全く人なきがごとし、みたいな状態で2、3時間だけのフロリダを求めて駆け込むところであり、ふつーの旅の癒しを求めて宿泊するところではないのでありましょう……。いや10代とか20代とかだと一人ラブホも愉しかったんだけど、もうふつうに安心して休みたい、これなら東横インで内観療法のビデオでも見てたほうがよかったかな……と夜中に弱気になってしまいました。
しかし、口コミサイトに書かれていたような怖いこと(省略します)は起こらず、平穏に一夜を過ごせたのでよかったです。
風呂はふつう。洗い場が広かったです。
セクシィグラビア的な自撮りがしたかったけどなんか違う。寝巻きはワッフル地。
おそらくラブホ時代は避妊具が置かれていたであろう箱。そうか、脱ラブホ化するとそういうコストはカットできるのやな、と思いました。アメニティの充実はラブホの長所と思いますが、そういうのは無かったです。
トイレにあった虚無な絵。なんでトイレでそんなことを問いかけてくるのか。
なおこの日、「13年間ネット上の知り合いであったが会ったことはない」という方と初めてお会いするという一大イベントがありました。そしてなんというかスゲエものをいただいてしまいました……。これがそうです。わああああ。いいんですか!?
一夜明けて晴れ晴れと後にしたホテルフロリダ。「ラヴホテル街の夜明け」感はよいものです。
●ホテル京都(新潟)
もう一軒。こちらは現役のラヴホテルです。
新潟の、その名も、ホテル京都!
さーもんさんから10年程前に「新潟にホテル京都というチェーンのラブホが存在する」という話は聞き知っておりまして、「わはははは」と思っていたのでしたが、まさかそのホテル京都に泊まるチャンスがあるとは! 京都人としての義務を果たすことができ感無量です。ちなみに、また東横インと迷ってホテル京都を選んでしまいました。
ホテル京都は新潟県内の一大チェーンだそうですが、これは白根店。郊外にポッと建っています。御覧の通り、外観に一切の京都み(幻想の京都み)はありません。
では内装は? 入ってみましょう。
ピンクの扉! パステルカラーのカラフルな壁紙! 可愛い~~。
京都感、ゼロ!!!
京都感は一切無い……が、めっちゃいい! 今どきこんなベタなホテルがあるんですな。壁のハートが虹色にくるくる変わるのを動画に撮りました。
これのハートたちはベッドの上の「効果」というスイッチで制御されておりまして、これを切らずに寝落ちたため、起きたらまだくるくる光ってました。
設備は新しくはなさそうでしたが、細部に気遣いがあってよかったです。
トイレの猫ちゃん壁紙。
可愛いマステで補強されたトイレットペーパー置場。ナプキンの予備も。
7、80年代を感じるマッチ。亜土ちゃん?亜土ちゃん風? いつのなんだろう。(右の牛は私のピアスです。昔にさーもんさんにもろた。)
電話のカラーリングもちょっとレトロで良い。
なんか焦げてるけどこれも可愛い。コカコーラは無料サーヴィスでした。
白い扉もメルヘンな感じ。
ラブホで毛染めするなよ。
こんな可愛いのにベッド上の「お願い」が生々しいです。
よくある「きれいに使ってくださり有難うございます」みたいな文面でなく、「掛け布団の上での性行為」という具体的な行為が禁止されている!
それにしてもやはり、「ホテル京都 白根」という文字列が面白すぎます。
こちらは(カラオケ導入のものものしさもすごいが)、「ホテル」という文字もなく、「京都 白根店」となっています。
京都とは何か? もしかしてこれが本当の京都なのか? われわれの京都はここなのかもしれない……。そんなことを考えさせられます。
天井は、ギザギザの海岸線のような模様になっていました。
もしかして京都府、あるいは京都市の形になっているのでは? と京都の地図を改めて見てみましたが、特に関係ないようでした。これ何なんやろ……思い当たる方、教えてください。
今回は、新潟のホテル京都のおかげで、京都ぬるぬるブログ史上、一、二を争う京都ぬるぬるブログらしい記事になりました。
この後、にゃーがたシャツと朱鷺トートバッグで新潟の町へお出かけしました!