冬空の京都。
京都市内でよくある、小さなお寺の裏の路地です。ここを入っていくと、お寺の塀沿いに注意書き看板があります。
✕ らくがき
✕ ボールなげ
こっちはレイアウト違い。
子供の頃、よくこの路地を、祖父に連れられて通ったのですが、そのたびに
「あの字読んで!」
「らくがき、ボールなげ!」
「こっちはひとつずつばってんがしてあるけど、こっちは上からばってんがしてある!」
としつこくこの看板の話ばかりし、看板の道を通れとねだっていた記憶があります。
今、なぜか各種注意書き看板が好きで、どうでもいいものにばかり注目してしまう癖は、このときから始まっていたようです。ただ、なんで好きなのかは自分でも分かりません。
それにしてもこの看板、私が子供のときからあるとすると、少なくとも40年近くはここにあるわけですね。年代物です。今の子供たちもお寺の裏路地でボール投げしたりするんでしょうか。