先日、黒谷さん(金戒光明寺)に行ったところ、手水鉢いっぱいに紫陽花が浮かべられていました。最近、これよく見ますね。最初に見たのは柳谷観音楊谷寺のお写真だったと思います。紫陽花好きの私には眼に嬉しいです。
さらに、その周囲にはアヒルちゃんがずらりと並べられていました。
飾りをつけてる子、帽子をかぶってる子……いろいろいて可愛いです。
これは私の知る限りは、粟田神社から始まったのかな? と思われますがどうなんでしょう。
インスタをフォローしました。最近寺社もバエんとあかんようで大変そうです。
こちら、仏さまの足元にはカメたちがいました。
調べてみると、もともと手水鉢の先住民はカメだったようです。
ところがあるとき、そのカメたちがごっそりいなくなり、その代りに寄贈されたのがアヒルちゃんだったとか。この記事に経緯が書かれていました ↓ (ついでにアヒルちゃんの頭の飾りが螺髪であったことも分かりました)
由緒ある寺の水盤に、突如寄贈された大量の「アヒル」 いったい何事?担当者に聞いた(全文表示)|Jタウンネット
黒谷は新撰組ゆかりの寺です。新撰組的なカメたちもいました。「誠」の文字がかすれていますが……。
カワイイ! こういう冊子見るの大好き人間なのに、この日は暑くて中を見ずに表紙だけ撮ってスルーしてしまいました。何が書かれてたんかな。
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別の日にも境内をお散歩しました。
これは、紫陽花も見頃を少し過ぎた頃の瑞泉院の前。やや色あせ始めた紫陽花もまた美しいです。
仲間から離れて静かに咲く子も可憐。
墓地への橋がかかる池の紫陽花もきれいです。黒谷さんには「会津墓地」があり、会津に行った後ではなお、あんなに遠くからやってきた人びとのことが思われて感慨深く覚えます。
黒谷は、子供の頃によく遊んだ思い出の寺であります。
山門の裏で、従姉と、夏休みの宿題の絵を描いていたら祖父がヤクルトをもってきてくれて嬉しかったことなどを断片的に覚えています。その前後のことや絵の出来がどうだったか等は何も記憶がないのですが、山門の向こうに祖父の姿が見えたときの嬉しさだけをよく覚えていて、大人になってからも従姉と何度か「おじいちゃんがヤクルト持ってきてくれたよな」という話をしたものでした。
山門の前にはたくさん樹が立っていて、秋はそこで拾った木の実などをゴザに広げて何かに見立ててママゴトをするのが、子供心にも情緒ある感じがして、ちょっと「渋い」感じがして好きだったのでした。当時はあちこち勝手に入れたのでしたが、今は囲いができていました。