春が来たら海へ 行こうじゃないか ♪
というわけで、春も何ももう真夏でありますが、42号線をドライヴしました。君の親父の車を借りて!(実際はレンタカー)
ずっと雨or小雨だったので、台風クラブのあの名曲感はありませんでしたが、それはそれでまた良しでした。
ずっと海沿いを走る42号線、ところどころに奇岩が聳えているのがカッコよくて、特に名所になっているのが串本のここ、「橋杭岩」。弘法大師の伝説があるところです。岩の前には道の駅もあります。海に向かって一列に、いびつな形の巨岩が並んでカッコイイ! たしかに遠目には海へ延びる橋のようでもあります。
近くに寄ってみました。われわれの他にも2、3人、雨の中を戯れる人々がいました。
カニさんがいました……が、この写真ではわかりまへんな。
奥にちらっと見える岩のギザギザ具合がすごい。波による浸食を重ねてこうなったのですね。
さらに陸には、奇岩と一体化するような形で建ってる建物があり、かっこええ……! 温泉宿だったようで立ち寄り湯に入ってみたかったのですが、残念ながら閉まっていました。
串本から少し走ってすさみ町に入ると、中上健次の作品のタイトルでもある枯木灘。おおう! しかし『枯木灘』、すっかりお話を忘れてしまってますわ。読み返したいな。そいえば最近、中上健次に影響を受けたという芥川賞作家・宇佐見りんの『くるまの娘』を読みましたが大変よかったです。
その枯木灘には、「道の駅すさみ」と、それに隣接する「すさみ町立・エビとカニの水族館」があります。
外見にはさほど広くない、ひっそりした佇まいです。いや~水槽がいくつかあるだけのしょぼい公共施設でしょ……と思いつつ様子を窺いにいきますと……
気になるポスター!
います!
??
この他にもいろいろ貼られていたのですが、おれたちの好きな「ひらパーみ」「姫センみ」が感じられますね。これは気になる。ということで入ってみました。
いきなりスベスベマンジュウガニ・須部沢すべみの展示。なんだこれは……。
しかしふざけているばかりではなく、思ったより熱量を感じる展示であり、また展示の量も圧倒的でした。ファンが水槽をサポートできる制度もありました。キリがないので写真は全部はupしませんが実にいろんなエビ類とカニ類を見ることができ、それ以外(クラゲ、ペンギンなど)もいました! ペットもOKなんですね、カートに乗せられた犬ちゃんたちが不思議そうに水槽を見ている姿が可愛かったな~~。
珍しい青いロブスター。餌によるものと生まれつきのものがあるそうです。
別館では特別企画のカエル展をやっていました。ポスターが良すぎる。
カエル展という地味な企画なのにめっちゃよかった。
これは甲羅のあるカエル……じゃなくて、形がカエルに似ていることから「Frog Crab」の英名をもつアサヒガニ。横歩きでなく前に進めるカニなんですって。
すさみ町立・エビとカニの水族館、はじめて知りましたがオススメスポットになりました!! 是非!
そこから少し西へ走ったところには、「合掌波」または「夫婦波」と呼ばれる波の様子を見られるスポットがあります。
お分かりでしょうか。島を廻り込んで両側から寄せてくる波が、写真中央で出会っています。出会った波はまた離れ、また出会い、を繰り返し、ずっと見ていられそうなふしぎな光景でした。
ここにはえらいオシャレなカフェも!
窓際の席にはそれぞれ双眼鏡が置かれていて、島や波の様子を見ることができます。
ケーキは可愛くてかつ美味し。これはレモン風味でした。
ちなみに、西側の島の一部には、「ソビエト」という名がつけられているそうです。
wiki:
ここからすぐ近くには、「道の駅・イノブータンランド・すさみ」というところもあります。すさみはイノブタが名物らしいのです。
しかし、辿り着いた道の駅イノブータンランド・すさみには、特に何もありませんでした……。案内所はあるようですが、この日は既に閉まっていました。
とりあえずトイレを借りたところ、販売はすべて道の駅・すさみに一本化されたことが分かりました。
あらまあ……と思ったものの、「ここの道の駅から観れる景色は本当に綺麗で」という文章がすごくイイ!
雨と波と霧で夕陽どころやありませんでしたが、雄大な荒波を写真に収めました。
海沿いを走る24号線は、この後少し海沿いから逸れ、道路と海の間に山が割り込みます。上の写真で右奥に見えるこんもりがそれです。このこんもりの中には、「フェニックス褶曲」という地殻変動の痕跡があります。道路沿いに見えるのかとワクワクしていたのですが、そういうものではなく、それなりのちゃんとした装備で岩場を分け入らねば見れんスポットのようです。