大阪環状線京橋駅の北側、線路から見るとこんなふうに広がるホテルの海、その中に分け入ってみました。
ハロウィンに押されクリスマスの存在感が薄くなった昨今ですが、ホテルたちはめいめい入口にクリスマス飾りをつけており、心浮き立ちます。ここは昼間から電飾が光っていてよかったです。
ホテル街ならではの謎の飾り。こういうのって、ラヴホテル業界専用グッズなのかな。夜は何らかの色が灯るのでしょうが、昼間の味気なさが好きです。
でか花瓶。こうした大胆な装飾もホテル街らしいです。
ホテル街浴(ホテル街を散歩しその空気を浴びること)をすると好きな装飾がたくさんあって元気が出ます。
これは何かな? 排水か給水か何かのシステムなのでしょうが、わざわざこうした意匠が施されていました。
気になったホテルをいくつか。
まずはホテルKEIHAN。
ここから歩いて5分ほどの京阪電鉄京橋駅の上に、京阪電鉄の関連である「ホテル京阪」があり、一瞬それの系列かな?と思ってしまうのですが、どうやら関係ないようです……。いいのでしょうか……ロゴもちょっとそれっぽいような。
ちなみにこのへんは複数、ホテルKEIHANグループのホテルがあるようで、最近はどこのホテル街も「違うホテルに入っても結局同じ系列」パターンが増えているのでしょうか。
左端に「ホテル2001」があります。本体は名前が変わっていたので、看板だけ残っているのでしょう。ミレニアムははるか昔です。ロゴが見づらいですが、これもKEIHANグループのようでした。それより気になるのは「カレン」のロゴです。なぜこの地味な字体が選ばれたのか?
ホテル王将。
これ、ちょっと前まではもっと(餃子の)王将っぽい外観だった気がするのですが、リニューアルしたようです。実際知人は(餃子の)王将と間違えていました。
しかし看板に(餃子の)王将カラーが残っていました。
勝手にパワースポットを名乗っているのとか、キラキラ感(ギラギラ感)とか最高です。以前探訪した南インターにもこんな感じの看板がたくさんありましたっけ。
そういえば「王将」というホテルは新世界にもありましたが、そちらとは関係ないのかな? ラヴホテルのネーミングとしては渋好みな感じもしますが、今や主な客層はシニアだという話を聞いたこともあるし、渋くてちょうどいいのかな。
このホテル街は、どのホテルもどのホテルも、「リニューアル」「ニューオープン」を謳っていました。たしかに、老朽化した施設を定期的に直したり、意匠を斬新でオシャレなものに変えたりしないとなかなかお客さんは来ないのかもしれませんね。大変そうです。
そんな中「フルフル」は、古き良きラヴホテルの趣きを醸していました。名前もいいな~。
ピンクのロゴ、なんとなく(私の憧れの)80年代っぽい!
隣は廃ホテルでした。
壊されるのか、これからリニューアルされるのか。
きらきらの壁にはかろうじて、ホテル名のプレートが残っていました。これもちょっとレトロな風情です。レイモンド、どんなホテルだったのしょう。インターネットは何でも見つかるようだけれど、消えていったホテルやお店や古いものの情報って意外なまでに残されていなくて淋しいな、と最近気づきました。