あけましておめでとうございます(今更)。1月の京都は寒くてつらいですが空気がピッとして風景が美しく見えるのは好きです。特に信仰心はないですが、あちこちの寺社が楽しげな雰囲気になるのもいいですよね。混雑はイヤですが。うろうろチャリに乗ったり歩いたりして撮った写真をupします。
・粟田神社
混雑スポット平安神宮の近くにありながらここはひっそりしていました。昨今は刀剣で有名らしく、刀剣好きらしき若い人がちらほらおられました。そして、刀剣とともに(?)有名になっているのが、コロナ禍以降始まった手水鉢のあひるちゃんです。
先日見たときは手水鉢の縁に並べられていましたが、お引越し途中なのか、こちらにぎっしり詰まっていました。
宝物館は入場自由。
平安神宮、黒谷、吉田……と東山のふもとの街が見晴らせます。
粟田神社の近くのお店におはした、可愛い看板犬さん。お昼寝中でした。
・東本願寺
京都駅に行くついでになんとなく寄りました。いつ見ても「でかいなあ」というしょうもない感想を述べてしまいます。
東本願寺お買い物広場。なんかジワジワくるストレートなネーミングです。
本願寺キャラ(らんおんくん、あかほんくん…)がグッズ展開されていたほか、書籍もたくさんありました。
南の壁の向こうにそびえるろうそくタワー。
このベンチ、昔からあるやつでしょうか?
高校生時に代々木ゼミナールで模試を受けた後ここまで歩き、後ろで座っていた知らない男子とここで喋ることになった(なんかその人が後をついてきた)という思い出があるのですが、
「俺、男子校やから今まで女の子とつきあったことないねん、クッ、こんな奴ダサいよな」
とかいう話を延々と聞きながら、その様子があまりにも「青春野郎」という感じでこっちまで気恥ずかしくなり、その青春の1コマに巻き込まれている自分の姿もなんとも恥ずかしく思えてむず痒くなったのでした。
・宮川筋
毎年正月をエンジョイしきれず、不完全燃焼の正月気分をこの時期まで引きずることになるのですが、そんなとき宮川筋なんかを歩くと、店々がめいめいに正月飾りを飾っていて楽しくなります。
まだクリスマスリース(?)のようなものもあって、クリスマス気分不完全燃焼族(?)にも優しいです。
・ゑべっさん、妹とカフェ
正月が終わるとすぐゑべっさんがあるというのは、正月不完全燃焼族には有難いことかもしれません。
といって今年はゑべっさんのことを完全に忘れていたのですが、祇園を歩いてたら笹を持つ人の姿があり、「ああそうだ、そんな頃か」と思い出したのでした。
大和大路を歩いてみました。時間が早かったからか、例年ほど「密」ではなくて助かりました。
大和大路通、じっくり歩くと、古いお店がたくさん残っていて良いですね。このレコード屋さんが残っているのがうれしいです。お祭り中はワゴンが出て、「京の通りの唄」も売られていました。
じゃがバタを買うて建仁寺前で食べました。
500円。同じようなものを家でなら50円くらいで作れるのだが……しかしこういうのは「気分」のものですよね。
ゑべっさんは、初めてじゃがバタを食べた祭なので、今でも来るとじゃがバタが食べたくなるのです。
子どものころ、祭りに行くたびに父が「昔、屋台でお母さんとじゃがバタを食べたのが美味かった」という話をし、私がなんか食べたがるたびに「それよりもじゃがバタのほうが美味い」とか言うので、じゃがバタとはどんな食べ物であろう、とずっと思っておりまして、ゑべっさんに連れられた際に初めて買うてもらったのでした。10歳頃でしょうか。その年のゑべっさんは雪が積もってひどく寒く、やはり建仁寺の脇で「これがじゃがバタか」と思いながら食べた記憶がありますが、なぜか味の感想は覚えていません。
ゑびす神社の境内は混雑しているので、そっちよりもこっち、摩利支天に入るほうが好きだったりします。猪年でなくても狛イノシシがかわいいので好きです。
いのしし像の下に子いのししたちがぎっしりいました。
今年は、妹とゑべっさんを歩いたのでした。途中、大和大路通のロージの奥にある、妹お気に入りだというカフェに入りました。
内装も食器も素敵でした。
抹茶チーズケーキは妹と分けました。美味しかったです。表面にお砂糖で描かれた絵を指して妹が、「人間はあんたが食べよし」と言い、ああ妹らしい表現……と思いました。結局胴体は私、頭部は妹が食べました。
そして! 本棚のラインナップが素晴らしい……タルホ、澁澤、森茉莉……
ロージの奥から通りのお祭りの様子が見えます。
昨今は妹と会う機会も減りましたが、こうしておすすめのカフェに一緒に入ってそれぞれのことをお喋りするなど以前にはなかった時間で(といってもあんま喋ってないけど……妹はクールなのでほぼ私がしょうもないこと言うてるだけであり)、姉妹というものはよいものであるなあとおれらしくないことを思ったりもしたのでした。
そんなわけで今年もよろしくお願いいたします。